最近のスポーツ中継を観ていて思うのはレフェリー判定の正確さだ。
先日観ていたFIFA World Cap 2026のコロンビアVS.ポルトガル戦でのこと。
0対0で迎えた後半ロスタイム、コロンビアが貴重な1点を入れてリードしたかに見えたが、直前に線審はオフサイドの旗を上げていた。
TVでは早速その得点時の映像が再生され、それを視た限り素人目にはオフサイドは無かった様に見えたが、ビデオ判定の結果は線審の判定通りのオフサイドでNoゴール。
その根拠となった画像が映されたが、それにはコロンビア選手の右足靴先がオフサイドラインより5cmほど出ており、確かに判定に間違いは無かった。
その前の日本VS.スウェーデン戦でも、上田選手の蹴ったボールが見事ゴールを決めたかに見えたが、ビデオ判定の結果は、ボールの端が数ミリゴールライン上に残っていたとしてNoゴールと判定された。
だが、この様なことは人間が(例え熟練した審判でも)眼で視て即判断を下すのはほゞ不可能。
これを可能にしているのは、ボールに内蔵されたセンサーによる位置情報や競技場内に複数配置された高性能AIカメラで、これらが無かったら以前の様に”疑惑の判定”が大手を振って罷り通っていたに相違ない。(それでもまだ得点とは関わらないところでの誤判定は多いが・・・)
人間は感情に支配される動物で恣意的な判断から逃れることは難しいので、本来どちらにも偏らず公正であるべきスポーツ競技の世界では、今後も積極的に機械化による審判体制を構築し、且つより高度完全化させていくべきだろうと思う。

朝日新聞日曜版に「10年前と今でどちらが生きやすい?」の問いに読者が答えた記事が載っていたが、2,400人近くの回答者のうち79%が10年前と答え、今と答えたのは21%。(まぁ現実を直視すればこれは納得できる比率割合だね)
その理由として様々な意見が述べられていたが、その中には急速に普及拡大したSNSや生成AIの功罪を上げるものもあって、事程左様に今やコンピューター技術は広くそして深く社会全般に浸透しているのが実相である。
我々は今後、あらゆる局面でコンピューターor AIに依存して生きていくことになるが、そんな流れの中にあっても人間が主体性を持ち続けるためには、機械にはできないこと(批判的思考や何故?を問う姿勢など)の能力を保つ必要がある。
そのためには、正しい倫理観や価値観を持つことが重要なのだが、昨今の世情を俯瞰すると”どうも危ういなぁ”と感じるのは穿った小生独自の視方か?・・・。
さて、梅雨空(実際は大して降らなかったけど)やアベック台風の接近などで10日間ほど外出を控えていたが、今日はソコソコの天気なので「出掛けてみるかぁ」と重い腰を上げて出発準備に取り掛かった。
行先は伊自良辺りの風景を脳裏に想い浮かべて北へ向かうと決めたものの、まだ”決めきれないなぁ”と思う優柔不断な自分が傍らに居る。
街中を抜け、河渡橋で長良川を渡って伊自良川左岸堤防道を尻毛へと走る。
車通行が多い右岸と違って左岸は車があまり通らないところが小生のお気に入りだが、少々道路整備が不十分な箇所があるのが ”玉に瑕” 、まぁ不満はあっても流れゆく景色を愛でながら独り走るのは気分の良いもんだ・・・。

木田→黒野と辿り、岐大キャンパスの横を北に走って安食まで来た。
ゆっくり走って(最近の傾向)きたので此処まで来るのに約1時間を要したが、小生の時間感覚的には40分ぐらいの感じ。
実際時間と感覚時間の開きがどんどん大きくなっていくのは、動作の緩慢さと相関していると解っているが、それこそが"老いの証左だ"と言われるとチョットだけ淋しい。
辺りはすっかり里山景色に変わり、正面で重なる山襞の向こうに舟伏山の山頂部が青く霞んで視える。
あの山に登ったのは随分と昔なので、その記憶も今では青山を視る如く朧気だ。

杉坂峠を呼吸数と心拍を上げながら越えて向かうのは伊自良地区最奥の伊自良湖。
距離は6kmほどで、幾度も走ってる走路だから取り立てて言うのも何だが、伊自良湖の手前集落までは平均2%で延々と続く緩い坂道なので、遅々として進まず心身共に微妙に疲れが溜まる。
だが、これに ”業を煮やして” スピードを上げると、最後に来る詰めの伊自良湖への登りが辛くなるので、ヒルクライム苦手の小生としては、ここは”隠忍自重”を貫かなければならない。

甘南美寺の古刹ならではの静謐な空間でチョット長めのの休憩。
寺社を巡って(古色蒼然としたのが好き)体力の回復と精神の安息?が得られたので、「そろそろ帰るかぁ」とバイクへと戻る。
此処からだと豈坂を経由して帰る手があるが、チョット遠回りになるのと「山県市街地を走り抜けなければならないなぁ」との面倒臭さが脳裏に浮かんでボツ。
雛倉へ向かう手も考えたが、最終的にはほゞ往路を安食近くまで戻り、左折して彦坂→畜産センター経由で帰ることに決めた。

伊自良川支流の彦坂川堤防道をのんびり走ると、集落が尽きたところから彦坂への登りが始まる。
斜度12~14%の450mほどの坂だから大したこと無い?が、心拍数の上昇に気を付けてノロノロ登っても次第に疲労が脚に来て最後は ”ヒィヒィ状態” 、黒く開口するトンネルが目前へと迫って漸く苦痛から解放された。


スピードの出る下り坂を適度にブレーキングしながら慎重に下り、丁度青になった信号交差点を右折すると畜産センターはすぐ其処。
緑の濃くなった芝生広場には人影は無く(平日だもんねぇ)如何にも寂しげだったので寄り道していくことにした。
メタセコイアの樹陰に座して風景を愛でながら想うのは遠い昔のこと。
まだ子供が幼かった30数年前、ここの展示エリアには豚や牛・馬・羊・山羊・兎などが居て、それを観たあとにこの広場でシャボン玉を吹いたりボールを蹴ったりして遊んだ記憶が朧に蘇ってくる。
故郷を遠く離れ、仕事や家族に忙殺される毎日を送っているだろう2人の娘、果たして幼かった昔の日々ことを想い出すことはあるんだろうか・・・。

「ゆっくりしすぎたな」と気付いて時計を見るともう12時半近く。
此処からだと鳥羽川沿いに伊自良川との合流箇所まで走るのが、煩雑な市街地を行かなくていいので良さそう。
「1時間はかからんな」と幾分短めのルーズな予定時間を呟いた。






















































