風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

長良川SRを走る

 

最近老眼が進んだせいか、ライド中にサイコンの細かな時刻表示が視辛くなってきた。

仕方無いのでスマホを背中ポケットから引っ張り出して時刻を確認しているが、それも何だか面倒と云えば面倒で「やっぱり腕時計かなぁ」ともう随分永く腕時計を巻くことのなくなった左手首を見ながら思っている・・・。

 

そんな訳で腕時計を買うことに決め、時刻確認するだけなら安価なもので充分だろうと、あれこれ探してみたがどうも気に入ったものが見つからず「どうしょうかな」と 考えていた矢先に、目に飛び込んできたのがチャイナブランドの”スマートウォッチ”。

現在時刻やタイマーなどの時計機能の他に、外気温や湿度・体調(血圧/心拍数/血中酸素濃度)・運動時の時間/消費kcalなどが計測出来るという代物で、何とその価格は3.5千円ほど。

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安価だが多機能なチャイナブランドのスマートウォッチ

AppleSamsungGarminのスマートウォッチは廉価版でも2.5万円はするので、その1/7ほどの値段だから、機能や使い勝手は「それなりだろう」と過度の期待はしてないが、それにしてもこの価格で、曲がりなりにもこれだけの機能を搭載して、製品化する今日のチャイナブランドの技術力というものには、正直脱帽するしかない。

 

ウイグルや香港での人権or政治弾圧に加えて、覇権主義による近隣諸国との摩擦等で 中国に悪い印象を持つ人も多いと思うが、これからの世界は良きにつけ悪しきにつけ 中国なしには語れないだけに、思い込みや先入観に支配されることなく「中国を真っ当に評価する」という姿勢は常に持ちたいと思う・・・。

 

さて、今週は天候不順で全くライドに出られない日が続いたので、チョット身体を持て余し気味の日々。

それならばと、何日かはローラー台で1.5時間ほど汗を流したが、当然それでは野外を 走る爽快感は味わえず、そぼ降る雨を眺めながら物足りなさを嘆くしかなかった。

 

そして今朝、起きがけに窓を開けて外の様子を伺うと、未明まで降っていた雨で道路は濡れているものの、西方の空は明るく天候はどうやら回復基調だった。

ヤッター‼という気分で「ライドに行けそう」と呟いたものの、今日は午前中に2件の 用事がありまずはそれを片付けなくちゃ出掛けられない。

「なんてこった!こんな事なら用事を入れなきゃよかった」と独り愚痴るが、時すでに遅し。

仕方ない「さっさと用事を片付けよっと」と決めたのだが・・・。

 

結局、用事は11時半近くまでかかり、1週間ぶりのライドは敢え無く断念。

しかしバイクで外を走りたいという欲求は抑えがたく、近場を走ることでその欲求との折り合いをつけることにして即刻向かった先は”長良川河川敷道路(自称:長良川左岸サイクリングロード)”ここを何往復かすればライドに行けなかったストレスも幾分か緩和される筈だ。

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堤防道路を走って長良川サイクリングロードへと向かう

”まずは片道8.5㎞の走路を慣らし走行し、それから気合を入れて2往復。休憩後は片道をユックリ戻ってTotal 3往復で終わりにしよう。”

取り敢えずそう決めて走り出すが、此処を走るのは久し振り。

(昨年11月からの工事による長期通行止めが先日解除されたばかり)

以前なら2時間くらいで走れたがそれも体調次第、今日の体調はどうだろう?

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SRの南側起点(岐阜市日置江)をスタート、まずは慣らし走行から

風は背後から微風が吹いておりクランクが軽く回る。

ついギアUPしてスピードを上げるが、まだ走り始めでここで無理をしたら後に響くと思い直し「ケイデンスを上げて脚慣らしするぞ」と自分に言い聞かせ、27~28km/hrの無理ないスピードに戻して走る。

それにしても土曜なのに走路上に人影はまばら、多分昼時だからと思うがこの方が小生にとっては好都合で気遣いなく走れるのが嬉しい。

 

忠節でサイクリングロードを折り返すと此処からは34kmTTのスタート。

いきなり向かい風が吹きつけ、微風と思った風がソコソコの風だったと知って出鼻を 挫かれたが、先は長いのでギアを落として耐えるしかないと諦めて前傾姿勢を強める。

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折り返し(岐阜市忠節)からはそのまま2往復のTTに突入

1往復が終わって2往復目に入ると、太腿に少し疲労を感じる様になってきた。

往路は数ヶ所で向かい風が強く吹いているので其処だけは我慢する必要があるが、復路は全体的に追い風なので多分疲労困憊とはならず乗り切れそう。

「よーしあと半分だ頑張るぞ」とクランクを回す脚に力を込めた。

 

向かい風に抗って息を切らしながら走っていた時である。

負荷を軽くしようとギアを1段下げた途端、ものすごい疲労感が全身を襲ってきた。

バイクを停めてそのまま寝ころびたいと思うほどだが、そうはせずギアをさらに落としユックリ走りながら疲労感の嵐が去るのをじっと待つ。

こうやって1~2分ほど待てば、やがて疲労感は失せて元通り走れる様になるのは経験上分かっている。

先日も、ローラー台トレーニング中40km/hr⇒35km/hrと負荷を下げた際に同様の身体状態になったが、1分ほどで回復した。

気になるのはこういう事が最近になってちょくちょく起こることだ。

身体変調の兆しじゃ無ければ良いと思っているが、もっと頻繁に起こるようになったら一度医者に診てもらう必要があるかも知れない・・・。

 

競争相手も時間目標もない34kmTTを何とか終え、川辺の階段に腰掛けてひと休み。

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誰も居ない川辺は静かな刻が刻まれているよう・・・

普段の清い流れが今日は雨の影響で少し濁っているが、川面からはいつもと変わらぬ清々しい涼風が吹いてくる。

「あぁやっぱり外走りはいいなぁ」走り終えた後のチョット気怠い気分に浸りながら、ささやかな幸福感に暫し身を委ねてひと時を送った・・・。

 

「さぁ帰ろう」

西方に驟雨の兆しが見えるが、多分此処までは来ないだろう。

あと7kmほどサイクリングロードを走ってから帰路につくことにした。