愛知県北西部の犬山市から一宮市にかけての木曽川左岸河川敷に設けられた木曽川 サイクリングロードはMy Home Roadみたいな感じでよく走りに行く。
居宅(岐阜市)から比較的近くにあることも理由の一つだが、何と言っても自動車 (ローディーにとっては生命を脅かす恐れのある危険な移動物体)に注意を払うこと なく走れるところが大いに気に入ってる。
このサイクリングロードの内で小生が専ら走るのは里小牧木曽川緑地公園から中般若 江南緑地公園までの約15㎞。
まぁ謂わば、走行路の定まっているサイクリングコースの端から端までといった方が 良いかも知れない。
このコースは木曽川沿いに整備されていることから、心地よい風と季節毎に変わる周囲の景色そして開けた視界が走る者の気持ちをリフレッシュさせてくれるのが良い。
そんな環境だから、休日には子供連れで自転車遊びに来る家族やウォーキングする人達が多くなる。
子供と老人(不肖小生もその一人だが)は予測不能に動いて小生ら自転車乗りをはッとさせるのは常々経験しているところだ。
不慮の接触事故を避ける意味でも土日は行かないのが無難と決めている。
このサイクリングコースで時々やるのが自称「1時間走トレーニング」だ。
里小牧木曽川緑地公園前を起点に中般若江南緑地公園折り返しで1往復すれば走行距離はほゞ30㎞。
これを1時間でこなせば平均スピードは30km/hという訳だ。
サイクリングコースでAverage30km/hはたやすい様だが、実はこれが結構しんどい。(歳の性もあると自覚はしている)
コース上を人が歩いていれば安全上スピードをかなり落とさなければならないし、ほゞ平坦路とは云え途中数ヵ所で堤防へのアップダウンやヘアピンカーブもあり速度の維持は難しい。
何よりも大敵は風だ。
木曽川沿いの開けた場所だから風は常に何処かから吹いているが、濃尾平野の北東端という地形上の位置関係から南西風ないし北西風が圧倒的に多い。
だから東西に伸びるこのコースを往復する場合、大概は往路が追い風で復路は向かい風になる。
追い風を受けての加速よりも向かい風での減速の割合が大きいことは明らかで、体力の無くなった復路で向かい風を受けながら走るのは相当ツライ。(たまに風向きが途中で変わり往復路共向かい風の最悪ケースもある)
走行タイムは1時間を2分以上切ることもあれば5分以上超えることもある。
この違いは体調、気力、風向き、風速等のファクターが総合された結果として生じると思うが、それでも1時間を切ればヤッタァと嬉しいし、超えればチョット残念だ。
1時間走トレーニングが終われば、あとは普段のスピードに戻ってサイクリングロードを新木曽川大橋辺りまで走り、川の見えるベンチで一休み。
心地好い疲労感に誘われて目を閉じると時間も歩みを緩めゆっくりと過ぎていく・・。
<余談>
このコースを走っていると時々三十路後半?(と勝手に推測している)とおぼしき女性ローディーに逢う。
すれ違い際に軽く会釈するだけの間柄だが、この女性が結構凄いのだ。
ある時、1時間走トレーニングをしようとスタンバイ中、前方から件の女性ローディーが走って来てそのまま折り返していくので、少し距離(約300m)をおいて付いていくことにした。(別に下心があったのではないと言い訳しておく)
走り出しだが遅れてはと思い少しスピードを上げて走るも距離は縮まらない。
「彼女結構速いな。だけどこっちは走り始めで足が回ってないから・・・」と独りつぶやきながら後を追っていく。
走路は右に左にと緩くカーブするから見通しはきかないが、たまに見える後ろ姿から 判断するとどうも徐々に離れていく様だ。
138タワー付近まで走っていくとこの辺りで往路1/3くらいの距離だ。
前方を覗うとスロープをダンシングで軽快に登っていく後ろ姿が遠く見える。
ダンシングも上手そうだ。
坂道が嫌いでダンシングも上手く出来ない小生なので、スロープを登りきると彼女との距離は更に広がっていた。
この時点で遅ればせながら完全に後れを取った事を自覚することになる。
平坦路で追い上げを試みるがなかなか差は縮まらず息が上がるばかりで、これじゃ復路が持たないと止む無く自重することにした。
自分の走りに戻って黙々とペダルを漕ぎ続け、往路も終わりに近いスイトピア江南付近の見通し良いところでその差を測ると優に800mはあったと思う。
片道15㎞で500m以上に広がった距離。
仮に小生がAve30km/hで走ったとすると彼女はAve31km/h超のスピードで走ったという事になる。
しかも彼女は疲れが溜まってるであろう復路で小生はまだまだ元気な往路であることを考えると、その脚力の差は歴然だった。
女性ローディー侮るべからずを自戒した次第である。