風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

バラ完に挑戦 PartⅢ 組立-1

ホイールなど一部のパーツは届いてはいないが、組立手順への支障はほゞ無いと判断して早速組立に着手した。

まず最初にフレームにフォークを固定する作業から始めようと一旦手を付けたが、途中で油圧ブレーキホースのフレーム内装が手間取りそうと思い直して手順を変えた。

事前準備として観たバラ完動画で油圧ブレーキホースのフレーム内装に苦労していたのを思い出した(鉄材を括りつけたタコ糸を磁石で操って内装経路を通し、それを道糸としてブレーキホースを通していた)からだが、実際にやってみるとそんな手の込んだ事はしなくても、直接ブレーキホースを押し込んでエンドで取出し穴に案内するだけで思いのほかスムーズに内装が出来た。

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フォーク及びチェーンステーに取付けた油圧ブレーキキャリパー

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油圧ブレーキホースのヘッドチューブ取り出し部

続いてフレームにフォークを固定する作業。

ヘッドパーツには平座金が3枚入っていたのだが、これをどこの位置で使えば良いのか?皆目解らない。

径から上部ベアリング周りで使うと推測できるが、Netで調べても平座金を使っている事例は無いので不用と判断する事にした。

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    フォークとヘッドパーツ      ヘッドパーツを付けてチューブに挿入   

次の手順はハンドルバーの仮付けとコラムカットになるが、その前に幾つかの数値を確認して決めなければならないものがある。

① サドル高(BBセンターからサドル座上面までの寸法)

Netでの情報を基にペダルの漕ぎ易さも加味して決めた小生の体形に合ったサドル高さは700mmで、既存3台(Corratec、De Rosa、La Pierre)は概ねこの高さで調整してある。

今後のバイク生活でこの寸法が短くなる事はあっても長くなる事はあり得ないので、本機も700mmで取りあえずに調整する事にした。(シートポストのサドル取り付け金具が無いのでサドルを仮付けして長さを調整)

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サドル高(BB中心⇔サドル座上面)を700㎜に調整

② サドルとハンドル(ステム部)の高低差

サドルとハンドルの高低差はライディングポジションを決める大きな要素だが、バイクのジオメトリーや体形、レベル(初級~上級)等の各ファクターにより異なってくる事から絶対値というものは無い。

だが、標準的には[サドル高×0.097=落差]として導き出されるという事らしいからこれを準用して68mmを一応の目安とした。

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GL⇔サドル座上面寸法 943㎜      GL⇔ステム取付上面寸法 875㎜

 ハンドル高さを決めたらいよいよコラムカットだ。

失敗は許されないのでトップキャップの厚み(3㎜)+5㎜=8㎜の余裕を+α(こうしておけば失敗してもリカバリー出来る)して治具にフォークをセットした。

バラ完動画ではコラムカット治具として万力にセットできる3,000円近い値段のスチールソーガイドが使われているが、滅多に使わないものにそんな投資は出来ない。

Amazonで購入した樹脂製ソーガイド(499円)で代用したが、僅かに斜切断となったものの実用上何ら支障が生じる事なくカットが出来た。

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樹脂製ソーガイドを使用してコラムカット

再びフォークをフレームにセットしハンドルを仮止めした上で油圧ブレーキホースと シフトケーブルハウジングの内装に取り掛かったが、これがなかなか上手く通らない。

ハンドルバーの内装開口部は両端で緩くカーブしているため、太い油圧ホース等は先端がバーに沿って曲がらず内部でどこかに当たっている様子だった。

四苦八苦してようやく4本のホースandハウジングを通し終えたが、見栄えを良くするのも結構大変だ 。

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ハンドルバーに内装した油圧ブレーキホースとシフトワイヤーハウジング

徐々に様になってきた。

次はコントロールレバーを付けるかディレイラー類を付けるかで迷ったが、どちらを先にしても大差ないのでディレイラーから付けることにした。

この前後のディレイラーだが旧来のものから随分改良されてるらしい。

そのため特にリアディレイラーのハンガー固定でまごついた(固定してもディレイラーが前後に軽く動いたため)がYoutubeの動画を参照して取付けに間違いがない事を確認した。

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  フロント/リアディレイラー     ハンガー固定したリアディレイラー

続いてコントロールレバーをハンドルバーに仮固定する。

仮固定としたのは油圧ブレーキホースをコントロールレバーに繋ぐ際、油漏れ防止目的で同レバー位置を動かして繋ぎ口を上に向けるためここで位置決めしても無駄だから。

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左右のコントロールレバーをハンドルバーに仮付け

コントロールレバーには既にシフトワイヤーがセットされており、これをフロントとリアのディレイラーに繋ぐのが次の手順だ。

シフトワイヤーに注油後、シフトハウジングと内装経路を通して前後のディレイラー近くまで配線する。

フロントディレイラーへはBB部から上にワイヤーが出てそのまま繋ぐので特に問題ないが、リアディレイラーへはフレームエンドからワイヤーが出るのでディレイラーまでの距離が取れずハウジング配線が窮屈になってしまった。

ワイヤーをチェーンステーから出る様にすれば緩やかなカーブで配線出来て良いのだが、多分フレームが電動変速を想定して設計されているから止むを得ないのだろう。

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シフトワイヤーを内装したハウジングを通してフロント/リアディレイラーに配線

次はボトムブラケットとクランク・チェーンリングの取付け。

ボトムブラケット(BB86)はねじ込み式としたのでフレームとの接合部にグリスを縫っていざ捻じ込もうとしたのだが、何とねじ込み治具の径が合わない。

治具はDe Rosaのボトムブラケット(BB386)交換時に使用したもので、当然流用できると思っていたのだが、BBの径って種類によって異なるとは知らなかった。

手回しで捻じ込むのはさすがに無理なのでプライヤーで挟んで捻じ込んだ結果、冶具を当てるアルミ部分が無残に削れてしまった。

BB機能に支障がある訳ではないので気にしなければそれまでの事なんだけど・・・。

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     BB86とクランク        プライヤーのかじり傷が気になるBB部

 クランク・チェーンリングの取付けは難なく完了。

クランクをボトムブラケットに差し込む時に若干の渋さを感じたが、あえて云えば密着が良いためと理解した。

チェーンリングはインナーを36Tから34Tに 替えてあるのでアウター(52T)とのマッチングが気になるところ。

インナー・アウター切替え時にガチャつき無くスムーズに変速出来れば良いのだけど。

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チェーンリングのアウターは52T インナーは34Tの変則ギア

 長くなるので組立ー1はここまでとし、この続きは組立ー2で詳述する。