風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

TOJ美濃コースを走る

 

3ヶ月半前から始めた体重減へのトライだがついに65.5kg(-8.2kg)を記録した。

当初は68kgを最終目標にしていたが、これは2ヶ月程で達成出来たのでつい欲が出て65kg台を目指すことにしたのだが、この下方修正分の-2kg以上を減量するのは意外と大変だった。

1kg減量するのにほゞ1ヶ月を要し、しかもその1kgは”有って無い様なもの”で少しでも気を抜けば直ぐ元に戻ってしまうので、減った体重を如何に維持し(結局はエネルギー収支のバランスをとるしか無い)更なる減量に繋げるかに気?を使った。

65kg台の体重は実に20代の頃(御多聞に漏れず結婚して急激に体重が増えた)以来の ことなのでこの体重を維持するのがこれからの課題、やっぱり ”不断の努力?” を続け なければいけないのかなぁ・・・。

 

さて、今日は青空が拡がる自転車日和なので、先日来延期していた”Tour of Japan 美濃ステージ”のコースを走るライドに出掛けることにした。

このコースには山越えがあるが、そんなに厳しい登りでは無いのでバイクは乗り心地を重視してLapierre(キャリパーブレーキだがアルミホイールなので頻繁にブレーキングしても熱損の懸念は無い)を選択。

 

岐阜市街から長良川に沿って金華山麓を抜けるのが美濃へと向かういつもの道、ここを走ると徐々に周りの風景が瑞々しいもの?に変わっていくので、それだけで気分が清々しくなってペダルを漕ぐ脚も軽くなる・・・。

山と川が織りなす風景は瑞々しさが溢れる

この先も長良川沿いに走路をとるのが美濃への最短ルートだが、今回はTour of Japanの美濃コースを走るのが目的なので、別ルートを幾つか頭で描いて最終的に普段はあまり走らないルートへとハンドルを向けた。

こんなことを思いつきで躊躇なく出来るのもボッチローディーの特権、走りを楽しめる一つの要素だ。

 

大矢田のコンビニ前交差点に着くとここから先がいよいよTour of Japan美濃コース。

レースでは右から奥へと選手たちが駆け抜ける大矢田交差点

レース本番では東から集団で走って来た選手たちが、この交差点を高速で右折して忽ち走り去って行くのが真近で観られる観戦ポイントなのだが、ここ数年の大会規模縮小でそれが観られないのが淋しい限り。

「来年こそは是非開催して欲しいものだ」と誰に言うともなく呟いてコンビニ前を通り過ぎた。

 

ここからはじまる大矢田トンネルへと至る半道坂は約3.1km、最後の九十九折0.8kmでは息切れする恐れもあったのでなるべくペースを一定にして淡々と登る。

ところがこれが効を奏したか?はたまた体重1割減が脚力損耗を防いだからか?懸念の九十九折は難なく乗り切って、以前の脚に来た覚えは”偽りの記憶か”と思うほど。

まぁ何はともあれ坂道を楽に登れるのは良いことだとホッと胸を撫で下ろした。

ヒルクライム苦手の小生はトンネルが見えるとホッとする

トンネルを越えると、そこからは板取川に架かる睦橋に向かって約3kmのダウンヒルが始まる。

ここは路面状態が良くヘアピンカーブも無いため、選手たちは70km/hr以上のスピードで駆け下りるところだが、バイク操作の自信も無く不測の転倒も怖い小生は45km/hrを出すのが精一杯。

それでも疾走する爽快感を味わえるのが自転車の良いところで、全身で風を感じながらそれとは別に体を包み込む緊張感の感触を充分に愉しんだ。 

睦橋を渡って走路は川沿いへ        いつも清澄な流れの板取川

このコースの中で小生が一番好きなのは、睦橋から美濃和紙の里会館(レースではこの会館前がゴールライン)を越えて蕨生集落に至るまでの約2kmの直線区間

ここは風が吹き抜ける地形(川に沿って両側に山)なので大概弱い西風があってそれが背中を押してくれるから脚力の無い小生が35km/hr超で走ってもそれ程脚に堪えない。

束の間の選手気分?を味わった後は、スピードを緩めて板取川の清い流れに視線を投げれば心地よい風が身体を優しく撫でていく・・・。

 

しばらく走ると片知渓谷への分岐点で、この片知渓谷は近在のヒルクライマーの間では標高差1000mを登る斜度もキツイ超級山岳コースとして有名なところ。

ヒルクライム嫌いの小生には無縁の道だが、チョット触りだけでも体験しようと行ってみることにした。

片知川に沿って進むと集落があり、金峰神社の先で山道になるが斜度はそれ程でもないので「もう少し行ってみよう」と先へと進むとまた集落が。

「どこまで行くかなぁ」と考えながらノロノロ走っていると道は山へと入っていく感じになったので「ここまでだな」と即決して引き返すことにした。

(後で調べたら引き返した籠神社から先で道の斜度が上がるらしい。あぁ良かった)

     片知渓谷への道         これから先がヒルクライム本番らしい

果たしてこの程度では片知渓谷ヒルクライムの”お触り”になったかどうか判らないが、全く知らないよりはチョットだけマシだろう・・・。

 

コースに戻り美濃橋まで一目散に走って少し長めの休憩。

トラスも塗装されて綺麗になった美濃橋

橋上から川原を見下ろすとテントを張ってBBQを楽しむ家族連れが数組いて、それを 眺めながら同じ様に家族でBBQを楽しんだ昔を思い出して感慨にふける。

”ある時長女が言ったっけ「小学生の時に夏休みの研究で川の上流から下流の岩石調べをしたけどあの時色んなところでしたBBQは楽しかったなぁ」と、その長女も今では 2人の子持ちで米国暮らし、やんちゃ盛りの孫たちは元気にしてるかなぁ・・・”

 

Tour of Japan美濃コースを1周したあとは、何処へも寄り道せずにいつもの美濃からの帰路ルートを走って雄総まで帰ってきた。

雄総まで来ると岐阜市街まではあと少し

居宅まではまだ15kmほど走らなくちゃいけないので、今回は久々に100kmに近い走行距離になるが、脚の疲労感がほとんど無いのはこのところ精を出しているローラー台でのトレーニングの賜物か?

まぁ何れにしても元気であるということは嬉しいことだ・・・。