風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

ビワイチ走行編1日目 その2

 

先日TVのワイドショーでコロナワクチンの接種遅れが話題になっていた。

日本独特の様々な事情が他国より遅れる要因となっている云々で、行政などの不作為を指摘する内容だったが、一人の出演者が「行政も努力しているから少し見守ったら」という趣旨の発言をした。

「本当にそうかぁ?」と自問したのは小生だけではあるまい。

1月には毎日25万人の新規感染者を出していた米国は、ワクチン接種の効果もあって 感染者が右肩下がりで減少し、現在は6万人ほどになっている。(それでも多いが)

対応が後手後手に回って有効な感染者削減手段を講じられない我が国にあっては、ワクチン接種は一つの光明だ。

1日で50人近くの人命が失われている現実を直視した時、接種の遅れが意味するものは深刻で「少し見守ったら」などと悠長なことを言ってる場合では無い。

最近は若者層を中心に体制や権力に対して「物分かりが良い人」が多くなった。

それが果たして将来を見据えて善い事かどうか?小生は大いに危惧している・・・。

 

さて、今日は前回話した「ビワイチ走行編1日目」の続き。

 

「しんあさひ風車村」のベンチに腰かけ少し長め(15分)の休憩を取って脚と上腕の リフレッシュは完了、気分も新たにバイクに跨って走り出す。

風車街道と呼ばれる湖岸沿いの道には弱い追い風が吹いて廻すペダルも軽やか、左手側からの陽光を浴びて灌木越しに拡がる琵琶湖の風景が目に心地良い。

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 風車街道(新旭付近)         風車街道(安曇川付近)

この道は車の通行量が少ないので安心して路側帯が走れるローディー向きの道と云っても良いが、9kmほど走って近江高島でR-161に合流すると、残念ながらこのリラックス走行も此処で終わる。

 

続くR-161は敦賀と大津を結ぶ幹線道路で、車の通行量が多いのに自転車道が未整備の気持ち的には全然走りたくない道。

先刻走った風車街道とは雲泥の差だが、この先7.5kmの区間は抜け道が全く無いので嫌でも通るしかない。

覚悟を決めて1mに満たない路側帯をはみ出さない様に注意して走るが、大型トラックが直ぐ脇を通ると風圧でバイクがフラれるし、高速で直近を追い抜いていく無神経な車もいてヒャっとすること頻り。

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車の通行量が多いR-161          絶景ポイントの白髭神社も通過

こんな危険な道は早く通過したいと脇目も振らずにスピードを上げるので、白髭神社の絶景(湖面に建つ鳥居)ポイントもチラ見しただけで通り過ぎてしまった。

そんな感じの緊張の走りが約15分、視線の先にr-307への分岐の目印(コンビニ)が 見えてホッと一息をつく。

 

小松からはJR湖西線に沿う様にして延びるr-307を南へと辿り、志賀でr-321へと接続 して蓬莱まで走る。

前半は町並みから田園更に鉄路へと次々変わる景色を愉しみながら進む郎景の道、後半は琵琶湖岸に面した細道を遠く霞む遠景を愛でながら進む佳景明媚の道だ。

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田園風景の中を進む(r-307比良付近)      湖岸風景を走る(志賀付近)

先を急ぐライドでは無いと、ギアを中速にケイデンスも落とし23~24km/hrのスピードで走っていると、気分も穏やかになってつい好きな歌を口ずさんでいた・・・。

 

蓬莱からはr-558を走るのがビワイチ正規ルートだが、車との並走は極力避けたい小生はルート検討時に見付けた抜け道(4.5km)へとハンドルを切る。

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蓬莱からは湖西線沿いの抜け道へ

湖西線沿いに走るこの道は和邇からは街中の走行となるが、予想通り車はあまり通らず抜け道の選択は大正解だった。

12分ほども走って小野でr-558に合流すると、3回目の休憩場所「びわ湖大橋米プラザ」まではあと2.5kmを残すのみ、ここは我慢して走るしかない。

 

米プラザに着いて時計を見ると13:12、米原駅前の出発が予定より10分ほど早かったので、ほゞ設定時間通りに走ってきたと云う訳だ。

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 米プラザで昼食兼休憩         裏手には琵琶湖大橋が・・・

「よーし昼めしにしよう」と独り呟いてレストランに向かい、食券を買って席に着く。

平日なので空いており何気に辺りを見廻すと、丁度先客の2人連れローディーが食事を済ませて出ていくところだった。

こんな時間に此処にいると云うことは「キタイチか?」或いは「今朝大津を出てグルっと一周ならかなり速い」はたまた「俺を長浜で追い抜いていったあの2人連れか?」と勝手な想像を楽しむ。

 

食事と休憩で小1時間、充分に休んだので意気揚々ゴールの大津に向けて出発。

あと18kmほどの距離なので、取り敢えず近くの浮御堂(近江八景の一つ)に立寄ってからと計画変更した。

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近江八景の一つ満月寺山門         湖面に建つ浮御堂

浮御堂からは、当初の計画通りr-558の抜け道のある湖西線高架下を目指し、感を頼りに西に向かって走る。

路地をくねくねと走ってr-558に突き当たると、その向こうに鉄道高架らしき構造物が 見えたのでひとまず安心、あの下にr-558と並行して走る抜け道がある筈だ。

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湖西線高架下の抜け道(堅田)       街中を縫って進む(雄琴旧道)

この道は住宅の中を縫って坂本まで続くが、信号が殆ど無い(5kmの区間に3つ)ので22~23km/hrのスピードで安定して走り続けられるのが好い。

他方r-558を走る場合、信号が多くあるので多分停まってばかり(信号機は車の流れを 優先して調整されているのでスピードの遅い自転車は信号に捕まる頻度が高い)でストレスが溜まる事請け合い、車と競合してまでそんな道を走りたくはない。

 

坂本からは、湖西線高架とR-161高架に挟まれた2車線の幅広道を快調に飛ばし、更に湖西線高架下の道約4kmの距離を南に詰めてJR大津京駅前に出る。

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  下坂本付近の2車線道         湖西線高架下の走路(南志賀付近)

堅田から走ってきたr-558の裏道(抜け道)は此処が終点、道を左に折れ300mほど先でr-558に合流して混雑した道を大津駅へと向かう。

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大津駅に到着(輪行米原へ)

十数分後、大津駅舎の壁にバイクを預け時計を見ると15:16「ほゞ予定した時刻だな」と満足げに納得して、早速輪行の準備に取り掛かる。

輪行はこれが初めてだが、輪行袋へのバイク収納は事前に2度練習したから問題なし、15分ほどでバイクは輪行袋に収まった。

「さぁて何時の列車があるかな?」と構内の発車標を見ると米原方面は15:40発であと8分もない、輪行袋を肩に担ぎ「急がなくっちゃ」と駆けだした。

これで多分18時には居宅に帰り着ける・・・。

 

 

次回は「ビワイチ走行編 2日目(大津から米原)」の予定です。