風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

冬日和橋巡り

 

お年玉付き年賀はがきの当選番号が先日発表されたが、残念なことに切手シートの番号が1枚あっただけだった。

毎年「今年こそは1等が・・・」と期待してみるのだが、いまだに1等はおろか2等さえ当ったためしは無く、切手シート2~3本が出れば大当たりといったところ。

もう半世紀近くもこれを繰り返しているのだから、こと年賀はがきに限っては”籤運”が無いということの明確な証左と言えるかも知れない。

 

子供のころは、駄菓子屋で買う”くじ付き菓子”で1等がよく当たり、子供心に「俺はくじを引くのが上手い」などと不遜に自負していたが、それらで全ての”籤運”を使い切ってしまったのだろうか?それ以降は”くじの大当たり”からは見放されたままだ。

 

宝くじを買っても、たまに当たるのは末等ばかりで高額当選は”夢のまた夢”

過去に1度だけ10万円を当てた様な記憶があるのだが、その当たり券を換金したという記憶が全く無いことからすると、「宝くじで10万円当たった」というのは、案外脳内で造られた贋記憶かも知れない。

まぁ真偽のほどは何とも分からないが、宝くじを買うのは高額当選を願うからで、高々10万円ぽっち?(大きく出たぞ)が狙いじゃ無いので今更どっちでもいいかぁ・・・。

 

 

さて、年明けから(小生の体調同様に)不順な天候が続いていたが、今日は”冬日和”でバイクで外出するには願ってもない陽気。

まだ遠出できる程には体力回復してない(痰の出る咳がなかなか治らない)ので、近場の平坦地をぐるっと回ることにして、緩慢な動作でライド準備を終えた。

 

まずは街中を抜けて笠松へと向かい、そこからは木曽川右岸沿いを下流方向へと走る。

走り始めて暫くすると腕と腰に強い疲労を感じ、1か月近くバイクに乗らなかったブランクを痛感したが、それも徐々に緩和してきたので「やれやれ、ようやく慣れたか」と一安心。

とは言うものの、多分こう云うことってこれからも度々あるんだろうなぁ・・・。

冬の晴れた日は遠くまで見えるのが嬉しい

尾濃大橋を越えた先で堤防道路に出ると視界が大きく開けた。

大気が澄んでいるので遠くまで良く見え、恵那山の左に白く輝いて連なる中央アルプスの高峰群が眼に映える。

少し間をおいて御嶽山乗鞍岳の3千m峰、その左の北アルプス北西端部の山々(黒部五郎岳薬師岳辺りか?)も白く光って存在感を示している。

路傍の空地で暫くその景色を愉しんでからまたぞろ走り出したが、今日はどうやら休憩と寄り道が多いライドになりそうだ。

 

濃尾大橋まで来たが、普段はここで橋を渡って左岸側を走るところをそのまま直進。

その理由はこの先で架橋工事中の新濃尾大橋を見たかったからで、ようやく橋桁が全て繋がったのを見て「やっとここまで出来たかぁ」と得心したが、当初完成予定から2年以上遅れても終わらないこの工事に、地方行政の財政的な行き詰まりを感ぜずにはいられなかった。

開通は2025年とか?まだまだかかるねぇ

右岸堤防道路は左岸側に比べて舗装状態が悪く、それにストレスを感じて悪態?を吐きながらも8kmほどを走って木曽川大堰(馬飼大橋)まで来た。

「さてこの先どう走るかな?」と暫く考えたが、「まだ帰路を採るには早過ぎるなぁ」の思いもあって、橋を渡って東海大橋へと向かうことにしてハンドルを左に切る。

橋の中ほどで揺蕩う木曽川の流れに眼を落すと、水鳥の群れが閑に遊んでいた。

多分「今日の陽気は水鳥達にとっても快適なんだろうなぁ」と己の心証を投影して勝手にそう思った。

木曽川大堰を渡り愛知県へ         東海大橋を渡り岐阜県

東海大橋で木曽川長良川を続けて渡り、そのままr-8を西に直進して海津へと向かう。

信号交差点が多くてイラつくが、裏道に走路を変えても真っすぐ進めずに右左折を繰り返さなければならないのがこの辺りの道の欠点?

「ここは我慢だ」と自分に言い聞かせて走り続けると、やがて視線の先に揖斐川に懸る福岡大橋が見えてきた。

ここまで来ると養老山地も近いが、今日は養老方面には向かわないので山麓を走ることもない、ただ山並みを眺めながらその景観を愉しむだけだ。

 

揖斐川と津屋川を隔てる堤防道は今日のライドコースの中で最も気の休まる走路。

風もなく暖かい陽光が降り注ぐ道を急いで駆け抜けるのは”モッタイナイ”ので、路傍にバイクを停めて草地で一休み。

眼を閉じて音の無い世界(歳をとると可聴音域が狭くなるのは周知?の事実)に精神を沈めると、身体から力が抜けて心地良い時間が過ぎていく。

仰向けの姿勢のまま10分ほども微睡んでしまったが、急ぐ必要もないとゆっくり起き上がって辺りをもう一度見回した。

誰とも行き会わず走路を独り占め

今尾橋を渡って揖斐川に別れを告げた後は、大榑川に沿う堤道へと走路を変えて輪之内へと向かう。

冬の桜並木は殺風景ではあるが、よく見るとその枝には小さく固い蕾がいっぱい付いており、もう春の開花の準備が始まっている様だ。

「今年のサクラはどうかな?」何処までも続くピンクトンネルの画像を脳裏に描いて、夢想世界に束の間タイムスリップして遊んだ・・・。

 

長良川右岸を安八⇒墨俣と北上して岐阜の南西端まで帰ってきた。

ここからは長良川左岸の河川管理道路に走路を変え居宅へと向かう。

久々のライドで若干疲労感があるが、あと8㎞ほどなので無事帰還できそうだ・・・。

居宅に向かう前に最後の休憩(岐阜市本庄付近)