風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

曼珠沙華・・・

 

例年、お彼岸の頃になると近所の土堤に ”ヒガンバナ” の紅い群生が見られるのだが、 今年はまだ数輪の花が見られるだけで、それを多少なりとも心待ちしていた小生としては、少し淋しい感じがしないでもない。

ヒガンバナは中国原産の帰化植物で、北海道と東北の一部(青森、秋田、岩手)を除く日本全国に分布しているらしいが、その何処でも開花が遅れているのは、9月に入っても全国的に高温が続いており、それが蕾(花茎)の成育を抑えていることが原因だ。

津屋川土堤のヒガンバナ(昨年)

この高温、花の開花時期を少し遅らせるだけなら然して問題は無いが、大型台風の発生や集中豪雨あるいは異常乾燥や大規模な山火事といった災害事象を、地球的規模で頻発させているとしたら、これは誰が判断しても由々しき問題に間違いない。

ところが、これらの事象の主因を”地球の温暖化”と認めない人々が、事ここに至っても少なからずいるのはどうしてだろう?

これらの人々が主張するのは、”気温の上昇は軽微だから、環境保全よりも経済活動を優先すべきだ”ということ。

果たしてそうか?

人間は有史以来、気候変動、大気汚染、水質汚濁、森林減少、生態系破壊などに繋がる愚行を繰り返してきた。

あくなき ”経済優先” の主張はこれらへの反省無き態度表明であり、それは謂わば幾億万種という生命の共同体たる地球の総意?に背くことに他ならない。

地球ガイア理論(地球は自己調整能力を持つ一つの生命体という考え)からすれば、今地球で最も求められているのは、人間という害悪しか生み出さない生物の駆除なのかも知れない・・・。

 

 

さて今日は、「桑名辺りまで走ってみるか」と物置からDeRosaを引っ張り出した。

このバイクは平地走り用(カーボンホイルにキャリパーブレーキ)なので、走路の地形からいえば妥当だし、走行時のフィット感も3台(他にはLapierreとVaracanSpecial)の中では一番良いので、勢い乗る頻度も多くなる。

バイクの各部位置は3台ともほゞ同じに調整しているが、Lapierreはハンドル幅が若干(20㎜)長く、またVaracanはフレームが少し硬いという欠点?があり、その僅かな差が各バイクの出動頻度に影響するというのも、長い距離を走るロードバイクならではの事情という訳だ。

 

長良川左岸堤防道路に出てそのまゝ南へと走り、日置江で河川敷の河川管理道路へ走路を変える。

走り易さと安全性からいえばもっと手前で河川管理道路に下りたいが、以前の工事個所が(終わって2ヶ月経つのに)フェンスで道路遮断されており、そこの迂回が煩わしいので、已む無くその遮断箇所の先で下りる仕儀となった訳。

公共工事って、こんな風に意味なく工事期間?を長引かせて利便性を妨げることがまゝあるけど、それらの工事の管理者の公共意識ってのはどうなってんだろうねぇ・・・。

河川管理道路に走路を変えて南へ走る(岐阜市日置江付近)

河川管理道路を軽快に走って桑原(羽島市)まで来ると、普段は人気のない防災船着場の広場に数人の人影が見えた。

どうやら県警白バイ隊がスラローム訓練の準備をしているらしく、コースに赤いコーンを並べて、そこを訓練生らしき数名が指でなぞりながらコースを頭に叩き込んでいる。

「昔あんな風にして自動車学校で教習コースを覚えたなぁ」などと思い出しながら傍らを通り過ぎたが、それにしてもあの大排気量(750cc?)のバイクでスラロームをするなんて、「相当の技量が必要なんだろうなぁ」とオートバイ免許を持たない小生はただ単純に敬服した。

 

久し振りに ”木曽長良背割堤” を走ろうと北詰ゲートまで来たのだが、無情にもそこは 工事により全面通行止になっていた。

傍にいた警備のおじさんに聞くと「土日祝日を除いて当分の間通れないよ」との悲しい答えが返ってきた。

まだ半年ほど前に工事通行止めが解除されたばかりなのに「もう次の工事かよ」と少なからずガッカリ。

此処が長期間走れないと桑名や長島へのライドに際して小生としては随分困るのだが、そんな個人の思いは河川管理事務所のお役人には届かない・・・。

  木曽長良背割堤へと向かう       背割堤が走れないのは結構痛い

仕方無いので馬飼大橋へと迂回して木曽川左岸堤防を南へ走ることにした。

背割堤ほどには快適に走れないが、東海大橋以南は車通りもほゞ無くなるので、視線を周りに投げて、そこに映る景色に癒されながら走ることは最小限可能だ。

馬飼大橋を渡って木曽川左岸へ        左岸堤防道は視界が広がる 

立田大橋の下を潜って弥冨までやってきたが、この先でR-1に出て混雑する道を桑名へと走るのは「何だか億劫だな」との思いが急に脳裡に浮かんだ。

どのみち桑名まで行く必然がある訳じゃないので、ここはあっさりUターンを決断して立田大橋詰まで戻ることにした。

こういう事は最近の小生にはよくあるので、特に”自責の念”を感じることは無いが、昔は決めたことをやらないと、少し落ち込む気分になったもんだ。

人間は年老いると共に”鈍感さが増す”と云うことの証左かも知れない・・・。

立田大橋を渡ると養老山地南端の山稜が大きく迫ってくる

木曽三川公園センターで一休み。

夏の名残の積雲がきれいな空を背景にして、スクッと立つ展望タワーが何故だか今日の小生の眼には新鮮に見える。

今あの塔上から周囲を眺め、遠くまで拡がる濃尾平野の展望を楽しんでいる人はいるんだろうか?

老眼の眼を凝らして見たが、そこに人影らしきものは無い様だった。

三川公園センター広場で物思いに耽りながら一休み

10分ほど後「さて帰ろうか」と独り言。

帰路は揖斐川沿いを行くか?長良川沿いを行くか?でチョット迷ったが、ここでも走路の煩雑さを天秤にかけた結果、「やっぱり長良川沿いが好いな」となった。

 

折角なので公園付属長良川センターの自転車周回コースを、軽めのスピードで1周してから帰ることにした。

この周回路は、KINAN AACA Cap戦や国際トライアスロン大会などが開催されるコースなのだが、5年前にここで初トライアスロン大会を経験した義息(長女の夫)は、今年ニースで開催されたアイアンマン世界選手権に参加資格(アマチュアエイジ枠)を得て出場し、見事完走(Swim3.8km, Bike180.2km, Run42.2km)を果たした。

Timeこそ11h30mと振るわなかったが、長時間にわたって自分と戦い続けたその体力と精神力には正に”脱帽”といったところだ。

先日LINEで話をしたら、今度はボストンマラソン(来年4月)に出ると言っていたが、 そのバイタリティーを是非とも小生も見習いたいなぁ・・・。

人影のない静かな三川公園長良川センターを独り満喫した

海津⇒輪之内⇒羽島と走って日置江まで戻ってきた。

9月初旬に比べ炎暑の陽射しが軽くなった分、身体から体力と水分が奪われ難くなったので、大してダレることなく走ってこられた。

あと少し、どうやらこのままの調子でいけそうだ・・・。

ここまで来れば岐阜市街も近い(岐阜市日置江)