風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

寒風との闘い

 

岐阜(美濃地方)ではクリスマス前後に初雪が降ることが以外に多い。

今年も例年通りに寒波がやってきて、窓の外では小雪が舞って積雪も10cmほど。

”White Christmas”なんて何だかロマンチックだが、小生にとって雪は、生活のリズムを乱す邪魔者の側面が強い。

降雪となればいよいよ冬も本番到来と云うことで、面倒だが車のタイヤ交換(ラジアル→スタッドレス)をすることにした。

 

車は小生のと妻のとで2台あり、まずは交換タイヤとジャッキ・レンチなどを物置から出して交換場所(と言っても玄関先だが)まで運ばなければならない。

妻の車は軽なのでタイヤも軽いが、小生のは2.5ℓの普通車なのでタイヤも随分と重くてこれを運び出すのに疲れて「まだ交換作業もしてないのにこれじゃぁな」とつい嘆き節が出る。

気を取り直して妻の車からタイヤ交換に着手するが、ナットがキツく締まっていてなかなか緩まない。

そう云えばこの夏用タイヤ、以前妻が車を点検に出した時についでにディーラーで交換して貰ったんだった。

やっぱり機械で締められてたんじゃぁ手回しレンチでは容易に緩まない筈だ。

「こんなにキツく締めることないのに・・・」とボヤキながらも何とか4本のタイヤを交換して「あぁ疲れた」とホッと一息ついた。

 

一休みした後は小生の車のタイヤ交換だが、これがまた結構大変で車は重い(1.8t)しタイヤ(アルミホイールなのに)も重い。

パンタジャッキで車を上げるのは一苦労なので、重いフロア式油圧ジャッキに選手交代してジャッキupし、タイヤの脱着作業の後ジャッキdownしてナットの増し締め。

この一連の動作を4回繰り返す訳だが、6~7年前まではそれ程苦も無く出来たこの作業が、最近では途中で休みを挟まないと出来ない重労働になってしまった。

”自分で出来ることは自分で”というスタンスでタイヤ交換などは手ずからしてきたが、そろそろカーショップにお世話になる必要があるかも知れない・・・。

 

交換したタイヤを片付けるため洗いながら状態を確認すると、随分トレッド部の摩耗が進んでる感じ。

このタイヤも6年ほど使っているので、トレッドが摺り減るのも道理なのだが、最近は車に乗る頻度も激減して年間の走行距離は1,500㎞にも満たない。

今後車に乗る頻度は増えるというよりも減る方向だし、車自体も買ってから10数年経つので、あとどれくらい乗り続けるか分からない。

「さてどうするかなぁ?」また一つ思案しなければならないことが増えてしまった。

 

さて、この年末年始はまた東京から孫達が遊びに来る(どうやら昨冬と今夏の来訪で”じじばば”の処へ行くと好き勝手が出来ると味を占めたらしい?)というので、今日が本年最後のライド。

出来れば遠乗りしたいところだが、夜半からの放射冷却で外気温が低く、おまけに北西からのかなり強い風も吹いているので、走る条件としては芳しくない(弱気だなぁ)と判断して近場を徘徊?することにした。

 

街中を抜けて長良川左岸堤防道路に出ると、遮るものの無い吹き曝しの中それまで以上に強い風が吹きつけて来た。

「こりゃぁ大変だぁ」分ってはいたものの想定以上の風にチョット怯むが、まずは南に向かって走る。

遠く新雪の奥揖斐を越えてくる風は冷たく強い

風は右ないし右背後から吹きつけ寒さが募るので、ケイデンスを上げて身体の内部発熱を促すが、そう簡単に身体は温まるもんじゃぁ無く当然ながら我慢を強いられる。

ややもするとハンドルが捕られそうになるが、上体を風に抗する様に右に傾けて兎に角走ることに専念する以外にない・・・。

 

堤防道路を羽島辺りまで南下するつもりでいたが、その先をどうするかと考えていたら何だか其処まで行く気が失せてしまった。(ひょっとしたら風と寒さに気持ちが負けたかな?)

「さてどうするかな?」好い代替案が浮かばないので「こんな時は河川敷道路だな」と堤防下の河川敷管理道路を何往復かすることでお茶を濁すことにした。

もしかしたら、4往復(34km)もすれば身体も随分温まって、先に走る活力が湧くかも知れない。 

河川敷管理道路は堤防上に比べて若干風が弱かった(助かるぅ~)

結局のところ河川敷道路は3往復走った時点で「もう充分だな」と切り上げ、長良大橋を渡って墨俣へと向かう。

堤防道路は相変わらず北西風が強く、向かい風だとスピードも上がらない。

これだと脚力が削られるだけでなく全身疲労も増すばかりなので、墨俣城を過ぎた先で早々に堤防道路から下りて天王川に沿った路地道を行くことにした。

頻繁にブレーキングしなくちゃいけないので、路地道を走るのはあまり好きじゃ無いが、建物が風を防いでくれる恩恵は今日のところは捨てがたい。

遠く伊吹山を背景にした墨俣城も絵になる

墨俣から河渡を経て北方まで走ったところで、北進するのを止めて岐阜市街へ戻ることにした。

ここからは背中を押す追い風となり、今までの遅々とした走りと全身を包んでいた疲労感は”何だった?”と云う感じで軽快にスピードに乗る。

ヒルクライマーの様に自分を虐めて快感に浸る?タイプではないので、小生はこういう時にこそ自転車の愉しさを覚える。

”楽ちん快走”こそロードバイクの神髄だ・・・。

墨俣辺りから見た岐阜市

気分が良いので河渡橋への分岐、更に鏡島大橋への分岐を通り越してその上流の大縄場大橋へと向かう。

帰路としてはチョット遠回りになるが、今日は距離をあまり走ってないので”せめてもの罪滅ぼし”になるのかな?

明日から2週間は多分自転車に乗ることは無いしね・・・。