風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

想い出はセピア色

 

先月から始めた減量challengeだが、50日近くもかかって3.7kgを減らし10数年ぶりに60kg台(69.9kg)を記録した。

この間ほゞ毎日ローラー台でバイクを漕いだり、週2の頻度でライドに出掛けたりして普段以上に身体を動かしてきたのだが、その割には思ったほど減量してないというのが実感である。

とは言えぷっくりと横にはみ出していた脇腹の贅肉は大分無くなり、腰回りがベルト孔2つ分細くなったのは正直嬉しい体型の変化。

欲を言えば、臍上の指で摘まむと5~6cmは有りそうな皮下脂肪がもう少し減ってくれればと思うが、脂肪に「ここを先に燃焼させて!」と命令する方法は無いので、これは諦めるしかない。

目標の68kgまであと2kg弱の減量だが多分これから減量ペースは落ちる筈。

夏物へ衣替えの5月末までには目標達成を目論みたいところだが、果たして小生の願望通りにいくかどうか?

全ては小生のやる気次第なんだろうけど・・・。

 

さて、小生の1日は居間のカーテンを開けることから始まる。

「今日の天気はどうかな?」ガラス戸越しに外を眺めて、晴れていれば単純に嬉しいし曇りや雨だとチョットがっかり。

今日はソコソコ良い天気だったので、家に籠っていては勿体無いとライドに出ることにした。

行先は洞戸or美濃で散々迷ったが、往復で峠越えのある洞戸は少し疲労が溜まり気味の脚にはツライかなと弱気が出て、結局は走りの楽な美濃に向かうことに。     (我ながら不甲斐ない次第ではある)

 

居宅を出てまずは長良川の左岸河川敷道路(自称:長良川左岸サイクリングロード)へと向かう。

広々と整備された長良川左岸河川敷道路

この道は昨年から数ヶ所の工事により通行規制されていたが、1週間ほど前にようやく全ての工事が終わって通れるようになったばかり。

ここを走れないと岐阜の市街地を8km近く走らないといけないので、そのストレスを 考えると通行規制解除は小生にとって”天の恵”みたいなもの。 

しかし久し振りに走つてみると、通行規制中に河川敷に繁茂していた灌木類や背丈ほどあった草類が広範囲に伐開されており、変容したその殺風景な景観の連続に走りながらもただ唖然とするばかり。

これって河川保全的には正解かも知れないけど小生的には全く×の所業。

また河川敷を風が吹き抜ける様になるので、ここを頻繁に走るローディーとしては大いに困る。

世の中って良い事もあれば悪い事もあるもんだ・・・。

 

河原町から長良河畔に抜け桜並木の道を走る。

蕾も膨らんできた護国神社付近の桜並木

蕾も大分色付いてきたのであと1週間もすれば開花が見られそうだが、コロナ禍が終息しそうにないので桜の下をそぞろ歩いて暢気に花見という気分にならないのは残念。

小生が若かりし頃(もう40年以上も前だ)この時期になると大勢の人達がこの界隈に 繰り出し、それぞれが桜の下で酒宴を催して大いに盛り上がったものだが、あの喧騒も今では遠い記憶の一断片でしかない。

歳をとると過去の想い出が次第にセピア色に霞んでいってしまうが、それは案外悲しいことだ・・・。

 

長良川沿いを芥見⇒小屋名⇒池尻と駆け抜けて美濃の山崎大橋まで走ってきたが、さて此処から何処へ行こうか?

山崎大橋付近からみる美濃市

定番は小倉公園or美濃橋まで行って其処で一休みしてから帰路につくのだが、今日は 何だか別の場所にしたい気分。

あれこれ考えて決めたのは ”旧名鉄美濃駅舎” で、あそこならホームのベンチに腰掛け ゆっくり休んでいても誰からも文句?は言われない。

名鉄美濃駅舎には4両の市電が展示保存されている

名鉄美濃駅舎に着くと先客が1人いたが、すぐに立ち去ったので後は独りっきり。

ベンチに腰掛け昔懐かしい”チンチン電車”を眺めながら子供の頃の記憶を呼び覚ます。

白赤ツートンの車両は揖斐や美濃といった市外線を、またクリームと緑のツートン車両は専ら岐阜市内を走っていたが、あの頃の市電はバスよりも庶民の生活基盤に近く親しまれる存在だったからよく乗った。

確証は無いが、展示車両のモ512号とモ593号にも多分何度か乗ったことがある筈だ。

そう言えば車に乘り始めの頃、交差点で右折しようと停まっていたら後から来た市電に”早く行け”と警笛を鳴らされたことがあったっけ、あの時はビビったなぁ・・・。

あれこれ昔を思い出しながらベンチで寛いでいたら、忽ち20分近くが過ぎてしまったので「そろそろ帰ろうか」と独り言を呟いてバイクへと戻った。

 

往路は長良川沿いの抜け道を走ってきたが、復路はr-94(岐阜美濃線)をメインに走ることにした。

この道を走ると早く帰れるが、車の往来が多いので頻繁にミラーでの後方確認が必要な怖い道でもある。

ところが走り出してみると向かい風が結構強くスピードが上がらない。

風はこの時期たまに吹く南風、美濃から岐阜は南西方向になるから復路はズ~と向かい風を受けて走らざるを得ず「なんてこった」と愚痴が出るが、今更悔やんでも後の祭りで我慢・我慢の走行を続けるしかなかった。

 

風に苦しめられながら1時間ほど走りやっとの思いで長良河畔に到着、ここでチョット休んで残り10kmの英気を養うことにした。

金華山を眺めながら最後の休憩をとる

この先は長良川河川敷の道を走るので一段と風が強くなりそうだが、それでも市街地を車と競合しながら走るよりはまし。

「あとひと踏ん張りだな」川面を眺めながらボソッと呟いた・・・。