今日は、朝から秋晴れの好天で風もないことから遠乗りには最適だったが、生憎色々と雑事があって、それを済ませていたら時刻が10時を大きく回ってしまった。
小生は、当日のライド先を決める際には、PM1時までに帰宅出来ることを前提に、走行距離60~70㎞・所要時間3~3.5時間(休憩含む)を目安にして行先を決めており、普段は出掛ける前には行先が決まっているのだが、今日は出掛けられるか判らなかったので何にも決めてないし、こんな時間では行先の決めようもない。
まぁたまには走りながら行先を決めても良いんじゃないかなという訳で、取り急ぎ準備をして出掛ける事にした。
まずはどっちの方角へ行くかだが、北と西は先日行ったので南か東の二者択一として、取り敢えず東に向かってバイクを走らせながら決める事にした。
「次の交差点が分かれ道だな、真っ直ぐ行く(東)か右に折れる(南)か?」
真っ直ぐ行けば笠松、右に折れれば羽島だが、今日は短時間でしっかりと走りたい気分なので真っ直ぐを選択する。
これで当面の走るルートはほゞ決まり。
笠松で木曽川橋を愛知県側に渡って、木曽川サイクリングロードを15㎞ほど東進する ルートだ。
平日のサイクリングロードは行き交うローディーも少なく、変に気を遣う(例えば前走しているローディーを追い越す時って結構気を使わない?)事無く走れるので好きだ。
スピードを上げて風を身体全体で感じながら走ると、その疾走感に脳内物質ドーパミンが誘発されて気力が満ちて来るのを感じる。
人によって快適に走れるスピードは当然異なるが、小生の場合は26~28km/h前後で 走っている時が一番だ。
遅いとモタモタ感に不協和を感じるし当然爽快感も無い、一方速ければ疲労感の漸増によりやがて身体的苦痛が勝る事になる。
またケイデンスも80rpm前後で廻すのが身体に合っており、よく言われている90rpmで廻すよりも疲労感が少ない様に思う。
時折ケイデンスを極端に低くして、重いギアで走るローディーを見かけるが、あの芸当は小生には出来ない。
確かにペダルを踏んでる実感はあるだろうが、その分だけ筋肉疲労は間違いなく蓄積 している筈だ。
木曽川サイクリングロードの東端が近付いてきたので、この先のルートを決めなければならない。
「このまま東に進んで犬山まで行くか、それともこの先の愛岐大橋で左に折れて各務原方面に向かうか?」
犬山まで行って戻ってくる所要Timeを、走るコースも含めて素早く計算する。
「40分はかかるなぁ」「犬が一匹で俺の帰りを待ってるし・・・」
犬山へ向かうとPM1時までに居宅に戻るのはまず困難と判断し、愛岐大橋を渡るルートを選択する事にした。
愛岐大橋で木曽川を岐阜県側に渡り、次に目指すのは各務原航空宇宙博物館。
ここで「博物館の見学?」と早とちりしてはいけない。
ここは小生がこちら方面にライドした時の指定?休憩所なので、凄~く急いでいる時を除いて外すことは出来ない。
屋外展示の飛行機を、遠くから眺めながら暫しのあいだ休憩していると、頭上をF-15 (航空自衛隊の主力戦闘機)らしき機体が轟音を響かせて飛び去っていった。
隣接する航空自衛隊岐阜基地には飛行開発実験団があり、色々な航空機がこの辺りの 上空を飛ぶので、門外漢の小生でも時々空を見上げたりする。
近くの高台には、飛行場に着陸するこれらの航空機を近撮出来る絶好の撮影ポイントがあるため、高そうな望遠レンズを装着したカメラを持ってファン達が待ち構えており、それを遠目に眺めるのも愉しい。
また、南隣の川崎重工ホッケースタジアムは、ホッケー日本代表チームのナショナル トレーニングセンターが置かれているので、サムライJapan(男子)やサクラJapan (女子)に選ばれた選手達の練習風景を時々目にすることが出来る。
こんな(COVID-19の終息が見通せない)時期だからだろうか、今日は選手らの姿は 無く、手持ち無沙汰なグランドが秋陽を浴びて安息しているだけだった。
それにつけても、来年の東京五輪は開催できるのだろうか?小生らは一観客だから開催出来なくても「やっぱりね」で済むが、代表選手にとっては、多分一生一度の晴れ舞台だからそう簡単には割り切れない筈だ・・・。
さて、ここでまたこれから走る道を決めなければならない。
選択肢としては、 ①川島町(木曽川中州の町)を横断して木曽川サイクリングロードへ戻る。 ②居宅への最短距離となる街中の道(と云っても車のあまり通らない間道)を走る。 ③木曽川右岸(岐阜県側)の河川敷に敷設されたサイクリングロードを走る。 の3つになるが「同じ道を走るのは止めたいな」「チョットばかり遠回りでも気持ち 良く走るなら河川敷だな」という事で、結局思案の末③を選択した。
各務原大橋を起点に笠松の木曽川橋まで続くこのサイクリングロードは、1年ほど前に整備されたばかりだが、一部竹林の中を走っている所では、既に方々で継ぎはぎの補修がしてある。
若竹が路面を割って出てきた箇所をアスファルトで補修した跡だ。
竹が地下茎を伸ばして竹林を広げていくのを知らなかった筈はあるまい。
そこを通る度に、この道の計画担当者は「竹の生命力を甘く見ていた」という思いが 募る。
折しも竹林とロードとの境目に、樹脂の遮蔽版を埋め込む改修工事をしていたが、ここを度々利用する小生としては、その対応で上手くいって欲しいと期待するしかない。
サイクリングロードを進んで河川環境楽園の横手まで走ってきた。
ここには、世界最大級と自称する世界淡水魚園水族館やレジャー施設があるので、平日の今日でも、ソコソコの入園者で賑わってる様子が伺えて少しだけ興味が湧く。
しかし、コロナの第3波が騒がれ始めてるこの時期でもあり、罹患したら重症化リスクの高い小生などは敢えて近寄らず、独りロードバイクを走らせてるのが無難の様だ。
サイクリングロードぎわのトイレに立ち寄って一息ついたところで、サイコンに記録 された走行距離と所要Timeを確認すると44.6km・1h44minの表示。
「うん、ソコソコ良い距離と時間を走って来たな」と自己満足気味に納得し、ここらで切り上げて帰る事にした。
木曽川橋までもうそんなに遠くは無いが、敢えてそこを経由しなければならない理由もないので、途中からサイクリングロードを離れて、居宅を目指すルートを頭の中で思い描く。
大体6㎞くらいかな?街中を走るので少し時間はかかるがPM1時前には間違いなく帰着できると踏んだ。