風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

あれってナンジャモンジャ?

 

先日ライド中にコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)を紛失した。

カメラは収納ケースに入れマジックテープでハンドルに括りつけていたのだが、何処で落としたかは定かでは無いが、武芸川から高富へ抜ける山道を走っている(少し荒れた路面を35~6km/hrで下っていた)時に振動でテープが剥がれて落ちた可能性が高い。

カメラが無いのに気付いたのはそれから1時間以上も経ってから(我ながらその注意力の無さには呆れる)

引き返して探すか?と思ったが「落とした場所も判らないし時間も経っている」と思い直してここはスッパリ諦めることにした・・・。

スマホがあるのでコンデジが無いと”写真撮るのに困る”ということは無いが「まぁ手当てが必要だな」と考えて早速リサーチしてみたが、何とコンデジはこの4月から軒並み値上がりしており3万円台の物で平均2割も価格がUPしている。

これって半導体不足の影響?それとも季節的な価格変動?

まぁ何れにしても今が買い時じゃ無いことは確かなので、ここしばらくはwatchをして価格低下を待つのが良さそうだ。

 

さて、このところ何か身体が疲れ気味な感じなので「チョット楽なライドがしたいな」と思って今日は木曽三川公園方面へ向かうことにした。

と云うのも予報では今吹いている北西の微風が昼頃には南寄りの風に変わるので、行き帰りで風の恩恵(背後から押され前面の風圧がゼロになる感覚)を享受しながら走れると期待したから。

風はローディーの”良き友であり且つ嫌な友でもある”から、これと仲良く付き合うことは愉しく走るためには重要なことだ。

 

長良川左岸堤防道路を南に向かって走ると法面に自生した色々な花々(黄:タンポポ、白:ハルジオン、紫:カラスノエンドウなど)が眼を楽しませてくれるが、今を盛りに紅い絨毯の如く群生しているのはベニバナツメクサ

堤防の法面を紅く染めて群生するベニバナツメクサ

この草はヨーロッパ~西アジア原産のマメ科帰化植物らしいが、道理でその色合いには日本的なもの?とはチョット違う一種の”どぎつさ”がある。

風土と云うのはそのものが持つ固有な特質を徐々に変えていく力を秘めているが、このベニバナツメクサの花の色合いも、今より何世紀か経た後には”風土に合った柔らかな色”へと変貌を遂げているだろうか?(それを知る術は今を生きる誰もが持ち得ないのだが・・・)

 

平日の木曽長良背割堤は訪れる人も少なくmy paceで走れるので好きな走路の一つ、30km/hrほどの巡航速度で走ればその”疾走感”が小生の気分を上々にしてくれる。 (何だそれしきでと言うなかれ快感の尺度は人それぞれで違うのだ・・・)

走りながら前方に目を凝らすと数百m先に前走者らしき人影があり、当初は追い越す気は無かったが徐々に近づくので意を決して追い抜くことにした。

スピードを3km/hrほど上げて追いつき「コンチワ」と挨拶するが、何故か憮然とした 素振りにそれ以上の声掛けが躊躇われたのでスピードを落とさずに先へと進むと、また視線の先に1人の前走者が・・・。

結局2人を追い抜いて普段の1割増しスピードを維持したまゝ背割堤の南詰ゲートまで 走ったが、若干脚に疲労を覚える程度で8km余りを走りきれたのは僅かに背中を押す「風の手助けがあったればこそ」と密かに感謝した。

背割堤南詰めから長良川越しに見る木曽三川公園センター

ふと木曽川河川敷側の三川公園広場に視線を向けると、樹冠が雪を被った様に白い灌木が眼に入り、あれはひょっとすると”なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)”と直観。

10日ほど前のニュースで中津川の方でヒトツバタゴが花をつけたと報じられていたが、こんな所にも在ったのかとチョットびっくり。

この場所はこれまで何十回と走っているのに「今まで気付かなかったのはどうして?」と思ったが「多分花の咲く時期には来て無かったんだろな」と己が観察眼の無さを棚に上げて手前勝手な結論を下した。

まぁそれはさておき俄然興味が湧いたので近くで花を観ようと広場へと向かう。

自生するヒトツバタゴは天然記念物だが多分これは植生したもの

真近で観る花は花弁が細長く4つに割れおり、群れて咲くその姿は正にこんもりとした雪を連想させる。

花からは微かに甘い香りが漂うということだったが、小生の老い衰えた臭覚機能では 何も匂わず少しがっかり、ただ花を観賞するだけにして草原に座り樹冠を見上げながら束の間を送った。

三川公園センターにはよく立ち寄るが展望タワーには上がったことが無い・・・

木曽三川公園センターに寄ってから北へ4kmほど離れたアクアワールド水郷センターへとバイクを走らせる。

ここに向かうのはトイレ&休憩をとるためで、この近辺の公衆トイレ事情は、1が水郷センターで2が船頭平河川公園34が無くて5が三川公園センターという順(これは小生の判断基準で勝手に付けてる順位なので悪しからず)どうせなら綺麗なトイレを使わせても貰った方が良いに決まってる。 

また用を足した後は眼前に広がる池越しの山を眺めながらゆっくり休めるのもここを 選ぶpointの1つ。

ベンチに腰掛けて目を閉じると、少し汗ばんだ身体を5月の爽やかな微風が撫でてゆきその気持ち良さについまどろみたくなる・・・。

水郷センターの長ベンチは絶好の休憩場所だ

さて少し長めの休憩を摂ったがそろそろ帰ろう。

風は予報通り南寄りに変わってきたのでスピードに乗った快適な走りが出来そうだ。

「まずは信号交差点の少ないあの道だな」とこれから走る最初のルートを決め、バイクに跨ってビンディングにシューズをカチッと固定した・・・。