風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

雪の想い出

 

窓外で降りしきる大粒の雪を眺めながら「今冬は雪がよく降るなぁ」と独り呟いた。

歳をとって寒さに耐える体力気力が衰えたせいか、雪とか寒風とかの寒さを増長させる事象にめっきり弱くなった気がする。

スキーに精を出していた頃(もう二昔以上前だ)は、冬になると早く山に雪が降らないものかと、天気予報の降雪情報を心待ちにしていたものだが、そんな昔の自分を思い出して「歳はとりたくないもんだ」と少し淋しい気持ちになる・・・。

f:id:yoshijiji:20220207144931j:plain

金華山も雪に包まれた

雪には色んな想い出がある。

子供の頃は、雪が降ると物置から橇を引っ張り出してきて、近所の公園の小山で滑って遊んだものだ。

橇といっても木くずを寄せ集めた手製の物で、子供が作ったやぐい(強度が弱い)ものだからよく壊れたが、小石で釘を打ち直すなど修理してまた遊んだ。

あの頃は、遊び道具の幾つかを自分で手作りしていた様に記憶しているが、それが後年になって”簡単な故障修理は自分でやってみる”という性分に繋がったんじゃないかと 懐かしく思い出す。

 

山好きで雪山にはよく登ったが、ある年の厳冬期、岐阜滋賀県境の霊仙山(1,094m)に単独行した。

醒ヶ井から漆ヶ滝を経て経塚山⇒霊仙山へと至るコースで、当時はポピュラーな登山道だったが、悪路急登のため今は廃道となってるらしい。(好いコースなのに残念)

霊仙山一帯は豪雪地で、醒ヶ井から少し奥へ入ると雪は既に膝上辺りまであった。

幸い誰かが先行しているらしく、輪かんじき(雪上を歩く道具)を着けなくても踏み跡を辿れば楽に歩けるのには助かった。

30分ほど雪道を進んだだろうか?視線の先の雪面に点々と赤い染みがあるのを発見、 直ぐに何かの血痕だと気付いたが、その時突然遠くから「パァーン」と轟音が聞こえてチョット吃驚。

どうやらこの踏み跡はハンターのものだったと独り合点したが、それからが大変。

「獲物と間違われて撃たれたら堪ったもんじゃぁ無い」と歩みを速めて”危機脱出”を 図ったのは言うまでもない。

おかげで、それまでの雪景色を楽しみながらの山行が、一転辺りに注意を払いながらのビクビク山行に変わってしまった。

おまけにこの日は経塚山の手前で、腰辺りまである新雪ラッセル(雪をかき分けて道を作りながら進むこと)を何十mと強いられて疲労困憊。

ハンターとラッセル、予想外の苦行に散々の山行と言えそうだが、今から思い起こすとこれも愉しい想い出である。

f:id:yoshijiji:20220207145202j:plain

白銀に輝く霊仙山の山頂

一方、スキーで左脛骨を骨折したのは苦い想い出で、20代前半の頃に友人と出掛けた 大日岳スキー場(現ダイナランド)での出来事。

緩斜面で気を抜いてショートターンを繰り返したのがイケなかった。

スキー板を踏んで前のめりに回転転倒し、そのまま空を仰いだ姿勢で雪面に寝転がって数秒が経った。

しばらくして上体を起こし足元を見ると、板の外れた左脚がスキー靴ごとあらぬ方向を向いている。

手を伸ばして靴を立てると、また同じ方向にグニャリと倒れるので「どういうこと?」と一瞬思ったが、直ぐに骨折したと気付いて茫然自失。

担架に乗せられて救護所に行き応急手当の後、友人の車で白鳥病院へと急行した。

病院では、担当医師がX線画像を見ながら骨折した箇所を繋ぎ合わせ、石膏ギブスで 動かない様に固定してくれたが、入院することも無くそのまま退院と相成った。

多分この時の処置がまずかったのだろう、それ以来、正常じゃ無くなった左脚?を酷使したことが遠因となり、40年近く経ってから変形性足関節症を発症することになった。

何とも悔やまれる出来事だが、過去は取り戻せない。

スキーはこの骨折事件から10年ほど経った後に再開したし、変形性足関節症も昨秋に  人工関節置換手術の施術をうけて、歩行時の痛みはほゞ消えたので、この苦い想い出 も今では”結果オーライ”と言うべきだろう・・・。

f:id:yoshijiji:20220207145454j:plain

蝋梅の開花もまだこれから

さて、先刻まで降りしきっていた雪もようやく止んで雲間から陽が射してきた。

昨日は終日雪が舞う天気だったので、とてもロードバイクを漕ぐ気になれずローラー台トレーニングをサボってしまったが、2日続きでサボるのは気が引ける(誰に?)から今日は小1時間ばかり汗を掻いてみることにした。

脚の調子はどうかなぁ?久々に35km/hrで回してみるかぁ?・・・。