De Rosaで使っていたサイコンが壊れた。
データー計測のON/OFFボタンを押しても全く反応しなくなり、ケイデンスや走行 距離、高度、勾配等のデーター表示はゼロのまま動かないのだが、何故かスピードだけは数値が表示されるというおかしな状態。
高度や勾配のデーターが表示されないのはGPSが起動してないからだと考えられるが、その状態でスピードが表示されるのはスピードセンサーの信号を受信しているから?
もしそうだとすれば、同じ様にケイデンスセンサーの信号も受信している筈なのに何故ケイデンスは表示されない???
こういう物の中身って素人には全くのblack boxで何が何だかよく解らないなぁ。
最近はこんな風に ”よく解らない事” がどんどん増えていく様で ”ついていけない感” がつのる。
「あぁ歳はとりたくないもんだぁ」と嘆くばかりである・・・。
さて今日は天気もソコソコで風も比較的穏やかなライド日和。
久し振りに揖斐の奥「出来れば揖斐高原辺りまで行ってみるかぁ」と窓外を眺めながら独り言を呟いた。
墨俣を経由してまず向かったのは谷汲。
そこから横蔵⇒揖斐へと走るのが取り敢えず往路のコース想定で、山間のWinding Roadは小生の好きな走路の一つだ。
根尾川に架かる万代橋まで来ると賑やかな声が川原から聞こえてきたので、その方向を見ると園児らが即席の生簀で魚の掴み捕りに興じているのだった。
それを眺めながら「うまく捕れるかな?」「そう云えば3年前の夏、孫達とここに来て鮎の摑み捕りをしたなぁ」「今年も遊びに来るらしいが何処へ連れてってやるかなぁ」などと次々に浮かぶ思いに思考を委ねていると忽ちに時間が過ぎてしまう。
数分後重い腰を上げつつ「よーし行くかぁ」と自分に声をかけバイクに跨った。
急ぐ訳では無いがライドはまだ序盤だ。
今は栗の開花時期で、そこかしこに猫の尻尾に似たクリーム色の花房を付けた栗の樹が見える。
風に乗って漂ってくるのはあの独特な匂いで、小生は特に嫌いという訳では無いが人によっては頭痛をもよおす”臭い”らしい。
確かに”精液の匂い”とも称されるあの匂いに嫌悪を抱く人がいても不思議では無いが、栗の花の匂い成分として特定されている1-ピロリンは昆虫などが好むフェロモン成分で、栗の樹にとっては受粉結実のために絶対必要な匂い。
人間が嫌うからと云って匂いを変える必要など全くないという訳だ・・・。
道の駅”夢さんさん谷汲”でトイレ休憩。
屋外のベンチで山上に浮かぶ雲などを眺めながらノンビリしていると、視線の先を1人のローディーが通り過ぎていった。
小生より幾分か若そうだがクランクを回す脚は少し重そうで”坂は苦手”という様子。
小生も初心者の頃はこの坂(岩坂)を随分キツイと感じたが、今じゃぁごく普通の坂でしかない。
「何事も積み重ねですよぉ」と去っていくローディーに向かってそっと呟いた。
横蔵への分岐でその方向を見ると先刻のローディーの後姿が眼に入った。
「横蔵寺に向かうのかぁ」と一瞬追走の思いが頭に浮かんだが「だけど行先が違うな」と即座にそれを否定して、ハンドルを左へと切り予定通り揖斐方面へと向かった。
山間のWinding Roadを走って乙原に出るとそこからは揖斐川左岸沿いの巻き道を走路にとり上流に向かう。
並走するR-303を走るローディーもいるが、国道はこの先で全長2.2kmの久瀬トンネルになるので小生はそんな道を走るのは真っ平御免、Up Downがあって多少遠回りにもなるが静かな巻き道を黙々と走る方がずーと気持ちが良い・・・。
ところが道を1/3ほど進んだ所で突然”通行止め”の看板が目に飛び込んできて、この快適な気分に水を差された。
どうやらこの先の道沿いにある発電所が改修工事中で、その影響で通り抜けが出来なくなってるらしい。
「仕方ない道を変えよう」と橋を渡って右岸沿いの道(r-254)を走り始めるが、数百mも進むと何とそこにも”全面通行禁止”の看板と道を塞ぐフェンスが・・・。
「なんてこったぁこれじゃ先に進めないじゃないか」と思わず恨み節が口から漏れたが、その声は空しく虚空に消えるのみ。
さてどうする「乙原まで戻ってトンネルを抜けて行くしかないかぁ」と思ったが、今更という思いとトンネルは走りたくない意識が邪魔をして、結局は揖斐高原まで行くのは諦めることにした。
しかし世の中”二度ある事は三度ある”で走路の通せんぼはこれで終わらなかった。
r-254を乙原まで戻り集落を抜けて揖斐峡沿いの隘路に入る所でまたしてもバリケードと通行止めの看板が道を塞いでいる「おいおい此処もかよ」と大いに呆れたが、ここも苦笑して戻るしかなかった。
それにしても国道以外の道がこうも通行止めでは「ここしばらくの間は揖斐・藤橋方面は走れないなぁ」とちょっとガッカリ。
立て続く通行止めに四つ目を危惧したR-303新北山トンネル(1.4km)の巻き道は幸いにして通行可能で小生としては助かったが、所々に落石が転がる道の状態からすれば いつ通行止めになっても不思議じゃない。
ここを封鎖しないのは自転車乗りへの配慮?そんな事を思いながら有難く走った。
川口橋まで下りてくるともう走路の心配は無用でどんな道でもお好み次第だが、気分は揖斐川左岸の堤防道路。
午後になって少し吹き出した西風が、小生の走りを邪魔にならない程度に助けてくれる筈だ。
あと1.5時間ほどだが頑張って走るぞぉ・・・。