風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

近頃気分は曇り空

 

先日不慮の死を遂げた安倍氏国葬する方針と岸田首相が表明した。

自民党内の一大勢力である保守強硬派の意向を慮ってのことと推察されるが、そこには同氏を ”悲劇のヒーロー?” に仕立て上げて、国民の中に今も燻り続ける ”安倍疑惑” に終止符を打とうとする政治的思惑も見え隠れする。

 

果たして実像の安倍氏国葬に値する偉業を成した人物だったのか?

7年8ヶ月にも及ぶ長期政権が民意に基づくものであったことは否定しないが、それが そのまま彼らの政権運営や政策をもろ手を挙げて肯定したことには繋がらないと小生は思っている。

森友・加計・桜を見る会・河井夫妻選挙買収等々と、数々の疑惑に一国の首相の立場にあり乍らも関与(何れもクロが濃厚)して、しかもその説明責任すら果たそうとしない不見識と厚顔(これは政治家の資質かも?)には唯呆れるしかないし、その鳴り物入りで推進した経済政策 ”アベノミクス(①大胆な金融政策②機動的な財政政策③民間投資を喚起する成長戦略の3本の矢)” も当初期待されたほどの成果は生まず、今ではその 金融政策と財政出動で過大に膨らんだ国の借金が、健全な経済政策を実施する上での枷となって我が国の将来を危ういものにしているからだ。

長良川左岸の遊歩道から金華山を望む

確かに安倍政権時の経済政策を今でも評価する向きが一部にはある。

政権前の株価は1万円台前半で低迷しており、それがアベノミクスで2万円台を回復して多くの企業が苦境を脱したのは事実。

またこれによって働く者にとって重要な指標である有効求人倍率も改善された。

しかしこれで実際に得をしたのは投資家と大企業に繋がる人達。

投資等に回す余剰蓄財を持たない絶対多数の国民は株価上昇の恩恵に何ら浴することは無かったし、求人の穴埋めに主に雇用されたのも低賃金にあえぐ非正規労働者で、企業にとって都合の良い(使い捨て自由の)人達が更に増えたというのが真の姿。

 

また、安倍政権は国内の”貧富の差”も増大させた。

年間平均賃金の国際比較を見ると、アベノミクス以前の日本は世界第5位の賃金レベルだったが、今では30位とOECD経済協力開発機構)加盟国中で最下位の38,500ドルであり、これは米国(70,000ドル)の約半分で韓国(42,000ドル)よりも低賃金。

以前に比べ国民の貧困率は確実に増えているのに、この政権はそれへの対策よりも法人税率の軽減や高額所得者の累進税率の軽減といった ”富める者” に配慮した税制改革を 推進し、これによって不足する税収入を消費税(所得に関係なく一律に課税する不公平税?)のUPと乱発国債(この買い入れで日銀は機能不全に陥っている)で補填してきたのだ。

緑陰の道を走れば疲れが和らぎ気分もリフレッシュされる

何でも ”長い物には巻かれろ” 式にことを収めるのが日本人の特質だが「駄目なものは ダメ!」と言うのが世界の常識。

小生としては「安倍氏国葬反対!」の声が、この政権よって虐げられてきた国民の間で潮の如く拡がってくれることを期待しているのだが、ここ数日の動きをwatchしてもその兆候はほゞ無し。

「あぁ何とも嘆かわしい人々の従順さだなぁ」と独り愚痴るばかりである・・・。

 

さて今週は雑用と天候不順でライドに出る事が叶わず、止む無くローラー台でバイクを漕ぐだけだった。

部屋の中だとローラー台の発する音を家人が嫌うので場所はガレージだが、漕ぎ出して15分もすると体温が上がって腕や額から汗が滲んでくる。

外を走っていると風が汗を蒸発させてくれるので気にならないが、ローラー台で漕いでいるとこの汗の処理が結構煩わしい。

汗が身体から吹き出すようになると、5分おきに顏や腕を伝い落ちる汗をタオルで拭わなければバイクの周りは滴り落ちた汗で水溜まりが出来てしまう。

おまけにシフトグリップも汗で濡れて滑るので、ライディングポジションを維持するのも楽じゃぁ無い「全くこの汗何とかならないの~」とブツクサ不満を漏らしながらクランクを回し続けた。

谷川の瀬音に癒されて走るのも山道ライドの愉しみ

BGMをワイヤレスイヤホンで聴きながら約1.5時間、45km/hr-85rpm前後で続けてきた負荷に脚が疲労を感じ始めたらその日のトレーニングは終わり。

シャワーを浴びたあとは、体重計に乗ってweightを確認するのが最近のルーティンで、ここ1ヶ月は64kg前半~63kg後半で推移している。

5ヶ月前には体重が74kg前後あって、4ヶ月で-10kgの減量が出来た訳で、それ自体は素直に嬉しいのだが「何だか貧相になったなぁ」と鏡に映った身体を見て思う。

腕・胸・腹おまけに脚も皮下脂肪が少なくなった様だが、ついでに ”皮膚の張り” も一緒に無くなった感じ。

「年寄りが更に年寄りっぽくなっちまったなぁ」と自嘲気味に呟き独り笑ったものの、 これって本当に身体に良いことなんだろうか?・・・。