風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

新年初仕事

 

年末まで何ら異常の兆候の無かった車が、年明けの2日にエンジンをかけようとしたら全く動かなかった。

スマートキーの電池切れでエンジンがかからない事もあるので、予備キーを持ってきて起動を試みるがやっぱり駄目。

「そう言えばドアの施錠はされてなかったし・・・」と考えながらハンドルの中央部を強く押すと、案の定ホーンも鳴らない。

「ということはバッテリー上がりが原因かぁ」とチョット暗然とする。

ダッシュボードに入れた車検記録を調べると、バッテリーは2018年3月に交換とあり、かれこれ5年近く使用しているから、どうやら寿命が来たと考えた方が良さそうだ。

 

「さて困ったぞ」いつも点検等をお願いしているディーラーは正月休みで、5日以降にならないと対応を依頼できない・・・。

「自分で替えるかぁ」と即断してバッテリーの型番を確認し、早速Netでカーショップを検索すると、2.5万円前後の金額で同様の物が買える事が判った。

取り替えたバッテリーの廃棄処分は無料らしいので、出費は新品バッテリーの購入費用だけ?予定外の出費は確かに痛いがこれは仕方ない。

更にNetで”バッテリー交換”に関する情報を検索していると、チョット気になる記事を 発見”バッテリー交換時はメモリーバックアップを忘れずに”とある。

それによれば、バッテリーを外すと時計やオーディオ・ナビゲーションの設定・電装品のメモリー等がリセットされる場合があるので、それを防ぐためにバックアップ電源を確保する必要があるとの事。

「えぇそんな事初耳ぃ~」と思ったが、昔の車と違って今の車は色んな所でICが多用 されているから、それらには常に待機電源が必要で、一時的にでも電源供給が途切れると、不具合が生じるというのは充分に納得できる話。

幸いバックアップ電源装置は3千円程度と安価なので、これも買うことにした。

「よしこれで下調べは完了」

 

近くのカーショップA店を訪ねてバッテリーとバックアップ電源装置を購入し、居宅に取って返して早速バッテリー交換作業に着手した。

バッテリーの交換作業自体は取扱説明に従ってやれば造作も無い単純作業で、30分も かからずに終えていよいよ”結果確認の時間”と相成った。

まずはスマートキーによるドアの施錠・開錠の確認⇒OK:問題なく反応する。

ドアがカチャッと施錠される音を聞いて「良かったぁ」と一安心。

というのも「原因はバッテリー上がりじゃなく電気系統の不具合じゃないのか?」との一抹の不安があったからで、これでその可能性は払拭された。

続いてエンジンの起動確認⇒OK:一発起動でセルをひきずる感じもない。

ナビの表示やODO/TRIPメーターの表示も正常なので、多分電装品のメモリーリセットも無かった感じ・・・。

外したバッテリーや工具類を片付けながら「OK完璧な修理だ」と独り自画自賛した。

 

修理といえば、昔は結構自分の手で車を”いじった”ものだが、今じゃ点検整備は全て ディーラー任せのおんぶに抱っこなので、車はただの便利な移動手段の役割しかなく、それを持つことの面白みは半減した。    

40年も前の事、当時乗っていた車のエンジンをスターターボタンで起動(今ではあり ふれてるけど)させる改造をしたのだが、有料駐車場に停めた折に車を移動させようとした係員をまごつかせた(スターターボタンでエンジンを起動させるなんて当時は誰も思わないものねぇ)事があった。

また、出力を上げようとツインキャブ(燃料噴射装置)をいじったら、逆にエンジンが不調となって整備士から「素人が触る箇所じゃない」とたしなめられた事もある。

そんな失敗を繰り返しながら、車に乗ることを愉しんだ時代もあったのだが、車の構造がどんどん複雑化し、素人が生半可な知識で手を出せる代物で無くなるに従って、車をいじって遊ぶことも無くなっていったのは、ある意味悲しいことだ。

40年前と今を比べると生活の質は断然今が良いに決まっているから”昔は良かった”などと懐古主義をぶち上げる気はサラサラ無いが、便利さと引き換えに色んな楽しみを経験する機会を失っているのも事実なんだろうなぁ・・・。

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