風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

四季桜も咲いてた

 

最近”夢の途中に目が覚める”ことが多くなった気がする。

夢を見るのは大概レム睡眠の時なので ”脳が起きて身体が眠ってる” 状態だから、そこで目が覚めてもなんら不思議では無いが、見ている夢が突然プツリと遮断されるのがどうも気にくわない。

どうせなら夢を最後まで見て(夢なんて支離滅裂だから終わりがどこか解らないけど)しばらく”無の時間”を経てから目覚めたいものだ。

まぁそうは言っても、目覚めた時につい先ほどまで見ていた夢の内容を覚えているかと云えば、曖昧模糊としてほとんど思い出せないのだから、どちらでも大して変わりないと言われたら反論の余地は無い・・・。

そんなことを考えながら布団の中で微睡んでいると、時間は知らぬ間?に過ぎて、目覚めたのは6時40分頃だったのに気が付けばもう7時ちょっと過ぎ。

秋の深まりと共に暖かい布団から抜け出すのが辛くなるが「よし起きるぞ!」と小さく掛け声を発して布団から抜け出した。

 

さて、今日は笠松から犬山へ走り、迫間不動で山越えして関⇒岐阜へと周遊するライドを予定。

ちょっと西風があって後半はほゞ向かい風となるが「まぁ許容の範囲だろう」と楽観的に考えることにした。(風を気にし過ぎると行くところが無くなっちゃうからね)

木曽川橋を渡り木曽川サイクリングロードへ

まずは笠松木曽川を愛知県側に渡り”木曽川サイクリングロード”を上流へと走る。

ここを走るのは3ヶ月振りくらいか?少し間が空いたが、敬遠した訳じゃ無くたまたま犬山方面へとライドすることが無かっただけ。

視界一杯に拡がった景色を見渡しながらペダルを漕げば、自然と脚も軽快に回って気分も心持軽くなった気がする。

おまけに、走るスピードも普段の1割増しが余裕で出せる(多分追い風の効果)ので、何だか愉しくなってきた・・・。

木曽川CRは東西に15km続く(138タワーパーク付近)

扶桑でCRが終わるとここからは一般道(r-158)を走る。

この道は路側帯が狭く且つ路面が荒れてるので、小生の気持ち的には ”走りたくない道”

だから常々「CRの延伸を犬山まで(3km)してくれないか」と心密かに思っているが、この小生の”ささやかな願い”は、当然ながら所管の役所には届きそうも無い。

犬山城木曽川によって美しさが引き立つ

犬山で木曽川岐阜県側に渡ると鵜沼。

ここは中山道の宿場で、秀吉と家康が覇権を争った”小牧長久手の戦い”の時代から交通の要衝。

今では古い家並はあまり残って無いが、街道筋の町屋や脇本陣などを外から眺めて往時を偲んだ?あと、各務原パークウェイへとバイクを向けた。

街道筋に今も残る古い家並

各務原パークウェイは、今でこそ各務原アルプス南麓の神社仏閣へのアクセス道として舗装整備されているが、50年ほど前には迫間不動を経て関へと下る細い山道だった。

当時受験生の小生は、両親と共にその山道沿いの”車折神社”に合格祈願で訪れたことがあり、今とは随分と目にする景色は変わったものの、ここを走ると決まってあの頃の ことを懐かしく思い出す。

紅葉を愛でながら坂を上がる        沿道には四季桜も咲いていた

迫間不動の門前まではこれまで何度も来ているが、奥の院までは行ったことが無かったので訪ねてみることにした。

参道の紅葉を眺めながら奥へと進むと、山上へ続く九十九折れの階段があり、一瞬躊躇したが意を決してそこをゆっくりと登る。

足首の手術前だったら多分引き返していたが、人工関節を入れた御蔭でこんな長い階段も上がれる様になったのは嬉しいの一言に尽きる。

10分ほどかけて着いた奥の院は自然に穿たれた奥深い岩窟。

蝋燭の仄かな灯りを頼りに抹香が匂う奥へと進むが、内が暗すぎてご本尊の不動明王は判然としない。

「多分信仰にはこの神秘性が重要なんだろうな」独り合点してその場を後にした。

鳥居があるのは迫間不動が神仏習合の長い歴史を持つ証し
  山上へと続く九十九折れの石段     童地蔵には子を亡くした親の悲哀が滲む
奥の院は岩窟(赤い鳥居)の奥       岩肌にも不動尊役小角が・・・

迫間不動を後にして山道(加賀坂林道)をしばらく行くと峠の隧道。

これを貫けると麓の集落まで急坂が続くので、スピードの出し過ぎに注意しながら下らなければならない。

今日のバイクはディスクブレーキのVaracan specialなので心配ないが、リムブレーキでカーボンホイールのDeRosaだと、過熱によるホイールの焼損が気になってブレーキを 充分にかけられない。

ヒルクライム好きでリムブレーキのバイクに乗ってる人達は、こんな時どうしてるのかねぇ?余計なお節介と充分判ってはいるが、チョットだけ心配になる・・・。

 峠の山稜に穿たれたトンネル       トンネルを貫けると展望が拡がる

麓に下りてr-367に入ると冷たい風が正面から吹き付けてきた。

案の定だが、出発時に危惧した通り帰路は向かい風を受けての走りになりそうだ。

スピードが3~4km/hr落ちるかも知れないが「まぁ我慢して行こうぜぇ」と自分自身に語り掛けた。

藍川橋(長良川)まで帰ってきた(山の向こうが岐阜市街)