風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

フロントディレイラーが・・・

 

BBからの異音をグリスアップで凌ごうとしたCorratec(ローラー台専用バイク)だが、何とか2ヶ月ほどは持ち堪えたもののやっぱりその騙し技では駄目で、数日前からクランクを回すとまたカシャカシャと耳障りな音が出だした。

「仕方ないBBを取っ替えるかぁ」と意を決して交換作業に着手したがこれが結構大変 だった。

10年の歳月を経てBB(SM-BB6700)はシェル部に固着しており、ベアリングキャップにレンチを挟んで金槌で叩いても全く動かない。

ここは根気にやるしかないと潤滑剤をスプレーして叩く・スプレーして叩く・・を繰り返して何とか外すことが出来たが、それに要した時間は左右で30分「やれやれやっと 外れたかぁ」という感じだ。

外したBBのベアリングに指先を当てゆっくり回しても引っ掛かりは無くスムーズだし錆びた箇所も全く無い。

一見どこも悪そうなところは無いのだが、これが負荷をかけてクランクを回すと異音が出るのだからBBというのは何とも微妙なパーツ。

素人が音の出たBBを直そうなんて考えるのはとんだお門違いで”音が出たら即刻交換” するのが鉄則ということか・・・。

10年(4万㎞超)の酷使に耐えて寿命?を迎えたボトムブラケット

用意した交換用BB(SM-BBR60)をシェルに挿入してレンチで締め付けようとすると、何と今度は径が合わない。(レンチ内径44㎜に対してBBキャップの外径40㎜)

「困ったなぁ」と一瞬暗くなったが「そう云えばレンチの付属品として確かアダプターがあったなぁ」と思い出し、工具箱からこれを探し出して付けるとキャップにピッタリ収まって無事締め付けることが出来て「やれやれ」と一安心。

しかし、このアダプターは樹脂製なので、適正なトルクでキャップを締め付けることが出来ないのが不安、それでも手締めで終えるよりはマシというところか?

シェルに固定した交換BB(キャップが前のモノより一回り小さい)

それにしてもBBのキャップ外径ってどうしてタイプ毎に異なるの?これじゃぁ最悪BB毎に専用レンチを用意しなくちゃいけないので極めて不都合。

「BBメーカーさんもう少し個人userのことも考えてよね」と独り愚痴た・・・。

 

さて今日は、リトルワールドや明治村などが点在する愛岐丘陵の一角を「気儘に走ってみるかな」と思って、最近乗ってない山用のVaracan specialを準備して出発した。

通常犬山方面に向かう場合は愛知県側の木曽川サイクリングロードを走ることが多いのだが、今日はそのマンネリを嫌って岐阜県側のサイクリングロードを鵜沼へ向かって 走ることにした。

道の走り易さは左岸側と比べるとチョット落ちるが、その分?走路上に人影がほゞ無いので気遣い無用で走れるから小生的には”これも有り”と納得している。

 

居宅を出てから15kmほど走ってきたが、どうもフロントディレイラーの動きが思わしくない。

インナーからアウターへギアチェンジする時にチェーンがガチャついてうまく上がらず何度もトライしてようやくチェンジするという具合。

「うーんイライラする」とバイクを停めて調整する事にしたのだが、結果的にはこれがいけなかった。

生半可な知識で闇雲?に調整ネジを回すものだから、それまで曲がりなりにも動いていたディレイラーがほとんど動かなくなり、アウターへのチェンジが全く出来なくなってしまった。

元々ディレイラー調整は”大の苦手”でこうなるともうお手上げ、インナーだけで走る事に腹を決め「これ以上の調整は時間のロス」と諦めた。

ずいぶん昔だが、ライド中にシフトワイヤーが切れてアウター固定のまま50km近くを走った事があるが、それと比べればインナー固定なんか”どうってことない”筈だ。

 

犬山で小休憩しながらこの先の走路をどうしようか?と沈思黙考。

当初の予定では名鉄広見線に沿って可児の方に回り込んでから入鹿池方面へ走るつもりだったが、アクシデントでタイムスケジュールが狂った(と言うのは自分自身への言い訳か?)ので前半はカットし入鹿池周辺へと向かう事に軌道修正、尾張パークウェイは極力避けて静かな林道や田舎道を主体に走路を組み直した。

「よしこれなら気持ちよく走れそうだ」と独り自己満足・・・。

   木洩れ日の漏れる静かな林道    入鹿池の奥に五条川に架かる赤い橋が見える

途中で八曽自然休養林へと寄り道したり、入鹿池畔で一服などしながら明治村正門まで走ってきた。

旧制八高(現名古屋大学)から移築された明治期の正門

小生がここ(明治時代の建物を保存展示するテーマパーク)を見学したのは、もう記憶も定かでないほどの昔のこと。

当時は20棟ほどの建物があり広い敷地にそれらが点在していたが、今では建物が60棟余に増え敷地面積も2倍に拡張されているらしい。

明治と云えば今から110年以上前「よくぞ残してくれた」と先人達に感謝するしかないが、昭和の遺物もこんな風に残っていくのだろうか?昭和生まれとしてはチョッピリ気になるところ。

そんな事を思いながら、草田男の秀作”降る雪や明治は遠くなりにけり”を模倣して”夏空や昭和は遠くなりにけり”とダサ句を吟じてみた。

 

何か物足りない感じだが、愛岐丘陵の気儘ライドはこれで終わり。

石上げ神事で有名な大宮浅間神社にチョットだけ寄ってみる

山越えして大宮浅間神社に立ち寄った後は、扶桑⇒木曽川サイクリングロードと走って帰路につくことにした。

「帰ったら面倒だけどフロントディレイラーの不具合を直すとするかなぁ・・・」

木曽川の畔で最後の一休み