風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

もうすぐ春ですねぇ

 

歳をとると月日の流れは速く感じられ、ついこの前に新年を祝ったばかりなのに暦ではもう”雨水”。

確かにこのところの暖かさで伊吹山や奥揖斐の山々も、雪がまだらに解けて山襞の陰影が目立つ様になってきたので、陽気は確実に春のそれへと変わってきていると思える。

安八百梅園のしだれ梅も満開

春が近づいて山の木々が眠りから目覚める様になると、気懸りになるのは花粉(小生の場合はスギ花粉)の飛散だ。

40年近くもこの時期に始まる花粉症に悩まされていると、大体の対処方法は心得ているので大事?になることは無いが、それでも鼻汁や目のかゆみ等の諸症状やそれを避けるための外出自粛は、煩わしさと焦燥感が募る”迷惑千万”なことと言えなくもない。

 

花粉症と身体の免疫機能は密接に関係しており、その免疫系の過剰反応の強弱が花粉症の症状を決めているらしいので、そろそろ年齢相応に免疫の方も機能低下してくれれば助かると思ったりするが、そうは問屋が卸さないのがこの世の常。

しかしまぁ、免疫系はガン細胞の増殖を防ぐことで、各種癌が発症しない様にする役割も担っているので、免疫機能が衰えるのを不見識に願うのは”とんだお門違い”かも知れないが・・・。

 

小生が子供の頃は、2月と云えば辺りの景色はまだ冬の装いだった。

小学校への道すがら、水溜りに張った薄氷を足で砕きながら歩いた情景が、今でも脳裏にありありと浮かぶが、近頃ではそんな薄氷はおろか霜柱さえあまり見かけなくなり、暖かい冬が多くなったと実感する。  

 

地球の温暖化は、気候変動の主要因となって我々の生活(だけじゃなく生物相全体)に深刻な影響を及ぼしているが、最近各地で頻発している巨大地震も、温暖化が影響しているという説(真偽のほどは不明)を唱える学者もいる。

いずれにしても”カーボンゼロ”は喫緊に対処すべき目標なのだが、その課題達成に重要な位置を占める米国では、将来への展望を致命的に欠く”あの男”が、今年の大統領選で再選を覗う勢いだという。

エントロピー増大は絶対真理とはいえ、世界の混沌さはいよいよ増すばかりだ・・・。

 

 

さて今日は風の穏やかな暖かい日なので「川沿いを走るのも気持ち良いかな」と木曽川を上流へと辿り犬山辺りまで走ってみることにした。

 

雑用を片付けていたら遅めの出発になってしまったので、いつもの羽島経由の遠回りは止めにして笠松木曽川橋へと向かう。

これで30分弱の短縮になるから、出発が遅れたことに対する”気分的焦り”から解放さて気持ち良く走ることができる筈。

4㎞ほど走って脚が慣れた頃合い、幅広の直線路でスピードを上げて身体の具合を確認するが特に問題はなさそうで、出掛けに感じた脚の重さはどうやら錯覚だった様だ。

笠松湊公園から改めて出発

木曽川橋を渡って左岸の木曽川サイクリングロードへと向かうが、そこにはローディーや散策する人達の姿は見当たらない。

実は休日には数多く見かけるこれらの人達も、(特に冬の)平日は随分少なくなるので小生が此処を走るのは主に平日、誰気兼ねなく走れるのが小生には好いのだ。

軽快にクランクを回しながら独り走路を走っていくと、前方に広がる景色が追い風?の様に背中を押してくれる気がする。

次第にスピードが乗ってきて「あぁ実にいい気分だぁ・・・」

木曽川CR(一宮市北方付近)           138タワー   

木曽川CR(すいとぴあ江南付近)

扶桑緑地公園でサイクリングロードから外れると、其処から犬山までは車通りの多い r-183を行くが、路側帯が狭い(50cmも無い)ので ”肝が縮む” 思いで必死?になって 走らなければならない。

「こんな道は嫌だぁ」とぼやきながら走り続けると、左手奥にようやく犬山城が見えてきた。

やれやれあと少しでこの地獄道ともお別れだ・・・。

犬山城木曽川対岸の鵜沼の町並み

ライン大橋を渡って向かったのは各務原パークウェイ。

中山道沿いに並ぶ鵜沼宿の町屋街を軽く流した後、大安寺川に沿って北に走って山際に至ると其処からが山登りの始まりだ。

始めは緩い傾斜坂が長々と続くが、1kmほども走ると徐々に傾斜が増してヒルクライムらしくなり、日乃出不動尊の幟がはためく辺りまで来ると斜度も12%を超えてクランクを回すのがちょっと辛くなってきた。

此処から先の1kmがこの走路の正念場なので、リアギアを最大の32T(ギア比1.063)に落としてノロノロと登る。

小生の場合、呼吸を荒げると”劇症疲労”が全身を襲ってくるので、そこに細心の注意を払いつつ我慢の登行を続けると、やがて視線の先に迫間不動への分岐が見えてきた。

 上るに連れて斜度がキツクなる      迫間不動への分岐(今日はパス)

迫間不動への寄り道は敬遠して、そのまま苧ヶ瀬への下りルートにハンドルを向ける。

しばらくは小刻みなハンプがある九十九折れが続くので走り難いが、その先には木立の中を快適に下るWinding Rordが待っているのでそれまでの辛抱。

それにしてもこのハンプが生む衝撃はバイクには結構強め、心配性の小生はいつもリム打ちパンクしないかと取り越し苦労する。

ハンプが走りを妨げる下り道

下りは2.5kmほど続くので、スピードの出し過ぎに注意しながらも快走して街に下りると各務原パークウェイのヒルクライムは終了だ。

苦手な山登りを無事に終えたので、ちょっとした”達成感”に浸りながら苧ヶ瀬池の方へと向かった。


各務原台地を南に走って木曽川まで戻ると、此処からは右岸沿いのサイクリングロードが走路で、車との並走から解放された安堵感に浸りながらのんびりとペダルを漕ぐ。

こんな時に口をついて出るのは鼻歌、行き交う人影も無いのでちょっとだけ大きめに声を出して歌ってみた。(少し音痴になったかな?)

木曽川右岸CR(笠松町円城寺付近)

笠松近くまで帰ってきたところで背中のポケットに入れた携帯の電話が鳴った。

友人からで、「Mも誘って久し振り(半年?)に会おう」と言うので「いつもの喫茶店で1時間後に」と約束。

ゆっくりしている時間は無い、急いで帰らなくっちゃ・・・。