風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

自己満足ですけど

 

先日、すっかり倉庫化した書斎の整理をしていたら昔懐かしいものが出て来た。

それは40数年前に、小生が編集人となって発行?した”等高線”という、山歩きをテーマとした同人誌で、裏書きに第1号とある。

あれは確か3号(少くなッ)まで出したから、その栄え?ある第1号という訳だ。

表紙を開いて目次を見ると、それぞれの山行をテーマに小文を寄せてくれた山仲間の名が並んでおり、その懐かしい名の一つひとつに、一緒に登った山やその当時の面影などを思い出してしばし感慨に耽ったのは言うまでもない。

その中の2人とは今でも賀状等のやり取りをして近況を知るが、他の人は音信も途絶えてから久しく、今はどんな風に暮らしてるんだろう?果たして元気にしてるだろうか?と知るよすがも無いことに思いを馳せてしまう。

 

この同人誌はB5版の小冊子(第1号は総頁46ページ)なのだが、小生が自らの手で活版(孔版)印刷したことから、その作製には随分手間取った記憶がある。

あの頃はまだパソコン・プリンターはおろかワードプロセッサーも無かったので、寄稿者からの手書き文は全て和文タイプライターで原稿化し、大文字やイラスト(小生多少絵心に自信あり)も加えてページレイアウト調整しなければならなかった。

こうして出来た複数の原稿を、光謄写機を通してスクリーン状の版に孔版化することでようやく印刷原版が完成。

あとは謄写機にセットして印刷するだけだが、50部分も刷って製本するとなるとそれも結構大変で、結局のところ原稿依頼から同人誌発行・配布までに2ヶ月半近くかかってしまった。(様な気がするだけで定かではない)

 

まぁ所詮同人誌の発行なんて自己満足の行為に過ぎないんだけど、皆から「ご苦労さん有難う云々・・・」と言って貰った時はチョット嬉しかったなぁと縁が古色にくすんでいるページを繰りながら、遠い昔を思い出して懐かしんだ次第だ・・・。

 

さて、今日は寒波の影響で天候不順との予報だが、今のところ西方も晴れ間が広がっているので、予定通りライドに出掛けることにした。

行先は「本巣から揖斐・池田と山の縁に沿って走ってみるか」という曖昧なものだが、まぁ道を進むうちに「ルートも自ずと定まる」と云ういつもの思考だ。

長良川左岸堤防道路からは西~北方面の山並みがよく見える

街中を抜け視界の拡がる長良川堤防道路に出て前方を見ると、揖斐・池田辺りの山々が随分と白くなっており、その麓にもそこそこ降雪があった様子が覗われる。

「こりゃぁチョット拙いなぁ」とバイクを停めてしばらく思案、やっぱり雪道や凍結道は走りたくないので行先を変えることにした。

こんな風に出鼻を挫かれた時に遠くまで足を伸ばす気力が失せるのが年寄りの証拠?で、近場でどこか・・・と考えた末に決めたのは平田リバーサイドだった。

 

河渡から穂積⇒墨俣へと走り、犀川堤のサクラ道(葉の無い枝だけのトンネルは寒々として味気ないもんだ)を南へと向かう。

川面にはカモやカイツブリなどの水鳥が静かに漂っており、殺風景な中いつもと変わらないこの時期の風物詩を眼にすると、少しばかり心が和んでいく気がしないでもない。

墨俣に向けて自転車専用道を行く           犀川堤の道    

到着したリバーサイドプラザには、ジョギングを楽しむ6人グループと遊具で遊ぶ家族連れ2組がいるだけで、ここで度々見かける高校自転車部員(多分ここが練習場?)は居なかった。

「これなら周回コースは独占だな」と独り言をポツリ、誰気兼ねなく走れるというのは小生にとって無上の喜びと言ったら変人扱いされるか?・・・。

ここの周回コースは1周が4㎞あり、1周目は無理ないスピードで走って2周目以降からはスピードUPして7周回するのがいつものルーティン。

調子が良ければ1時間を切って走れるが、体調や風向きなどのマイナス要因が強ければ 1時間オーバーとなり、最近は1時間切りが出来ない不本意な走りが続いている。

今日もそこそこ頑張って走ったが、結果はやっぱり1時間切りが出来ず、チョットだけがっかりだった。

リバーサイドプラザの周回コースは南北に長い

走り疲れた(と言うほどでも無いが)身体をベンチに預けて癒していると、俄かに頭上から小雪がチラついてきた。

養老山地上の雪雲から風に乗って運ばれてきたものの様で、直ぐに空模様が悪くなるといった感じは無いが、かと言って全く心配無用といった様子でもない。

しかし、しばらくすると陽も陰ってきて「こうして居ても身体が冷えるばかりだな」と思えたので、長居は無用と判断して帰ることにした。

西方の雪雲が厚くなって冷たい風も吹き出し

帰路は、大藪大橋を渡って長良川左岸河川敷の管理道路に入るルートを想定、この走路ならしばらくは車と競合せず安心して走れる・・・。

ところが、橋を渡った先の河川敷は1kmほどに亘って工事通行止めとなっており、やむ無く堤防道路を車を気にしながら走らざるを得なかった。

「全く世の中思い通りにいかないなぁ」と愚痴を吐きつつ、工事場所を横目に見て通り過ぎた。

堤防道路⇒河川敷道路⇒堤防道路と走り継ぐ

長良大橋が見える処まで帰ってきた。

まだあと8kmほどを走らなければならないが、向かい風がそこそこ辛いので、この先は堤防下道をしばらく走ってから街中へと向かうつもり。

今日は当初予定のライドとは全く違ってしまったが、まぁそれなりに納得?のライドになったんじゃぁないかなと思う・・・。(これも自己満足でしかないか?)