小生は身体を動かすことが結構好きだから、生まれて此の方色んなスポーツを体験してきた。
小学生の頃のバットとボールだけ(あの頃はグローブなんて物は誰も持って無かった)の草野球から始まって、サッカー・登山・スキー・テニスそしてロードバイク。
何れもそれなりに一生懸命にやったが、腕前のほどは”人並み”で、他者に自慢できる ほどのレベルには達しなかった。
それは何故か?答えは簡単「持って生まれた身体能力が人並みだったから」だ。
先日、五輪重量挙げ女子のニュージーランド代表にトランスジェンダー選手が選ばれたことに関して「ライバルとなる一部選手が同選手の身体的優位性を指摘し競技が公平でなくなるといった不満も出ている」との報道がなされていた。
”何事も公平であるべき”とするのが多くの人が是とする社会通念であり、不満を述べた選手に賛同する声も多いと思うが「しかし・・・」と少々捻くれた小生は思った。
「身体的優位性で言えば不満を述べた本人も他選手に対しては身体的優位性を持って るんじゃないの?自分を越える身体的優位性を持つ選手が現れたと云って・・・」
我々の住む世界はすべからく不公平に支配されている。
100m走を競うのに全員が0mからスタートすれば問題ないが、実際にはある者は50m から走り出しある者は30mから走り出す、あろうことか-20mから走り出す者もいると 云うのが現実の世界である。
こんな世界は間違っているとみるか止む無しとみるか、これは”どの様に生きるか”の 問題でもある・・・。
さて、今週は天候不良や雑事のため思う様にライドに出掛けられずストレスが溜まる日々。
そこで、近場の河川敷道路を何往復かしたり、ローラー台で汗を流したりしてその解消に努めたが、どうも物足りない感じが残る・・・。
そんな時「そうだ!こんな時はあれをしよう」と思いついたのは、ホッタラカシにしていたVaracan specialの修理。
このバイク、2か月ほど前の清掃中にシートチューブに亀裂があるのを発見し、考えた末にフレームの廃棄交換をすることにしたのだが、その後に色々とリサーチしても気に入ったフレームが見つからなかった。
元々 ” 安価にディスクブレーキバイクを手に入れたい ” との発想でバラ完したバイクなので、代替のフレームにお金を掛けたくない事情もあり、修理する方向に対応策を変更してそのまま何週間も手を付けずにいたのだ。
まずは亀裂の原因となった、シートチューブに入れた木製の突っ張り棒を同チューブ から取り出す作業。
突っ張り棒はシートチューブ内部にキツく食い込んでおり上からは取り出せないので、シフトワイヤーやBBを外し、BB部の下穴から長い棒鉄を差込んで金槌で叩くと意外と 簡単に取り出せた。
突っ張り棒が取れたシートチューブの亀裂箇所は、ほとんど場所が判らないほどに閉じており「これは案外傷は浅いかも」と思ったが、事は安全に関わるので何も対策しない訳にはいかない。
あらかじめ考えた補修として、ホームセンターで購入したスチールバンドを亀裂箇所に巻いて強く締め付けた。
「これで亀裂は拡がらないしシートチューブの補強にもなる」我ながら上手い補修法を思いついたと独りほくそ笑んだ。
次はシートポストの沈下防止対策だが、ポストが沈下するのは、押型クランプとポストとの摩擦抵抗不足が原因。
そこで ①押型クランプの当り面をヤスリで目立てて抵抗を増やすと共に締付け用六角 ボルトも新品に替える ②リング型クランプを追加する の2段構えの対策を施すことに したが、結果は期待通りでポストの沈下はピタリと止まった。
「こんな事なら最初からこの対策をすれば良かった」と遅まきながら後悔・・・。
最後に、突っ張り棒を取り出す際に外した前後のシフトワイヤーを張り直し、変速動作に問題が無いことを確認して作業は終わり。
もし当初の予定通りに現フレームを廃棄して新品を購入していたら、例え中華フレームでも7~8万円の出費が必要だったが、現フレームを修理することで実際にはスチール バンドとリング型クランプの購入代金1,500円ほどで済ませることが出来た。
「上出来、上出来」使わなかったお金で、この前壊してしまったデジカメの替わりでも買うかなぁ・・・。