風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

秋の或る日・・・

 

”秋の日は釣瓶落とし”を実感する今日この頃。

午後4時を過ぎると陽は西に傾き始め、次第に弱くなる日差しに、人生の落日を感じてちょっと侘しい気持ちになる。

「あぁ今日も終わりかぁ」と思ったりするが、よくよく考えてみると一日はここまで2/3が終っただけで、まだ8時間も残っている。

「そうだなぁ本でも読むかぁ」とその日に図書館で借りてきた(本を購入すると後始末が大変なので、20年程前から読みたい本は図書館で借りる事にしている)数冊の本の中から適当なのを取って読みだすが、どうも内容がイマイチ頭に入って来ず、同じ箇所を何度も読み返す始末。

こんな時は無理に読み進めても無駄、本を閉じて他事をするのが良いと判っている。

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ベラルーシの秋(Image)

頭をリセットしようとTVを点けると、ニュース番組が「自民/公明が臨時給付で合意」と伝えていた。

またも繰り返される政権与党のばら撒き政策に腹立ちを覚えながら「先日の衆院選挙の結果がこれだ」と現状を是認する民意の愚かさを思って憂鬱な気持ちになる。

昨年度の国家予算は総額175兆円と過去最高を大きく更新し、国と地方の長期債務残高は2021年度末で1,212兆円に達するという。

これは、国民(赤ん坊から老人まで)一人当たり1千万円近い借金を抱えているという事で、誰が見ても国家財政が破綻寸前の状況にあるのは否めない。

財政健全化が急務なのに赤字国債を連発して国の借金を増やし続ける政権与党。

労働者の実質平均賃金が下がる一方で利益を内部留保に回して肥え太る企業。

低賃金で働く非正規労働者が10年で倍増しこれからも増え続ける貧困に苦しむ人達。

我々を取り巻く状況がこんなにも不条理なのに、それを知らぬか如きに許容する国民のいかに多いことか。

コロナ禍が沈静化しつつある中、箍が外れた様に大挙して観光地に繰り出す人々の群れをTVで見るにつけ「この国はどうなってしまうんだろう・・・」と不安と諦めの綯い交ぜになった複雑な気分になるのは独り小生だけだろうか・・・。

 

さて話はガラッと変わるが、ロードバイクにはここ2ヶ月近く乗っておらず、物置の中で薄っすらと埃を被っていたので清掃をすることにした。

最後に乗ったバイクは Varacan special で ”円原川とだんだんの滝” への途中で泥水道を走った洗い残しがあったが、他の2台(La PierreとDe Rosa)はほとんど汚れてなかったので軽く水洗いして水気を取るだけで清掃は完了。

3台ともフレームはマッド仕上げで、元々跳ねた土等の汚れが付着し易かったが、Amazonで購入した水性ガラスコーティング剤で表面処理した御蔭で、それ以降は汚れが着き難くなったのは嬉しい。

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使い勝手の良い水性ガラスコーティング剤

清掃の後はちょっとした修理とパーツ交換。

2ヶ月ほど前の事だが、La Pierreでライドに出掛けた折に不注意でバイクを倒した。

「しまった!・・・」傷は無いかと車体各部を確認すると、リアディレイラーが大きくインナー側にズレている。

これはバイクを倒すと珠にあることなので、ディレイラーを手で正常位置に戻してDiのセーフティモード解除操作をするだけで処置は完了。

ところが坂道でリアを28Tに落とすと ”ガリガリッ” と異音が発生するので、バイクを停めて確認すると、リアディレイラーのガイドプレートがスポークに当たっていた。

「これはディレイラーハンガーを曲げたかな?」と覗き込むと、案の定ハンガーの先が内側に少し傾いている。

「おっと危ない、ハンガーが折れなくて良かった」と不幸中の幸いに感謝した・・・。

 

そんな訳で曲がったディレイラーハンガーの修理をするのだが、この小さなアルミ合金のパーツ、バイクによって付いてるタイプが違うので、交換するとなると町の自転車屋を通じてメーカー代理店から取り寄せる必要があり、送料手数料を含めると1個5千円程の出費を覚悟しなければならない。

金持ちでもない小生はそんな贅沢は出来ないから、曲がった部分を元に戻して再利用と云うのが分相応という訳だ。

ハンガーをフレームエンドから外し、平面に置いて曲がり程度を見ると2㎜程のすき間があり、これだけ曲がってればガイドプレートの先端がかなり内側に傾くのは当然で「やっぱりスポークに当たるわな」と納得した。

 

金槌で叩いてハンガーの曲がりを直した後、フレームに戻しディレイラーとホイールをセットして修理の出来を確認。

28Tの最大ギアにしてもガイドプレートとスポークの間隙が7~8㎜は確保されているので、これならお互いが当たる心配は無い。

「一丁上がりぃ~」と独りほくそ笑んだ・・・。

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Before                  After

修理の次はパーツ交換。

De Rosaのサイコンホルダーは2年ほど樹脂の物を使ってきたが、少しやぐい(弱い)のとハンドル固定部のネジが緩み易く、走行中にサイコンが下を向いたりするので交換することにした。

交換パーツはAliExpressで購入したアルミ合金製の堅牢なもので、ステムトップに取付けるタイプ。

このホルダーは、サイコンだけでなくアクションカメラやライトが付けられる優れもので、しかも値段は送料込みで750円 と安価だから、コストパフォーマンス的にも云う事なし。

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これまで使っていた樹脂製ホルダー     今回購入したアルミ合金製ホルダー
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 ステムトップにボルトで固定       アクションカメラ等も取付できる

Chinaと云えば粗悪品と短絡的に決めつける御仁が我が国にはまだいるが、小生の購入経験からいえば、極たまにそういうものがある程度で、大概のものは実用的に問題ない品質レベルをクリアーしている。

今のChinaは世界第2の経済大国であると同時に技術大国としても急成長しており、その道の最先端を走るものも多いのが現実だ。

China嫌いは個人の嗜好で小生が口を挟む所では無いが、そろそろChina製品=三流品とのステレオタイプ思考から脱却していかないと、世界の潮流から大きく遅れてしまうに違いないと思うのだが・・・。