風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

風を味方に

 

今話題のChatGPTって「どんなものかな?」と野次馬的な興味が湧いたので、早速PCに入れてやってみた。

Chat-GPTは人とAIが対話するWebサービス

下世話に<昭和歌謡の魅力って何?>と入力すると、以下の回答が返ってきた。

昭和歌謡は、昭和20年代から昭和60年代にかけて日本で流行した歌謡曲の総称であり、多くの人々に愛された歌謡曲の一つでその魅力は

  1. メロディーが美しい:美しいメロディーが多く、独特の情感を表現する歌詞と相まって心に深く響くものがある。
  2. 懐かしさがある:昭和時代の文化や風俗・生活に根ざした歌詞や音楽が多く、当時の懐かしい雰囲気や情景を思い出させてくれる。
  3. 歌手の個性が出る:当時の歌手たちが個性的な歌唱法や表現力を持っており、その個性が曲の魅力につながっている。またシンプルで聴きやすく、特に歌唱力のある歌手が 歌う場合は、歌声を引き立てるようなアレンジがされている。
  4. 感動的なストーリーがある:人生の悲喜こもごもを描いたストーリーが込められており、聴く人々の心を動かすことができる。
  5. 様々なジャンルがある:様々なジャンルの曲があり例えば、浪曲調の「お祭りマンボ」やロック調の「青い薔薇」など、多彩な音楽性が特徴・・・。

「うーむ、なるほど」質問に対してAIがデータベースを基にして任意に文章を作ったとは思えない、その回答の出来栄えにチョットびっくり。

 

続いて<生命の存在意義って何?>と入力すると、これにも以下の回答が表示された。

哲学的・宗教的・倫理的・個人的な見解が存在するが、以下に幾つかの一般的な考え方を紹介すると

  1. 人生において個人が自分自身の目標や喜び、幸福を追求することにある。
  2. 社会や他者のために貢献することにある。 
  3. 自然や宇宙とのつながりを感じることにある。
  4. 神や超越的な存在から与えられたものであると考える宗教的な見解もある。

これらの考え方は全て、生命の存在意義について個人的な見解がある事を示しており、自分自身の人生において重要なものを追求することや、自分が社会や他者にとってどのような影響を与えるかを考えることが重要となる・・・。

大学の教授?も返答に戸惑う様な抽象的な質問に対しても、ものの1分とはかからずにそれなり(若干人生の意義との混同も?)の答えを返してきたのに今度は感心した。

 

その昔観たスタンリー・キューブリック監督のSF映画2001年宇宙の旅”に宇宙船制御AI:HAL9000(映画では乗組員に対して反乱を起こす)が登場するが、あのAIも対話 するAIだった。

あそこで描かれた近未来の情景が今や現実のものとなりつつあることを考えると、これから10数年ほどの間でも我々の住む世界は大きく変わっていくに違いない。

”未知の未来”それを思うとワクワクするものがあるが、一方ではそれを眼にすることが出来ないかも?と悲しくもなる齢を重ねた小生がいる・・・。

 

さて今日は西に向かってのライドで、行先は取り敢えず垂井町の山際辺りとした。

と言うのも、10数年ぶりに再開した”山歩き”の次回の候補を”菩提山”としたので、その登山口の下見をライドを兼ねてしようと思ったからだ。

 

街中を抜けて穂積大橋で長良川を渡り、裏道を縫いながら東海道本線揖斐川橋梁まで走ってきた。

今日の行先である伊吹山東麓を望む(旧揖斐川橋梁より)

この橋で揖斐川を対岸へ渡ると大垣だが、そのまま進むと道が煩雑になって嫌なので、その大垣市街を迂回するためここから右折れして神戸へと向かうのがいつものルート。

今日も躊躇なくハンドルを右に切って走り慣れた郊外の道へと進路をとった。

 

清々しく晴れた空が気分を新鮮にしてくれるが、先刻に較べやゝ強めに吹き出した風がチョット嫌な予感を覚えさせる。

風はライドの道連れと解ってはいるが、それでも4~5m/sを越える様な風はどっちから吹いても小生はやっぱり嫌。

「どうかご遠慮下さいよ」と風神?に願いながらペダルを漕いだ・・・。

 

