風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

美濃方面へ

 

小生の住む地域では2月中旬頃からスギ花粉の飛散が始まるとニュースが伝えていた。

「今年も嫌な季節が始まるなぁ」花粉症キャリア30年以上の小生にとって春は無くてもいい季節、駆け足で過ぎ去って欲しいといつも身勝手ながら思う。

今年は花粉の飛散量が多いらしいから、2月一杯で外出自粛(COVID-19対応じゃなく)となるかも知れない「あと3週間ってとこだな」と外を見ながら呟いた。

今日は日中の気温が14℃くらいまで上がるということなので、久し振りに山手方面へ ライドすることに決めた。

 

身支度を済ませて次はバイクの準備に取り掛かる。

「そうだなぁしばらく乗ってないLapierreにするか」タイヤの空気圧を少し柔らかめに調整し、サイコンをセットして電源を入れる・・・「あれッ液晶表示が出ないぞ?」 もう一度電源スイッチを押すがやっぱり表示は出ない「ちッ、バッテリー切れか」

仕方ないのでバイクを替えることにし、今度は数日前に乗ったDe Rosaを準備する。

タイヤの空気圧を調整し、De Rosa用サイコンをホルダーにセットして電源スイッチを入れると、「嘘だろ?」何とこれもまたバッテリー切れだった。

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 Lapierre用サイコン             DeRosa用サイコン

何か不吉な予感「出掛けるなとの警告か」とガラにも無く思ったが、こんなことは往々にしてあると理性的にそれを否定し、Varacan Special用のサイコンを確認すると、これはバッテリー残量少なめだが今日1日は持ちそうだった。

それにしても、出掛ける段になってサイコンのバッテリー切れに気付くなんて、我ながら飛んだお笑い種のマヌケな話ではある。

 

出発前のドタバタはあったが、何とかVaracan Specialでライドに出ることが出来た。

行先は山手方面(北西~北東)だが、実際の選択肢は揖斐・美山・美濃の3つ。

高台に出て山手方向を眺めると、揖斐と美山辺りの山並みはうっすら雪を被っているが美濃方面には雪が無いことが判った。

「美濃に決まりだな」日陰の凍結した路面で滑ってケガをするのは御免だから、揖斐や美山方面へ行くのはもう少し暖かくなってからの方が良さそうだ。

 

美濃に向かう時は、岐阜市街地の10km余りを長良川左岸河川敷道路にとるのがいつものルートだが、昨年からの長期工事で通行止めされており今日も走れない。

代替として選んだルートは堤防に沿って続く街中の裏道で、信号なしで走り続けられるのは良いが、ソコソコ車が往来するので絶えず背後に注意する必要があり、小心の小生には疲れる道だ。

「工事よ早く終わってくれ」と切に願わずにはおられない。

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裏道を走ってようやく堤防道路へ出た(岐阜市忠節付近)

長良川に沿って金華山の麓を抜け日野の住宅街を過ぎると、走行ルートは山間の道へと入る。

ハンドルから手を離し上体を起こして深呼吸すれば、清澄な空気が肺胞に満ちて身体の隅々までがリフレッシュされる気分だ。

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長良川に沿って山際の道を行く

ペダルをユックリ廻しながら辺りに視線を投げると、流れゆく景色が映画のワンシーンの様にも見えて、小生の心に何故か郷愁を呼び起こす・・・。

しかし、そんな夢想もトンネルが近付くとたちまち現実に引き戻され長くは続かない。

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r-287に沿って走る自転車道岐阜市芥見付近)

藍川橋を過ぎて道を北東に辿ると、正面に美濃山地の青い山並みが迫ってくる。

今日の予定は、あの手前の山の向こう側に回り込み、山に沿って走って戻ってくる周回ライド。

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美濃山地の山並みの彼方に雪化粧の御岳山が・・・

風は殆ど無く、若干のアップダウンがある道を27~28km/hrのスピードで走っていると上体が汗ばむほどの陽気、時折首元のジッパーを下げて外気で冷やさなければならないほどだ。

今のところ脚は快調に回っており疲労の兆候はないので、予定通りのルートでいけそうと踏んだ。

 

いつもは千疋の橋を長良川右岸側に渡って美濃へと走るが、今日は直進して正面の山を右に巻き、束の間R-156を走って小瀬の鮎之瀬橋を目指す。

この道は、千疋橋を渡る美濃への近道を知らなかった頃にはよく走ったが、もう5年はご無沙汰の小生にとって忘れられた道「そうだそうだ」と記憶を懐かしく辿りながらの走行も案外愉しいものだ。

 

小瀬からは長良川右岸沿いの小道を山崎大橋まで北上、美濃市街は目と鼻の先だが用もないのであっさりスルーと決め左折して百日紅街道に入る。

帰路はこのまま百日紅街道を長良まで走ればいいのだが、車通りの多い道を走り続けるのはやっぱり疲れる。

いつもの様に所どころで間道への迂回を入れ、ゆっくりと風景を愉しみながら走ることにした。

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開通近い東海環状自動車道            武儀川沿いの間道

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百日紅街道(岐阜市雄総付近)

40分ほど走り続けて長良河畔に到着、ベンチにバイクを預けて最後の休憩をとることにした。

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川面を眺めながら長めの休憩

暖かい陽光が少し疲れた身体を包んで、心地よい時間がゆっくりと過ぎていく。

視線を川面に転ずるとカヌー遊びをする2人が・・・やっぱり今日は季節外れの暖かさなのか?

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カヌー遊び面白そう・・・