風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

平田リバーサイドプラザ

平田リバーサイドプラザは長良川右岸の河川敷に設けられた多目的広場で、ここの  園内道路を利用して定期的に開催される平田クリテリウムは、近在の競技系を好む  ローディーの間ではつとに有名である。

競技とは無縁の自転車生活を送っている小生が、クリテリウムに参加して走ることなどほゞあり得ないが、平日に限って(休日はガチで走る競技系ローディーの邪魔になるのでは?との妙な遠慮があるため)思い立つとたまにここを訪れて園内道路を走る。

いや「思い立つと」では無いなぁ。

つらつら考えるに、ここに行こうと思う日は大概「天候などが思わしくなく気分的に 遠出したく無い日」なのだから。

実は今日もそんな日。

朝方は薄曇りの天候だが昼過ぎには雨が降り出すとの予報も出ているため、遠出すると雨に降られる公算が高い。

雨に濡れた路面ではスリップ転倒の危険性も増すから、いつにも増して慎重な運転操作が必要だし、泥跳ねで駆動系やウェアが汚れるのも嫌だ。

また、道路を並走する車からの遠慮会釈のない水しぶきを浴びながら、濡れネズミに なってロードバイクを駆る姿は余り戴けたものではないしね。

 

居宅から平田リバーサイドプラザまでは14㎞ほど。

まずr157を南下し羽島市に入って右折、その後は信号のほとんどない道を左に曲がり 右に折れしながら堀津の長良川左岸堤防道路出会いを目指す。

この道は木曽三川公園方面に行く際にはほゞ毎回通るほど走り慣れた道で、大袈裟に 言えば道路の段差に備えて自然と身体が反応する位である。

堀津に架かる大藪大橋で長良川を右岸へ渡り、堤防道路を600mほど南進して進入路を下ると平田リバーサイドプラザに到着だ。

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対岸からの平田リバーサイトプラザ遠望

そのまま園内道路を進み駐車場入口で停まって時間を見る。

所要Time36分・・・ウーン少し掛かり過ぎかも?

街中を抜ける道で走行Timeが一定しないのは変動要素が色々あるから仕方がないか。

トップチューブに腰かけて暫時休憩しながら辺りを見回す。

やはり今日も誰かが走っている様子はなく、案の定園内走路を独り占めという訳だ。

 

休憩もそこそこに早速ペダルにビンディングをかけて走り出す。

平田クリテリウムでは園内道路を2.1㎞区間に区切り、そこをクラス毎に決めた周回数で走って順位を争う様だが、小生が普段走るのは1周4㎞の細長走路。

これを8周回するのが定番で、1周は8分30秒以内で走るのを目安にしている。

この目安、28km/h以上で走り続ければ難なく達成出来るのだが、60代も後半を  迎えた老体にはそのスピードの維持が結構きつく難しいのが偽らざるところ。

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リバーサイドプラザの園内走路

走路は南北に長く、また河川敷なので北西風(冬~春先)あるいは南西風(初夏~  秋口)が吹くことから、どうやらこの風を上手く利用するのがここを走る時のコツの 様だ。

すなわち、向かい風走路では前傾を深くギアを1段落としケイデンス90付近でペダルを回してひたすら耐える。

追い風走路では前傾を緩くギアを1~2段上げるもケイデンスは落とし足を休ませて 疲労を取る。

この繰り返しで周回すれば1時間チョットくらいは何とか走り続けられるのだ。

 

ケイデンス85~90、スピード30km/h前後で1周したが、今日はあまり風が無い のでスピードの維持が楽だ。

この分ならそれほど息も上がらず予定の8周回を終えられるだろう・・・。

 

周回道路ではウォーキングする同年配の男女2名を見かけたが、やっぱりローディー の姿は無かった。

途中の芝生広場でも、普段は楽しそうに遊ぶ母子を見るのだがその姿も今日は無い。

多分天気が思わしくないからだろうが、今のところ西方の養老山脈方面に雨雲の気配 はなく昼頃までは持ちそうだった。

1時間と数分走り続けて既定の周回を終了。

そのままゆっくり走って芝生広場のベンチで休憩する事にした。

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広々とした草原のベンチで休憩

背後の堤防道路をエンジン音を響かせて大型トラックや乗用車が走っていくが、その 騒音もやがて意識の外となり、独りだけの静かな時間が穏やかに過ぎていく。

なにを思うのでも無く、長良川を挟んだ対岸の堤防道路をロードバイクが1台駆けて いくのを唯見ていた。

あれは・・・俺か?・・・。

 

さぁ帰ろう。

その前に「道の駅クレール平田」に立ち寄って用を足すことにするが、この近辺には 清潔に清掃されたトイレ場所が無いのが小生の悩みの一つだとこの場を借りて吐露しておく。

久し振りに道の駅に立ち寄ったので、帰路はこれまた久し振りに墨俣経由のルートを 走る事にした。

このルートは輪之内町でくねくねと路地を走るが大した時間ロスにはならない。

雨が降ってくる前までには間違いなく居宅に帰り着けるだろう。