風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

秋も深まるか?

  

入院生活も2週間が過ぎて、毎日同じ様なことの繰り返しに、退院の日を勝手に想定しながら、残り日数を指折り数える日々を送っている。

思い起こせば、手術から2日間は、身体に色んな管(ドーレン管、排尿管、点滴管等)がぶら下がっており、仰向けのまま身体をあまり動かせないので、背中から臀部・脚にかけていたる所で圧迫痛がして、手術箇所の痛みよりもそちらの痛みの方が強く大いに悩まされた。

また、それらが外されてベットから離れることが出来る様になってからも、行動範囲は車椅子でのフロアー内移動に限定(コロナ感染予防で外部との接触厳禁となっており、家族との面会も禁止)されているし、何かにつけて自制しなければならず、思い通りに動けない不自由さが常に付きまとう日常に、少し食傷気味と云う感じだ。

「入院生活とはそういうもの」と頭では理解しているものの、これがあと2週間あまりも続くと思うと、本当に気が滅入る・・・。

 

小生の病室は4人部屋で、入室時に居た3人は既に退院して別の3人が入院してきた。

たった14日で最古参というのも変だが、整形外科というのはあまり長期入院する患者がいないみたいで、大体2~3週間で退院or転院していくのが通例の様だ。

別に聞き耳を立てている訳では無いが、漏れ聞こえてくる患者と医師・看護師との話    から推察すると、一昨日入院した20代後半と思しき若者は、腕の手術の後わずか3日で退院の予定とか。

また、5日前に入院してきた30代前半と思しきもう一人の若者は、腰椎のヘルニアで 飛び出した椎間板の除去手術をしたが、これも2週間経てば退院するらしい。

残りの一人は小生と同年配の患者で、こちらの方はどうもちょっと状況が深刻な感じ。

脚の付け根の痛みによる歩行障害で、人工股関節置換の手術を希望して入院してきた様だが、検査をしたら別の病気が見つかったみたい。

その病名は”骨腫瘍”で腰骨(腸骨)の3か所に腫瘍があるらしく、その腫瘍が転移性のものか原発性のものか、現在腫瘍の専門医が調べているということだった。

転移にしろ原発にしろガンは命にかかわる疾病なので、その治療が最優先となって人工股関節手術は中止。

聞くとはなしに聴こえる話の内容に「あらぁまぁ何と云う事・・・」と他人事ながらも気持ちが暗くなった。

 

さて話は変わるが、10月になってもなお季節外れの高温が続いたこの天候も、今日を 境に低温へと変わり、いよいよ秋本番を迎えるとの予報。

秋といえば食欲と行楽がその代名詞だが、食い物にあまり興味のない小生は、専ら行楽の方に重きを置くことになる。

我がふるさと岐阜は三方を山に囲まれ里山も近いことから、紅葉を愛でるに事欠かないが、ロードバイクを駆って少し山中へと足を伸ばせば、更に美しい赤黄色の紅葉模様を目の当たりにすることが出来る。

大矢田もみじ谷、谷汲山華厳寺、両界山横蔵寺、養老公園、多良峡等々、何れも見事な紅葉で人々を惹き付ける名所だが、今年はどんな具合に色付いて訪れた人を魅了するのだろう。

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大矢田もみじ谷の紅葉(Image)

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両界山横倉寺の紅葉(Image)

まだ退院の目途は付かないが、もし今月末に退院できたならば是非とも近在の紅葉名所を訪ねてみたい。

到底ロードバイクで行くことは適わないので、止む無く車で行くことになるだろうが、それまで自然の営みは小生を待っていてくれるだろうか?

こればっかりは”神さまの思し召し”に縋るしかないと「日頃の行い?に免じてどうか 宜しくお願い致します」と願ったが、果たして不信心な小生が勝手に願っても、神様 が 聞き届けてくれるかどうかは全く分からない・・・。