神戸⇒赤坂⇒垂井と旧中山道に沿って順調に走ってきたが、ここからは北西方向に進路をとる。

人家の途切れた田舎道に出ると、かなりの強風が南西から吹いており「あぁ嫌だなぁ」と思ったが、幸い斜め前方からの風なので横ブレにさえ注意すればたいして走行の妨げでは無い。

目的の菩提山はもう目の前「よしあと一息だ」とクランクを回す脚を速めてケイデンスを上げた。

濃尾平野北西端のこの辺りではいつも山おろしの強い風が吹く

菩提山への登り口は4つあり、今回下見をするのは南麓と北麓の2ヶ所。

まずは南麓からと山裾の農道を詰めると、奥まった尾根筋の取り付きにそれはあった。

車が停められる空地が近くにあるのでアクセス的には取り敢えず合格、案内看板も設置されてるので、大方この登り口が一番使われてるのだろう?。

山へと入る農道を奥へ詰めると目的の登山口があった

真新しい案内看板(マムシが多いらしい 怖ッ)

続いて山裾を回り北麓へと向かうが、この道はライドで何度も通った馴染みの道。

「多分あそこが登り口じゃ?」と目星を付けた処に向かって坂道を喘ぎながら上る。

粉搗き水車小屋の横を抜けて明神湖へ向かう山道を上る

着いた処は明神湖へ向かう山道の途中の分岐点。

今まで気付かなかったが道標に”菩提山城跡”と明記してあり、暗にこの先に登り口が あることが判る。

「だけどこの近くには車を停める空地が無いなぁ」と辺りをグルっと見回してポツリと一言。

駐車スペースが無いのは致命的なので、登り口候補からは除外がほゞ決定だ。

麓へと戻る分岐に置かれた道標(熊も出るのかぁ・・・)

「久し振りに明神湖へ寄ってこう」とバイクを先へと走らせる。

ところがチョット進んだ処で通行止めの看板が道を半分塞いでおり一瞬愕然。

しかしよく見ると、通行止め理由が”積雪・凍結のため”と書いてあり、周辺の状況からして強い規制ではないと手前勝手に判断して無視することに。

結局、その先には何ら障害物?は無く、明神湖まで行くことが出来たのは幸いだった。

「ダメなら引き返す」そんな覚悟?で明神湖へと進んだが・・・
冬なので明神湖(ダム湖)の水位は低かった      堰堤からの眺望は良い     

当初予定では、復路は南宮山方面へと南下して養老経由で帰るつもりだったが、南西風が強く”それに抗って走る気力”が生まれてこないので、ここは楽な方へとの軟弱思考を優先して池田経由で帰ることに変更した。

 

池田山の南麓に沿って集落伝いの道を東へと走る。

梅谷の分岐まで来たところで走路選択に迷ったが、いつもの梅谷峠越え道は止めて梅谷片山トンネルを貫ける道(r-53)を走ることにした。

峠越え(左山道)は止めてトンネルを貫ける選択をしたが・・・

峠越えはいつも薄暗い上に沢沿い道なので、今の時期は凍結している可能性を危惧したためだが、結果的にこの選択は”あまり正解とは言えない”ものだった。

梅谷片山トンネルは2156mあり交通量も比較的多いので、構内に排気ガスが滞留して おり、側道を自転車で走ると息苦しいと感じるほど。(小生がそういう環境に少し苦手意識があるせいかも?)

「失敗したなぁ」と後悔しつつ、トンネルを早く貫けるためにスピードを上げた。

 

池田からは金生山に沿って赤坂まで南下し、神戸⇒瑞穂⇒岐阜へと走るのが最近の定番ルート。

今日の場合、赤坂から先では風が主に右斜め後方から吹いてくるので、幾分かは走りを助けてくれる筈。

風を味方につけるのは、このところ軟弱さが顕著になってきた小生の様な自転車乗りにとって、これ以上のことは無いんじゃないかと思う。

「風さんどうか助けて下さいよ」そう呟いて独りほくそ笑んだ・・・。