コロナウイルスが武漢のウイルス研究所から流出したとする陰謀論じみた言説が、このところ俄かに現実味を帯びてきた。
小生もつい最近までは「何を馬鹿なことを」とこの言説を一笑に付していたが「コロナウイルスの発生源に興味を持った世界各地のアマチュアNet Userが、武漢ウイルス研究所が過去に発表した膨大な研究データーを検索し、即席チームを組んで綿密に解析した結果、同研究所からの流出を疑わせる状況証拠が、この何ヶ月かの間で次々と出てきている」とのNews Weekの報道を知るに及んで「これはもしかしたら・・・」と思う様になった。
武漢研究所関係者やそこに繫がるWHO関係者の意図的な嘘もこの中で明らかにされており、世界的パンデミックで甚大な人的・物的被害が出ている現実を直視した時「何をか言わんや」の感を強くする。
「コロナウイルスは自然発生したor研究所から流出した」この事の真偽のほどは何れ の日にか白日の下に晒されるだろうが、その時には、政治的意図を持たない世界各地のアマチュアNet Userが果たした「真実の探索者」としての役割が、必ずクローズアップされるに違いないと小生は思う・・・。
さて、今日のライドの行先は揖斐方面。
本巣から山あいの西美濃もみじ街道を谷汲⇒横蔵へと走り、帰路は揖斐川に沿って南下する走行距離70㎞弱のルートを頭に思い描いて出発の準備をする。
風は無く天気も崩れる心配はないとのことだったので、今のところ快適なライドが期待できそうだ。
墨俣から本巣へは、五六川沿い⇒樽見鉄道沿いと幹線道と並走する抜け道を繋いで走るのがいつものルートなのだが、最近はこの道を走る車が増えてきて以前の様に安心して走れなくなってきた。
「そろそろ別の道を探さなくっちゃ」と思うがこれがなかなか難しい。
①車が走らない ②信号が無い ③道路舗装が良い この3条件が揃ったローディー向きの道なんてそうそうあるもんじゃ無いからだ。
”自転車は車道を走る”と法改正しておきながら、車道自体は旧態依然のまま放置と云う我が国の道路行政の不備を恨みながら、ヨーロッパ諸国の様な自転車道が整備されるのはいつの日だろうと「無いものねだり」に過度な期待を寄せるのは、我ながらとんだ 矛盾の思考であると思う・・・。
根尾川の流れに癒されながら山辺の道を行くと、辺りはすっかり山里の景色に変わって小生を穏やかに包んでくれる。
その風情を味わう様にケイデンスを下げて走っていると、後方から一人のローディーが近づいて、瞬速?で追い越していった。
「おっと気付かなかった、何処へ行くんだろう?」この先には分岐があり、真っ直ぐに行けば谷汲で右に折れれば根尾へと続く裏道だ。
追って確かめるかと一瞬思ったが、相手が少しばかり速すぎるので即刻断念して「あの走りの感じだと好んで裏道を行くとは思えないから多分谷汲だな」と勝手に他人の行動を推理するだけにした。
ボッチローディーは大抵こんな感じで何かを独り愉しみながら走っている訳だ。
西美濃もみじ街道を快調に走って”道の駅 夢さんさん谷汲”に到着、此処は居宅から30kmほどの距離にあるのでチョット休むには最適の場所だ。
小生はライド中は滅多に買い食いしないので、売店には寄らず綺麗に清掃されたトイレを拝借するのみ。
今日も10分ほど休んだのち「お世話になりました」と独り呟いて道の駅を後にした。
岩坂のトンネルを越えると道は横蔵の集落に向かって長い下り坂に入る。
スピードはすぐに40km/hr超になるので「パンクして制御不能になったら・・・」との不吉な思いが脳裏をよぎり、その緊張感が小心な小生の身体を包み込む。
大怪我の恐怖心と戦いながら断続的にブレーキングして走ること数分、平坦地まで下りきると、ようやく緊張も解けてホッと一息をつくことが出来た。
横蔵集落の奥、周囲の山に抱かれてひっそりと建つ横蔵寺は、伝教大師最澄が1200年 ほど前に創建したとされる歴史あるお寺。
多くの絵画や書籍を蔵していることから別名”美濃の正倉院”と呼ばれてるらしいが、 一般的にはミイラ(舎利仏)と紅葉の名所で有名なお寺として通っている。
小生がこの寺を訪れるのはこれで4度目になるが、最初の訪問から30年以上経っているのに、寺も門前の家並も何ら変わることなく10年1日のごとくに在るのが好い。
庭石に腰をおろし古色蒼然たる仏閣を眺めて一時を過ごすと、その静謐に心が洗われる様な気がした・・・。
山間を縫うWinding Roadを爽快な気分で走って揖斐峡に架かる赤い橋の袂まで来た。
橋を渡って右に行けば久瀬までの往復10kmの周遊ルートになるが、今日は左に折れて揖斐峡の縁を下流へと向かうのが予定のルート。
此処からは緩い下り道が川口橋まで3.5kmほど続くが、路面が少し悪いのでスピードを抑えながら走らざるを得ないのがチョッピリ残念。
「まぁその分景色を愉しんで走れば良いさ」と自らを慰める言葉を独り呟いて、ペダルを踏む脚に力を込めた。
揖斐川の右岸を前島橋の袂まで一気に走ってきたが、此処で5分ほど休んだら後はノンストップで居宅まで走るつもり。
まだ距離は25kmほどもあるし、後半は市街地を走るのでスピードも落ちるが、今の ところ疲労感もほとんど無く脚も軽く回っている様なので、多分1時間ちょっとあれば帰着出来る筈と踏んだ。
午後から少し風が出てきたが、幸い西寄りの風で半分追い風になるのも嬉しい・・・。