朝日新聞土曜版に買い替えたいものを読者に聞いたRANKINGが出ていた。
それによると1位はパソコンで、以下スマートフォン・テレビ・冷蔵庫・掃除機と電化製品が続くが、カーテン(12位)・靴(13位)・下着(16位)・財布(20位)と意外なものもランキングの上位(61項目中)に入っており、それが小生には今の世相を垣間見る様でちょっと面白かった。
カーテンや財布は何らかの理由で ”気分を変えたい” という思いの反映だと推測出来るが、靴と下着は消耗品の部類だからそうとも言えない。
「もう買い替えなくっちゃ」となるほどに使い古した(そう云うのは肌に馴染んでいてなかなか捨てられない)のなら、それはこの大量消費社会の風潮に抗って、モノを大切にした結果と見做せないこともないのだが果たしてどうか?

我が家で古いものと云えば建物で築44年になるが、増築時に居間や台所・トイレなどを改装しており生活上の不便はなく、このまゝ”終の棲家”となる線は極めて濃厚。
当時の流行に盲従する様に、娘達のピアノレッスン用にと買ったアップライトピアノも古く、当の娘2人が大学入学で家を出てからは、25年近くも居間の邪魔物としてそこに在ったが、最近になって遊びに来た孫達が時折鍵盤を叩いてくれるのは、過去の浅慮への優しいいたわりなのだと勝手に思っている。
台所のエアコンは25年以上も使ってる家電優等生だし、居間の50インチ液晶TVや書室のディスクトップPC(当然だがCPUが古くてメモリーも低容量なので動作は鈍い)も15年以上経つのに故障の兆しさえ覗えない。
こういうモノは結構 ”当たり外れがある” と言うので、幸いにして ”当たりを引いた” ということなのだろう。
今の車も買ってから15年になる。
現役の頃は通勤の足として使っていたので年間1.2万キロほど走っていたが、退職するとそれが2千キロ未満になり、最近では月50~60キロ走れば多い方で、大概は車庫で埃を被って鎮座している。
一方、この1年内に買い替えたものと云えば掃除機だが、新品が届いた後に興味本位で旧機の動かなくなった床ノズルの回転ローラー部を分解してみたら、リミットスイッチの不良が故障の原因(配線を短絡するだけでほゞ修理完了)と判り、買い替えるまでも無かったと大いに後悔したのだった。
今は多くの家電製品が基盤回路で制御されているので、一旦壊れたら素人では修理自体が難しいが、どうせ壊れていて使えないのなら分解して中身がどうなっているのか観てみるのも一興だ。
案外にも愉しみながら”無駄な出費”を防ぐことになるかも知れない・・・。

さて、先週から始めたローラー台を使っての ”バイク筋力つくり” だが、この半年ほど で怠け癖がついたせいか時間があっても動き出せず、今日までの9日間で4回しかやらなかった。
自転車を漕ぐ時間も最長1時間と弱った筋肉をちょっと刺激してみた程度なので、これじゃトレーニングとはとても言えないのだが、それでも忘れかけていたロードバイクに乗る体勢感覚を幾分かは取り戻すことが出来た気がする。
そんな訳で、ローラー台での筋力つくりはこれからも細々と続けるとして、「やっぱり実走しないと面白くないからなぁ」と外走りも並行して再開することにした。
これまでの様に60~70kmの距離を走る体力気力が今は無いのは判り切っているので、まずは「30kmほどを様子見で走るのが良さそう」と選んだのが、長良川左岸河川敷の河川管理道路。
ここなら近場だし、車が侵入規制されていて入ってこないので自由な走りが出来る。

バイクは外走り用3台の内から、最も身体にフィットして無理のない走行姿勢(疲労の軽減には必須)がとれるDe Rosaをチョイスした。
ジオメトリは3台とも大体同じなのだが、その僅かな数値の違いと全体のバランスが、結果的に走り易さの差異として体感されるのは、ロードバイクと云う走行性能に重きをおいた乗り物の特性と言えるのではないかと思う。
街中を抜けて長良川左岸堤防まで来ると少し強めの東風が吹いていた。
風は好きじゃないが、ここまで来て今更「尻尾を丸めて帰る訳にはいかないぞ」と意を決して河川敷道路へと降りると、道の両側で身の丈ほどの高さで生い茂る雑草の壁が、風を和らげ減衰してくれていたので左程走行の妨げとはなっていなかった。
「ラッキー!これなら風に苦しめられず走れるぞ」と独り言を声を出さずに呟いた。

まずは忠節橋に向かって走る。
暫くすると前方の視界が大きく開け、その明るい風景に感化された脳が、少し汗ばんだ身体を撫でていく温風を心地よいものへと変質させてくれる。
久し振りに観る風景だが、左から右へと視線を動かし何も変わっちゃいないと確認して安心した。

橋の手前の車止めで折り返して下流へと向かう。
風は背中を押す追い風に変わってバイク速度は2割ほど増したが脚の負荷は同じ。
「この調子なら結構な距離が走れそう」と慢心が顔を覗かせたが、それに与すると痛いしっぺ返しが来ることは ”百も承知” なので、「福寿まで走るかぁ」とその場所の風景を脳裏に描きながら大体の到達点を決めた。
其処まで行って折り返してくると走行距離は30kmを少し切る位になるので丁度良い。

今日は平日なので河川敷に点在する野球場やサッカー場に人影は無いが、その内の1つの傍を通ると遥か昔を思い出す。
小生が高校に入って入部したサッカー部は弱小で、学校のグランドに練習場所は無く、放課後3kmほど離れたその河川敷サッカー場まで走って行って練習するのが常だった。
あの頃の土のグランドは野芝に変ったが、球を蹴って走り回った記憶はずーっと変わらないまゝだ。

薮田→日置江→小熊と走って予定通りに福寿で折り返してきた。
案の定だが帰路は向かい風に苦しめられ、また途中から腰・腕・首筋などに痛みも出たので満足の走りとはならなかったが、復帰初日だからまぁ走り通せただけで充分というべきだろう。
今度はもうちょっと距離を伸ばして、河川管理道路の終点となる桑原まで走ってみようと心密かに決めた・・・。