天気の良い日に家に籠っていてはもったいない。
朝食のあと身支度を済ますと、ロードバイクの準備をして出発だ。
昨日は養老から関ヶ原へと走ったから今日は美濃方面に向かうとしよう・・・。
だが毎日がそうとは限らない。
酷く寒い日や風が強く吹く日、はたまた気分の乗らない日などは、もう一人の自分が 出掛けるのを止めたらと囁く。
「どうしようかなぁ?」迷いながらも結局その声に素直に従うが、何とも後ろめたい 気分だ。
そんな時は、ローラー台のトレーニングで軟弱な自分を代償することになる。
ローラー台トレーニングというといかにも大仰だが実態はさに非ず。
60代の小生にとってインターバルトレーニングは運動強度が高すぎるし、鍛えたい筋肉もちょっと違うので、我流の遅筋(持久力)強化メニューを考案した。
①フロントインナー(34T)固定でリア最大ギア(28T)からトレーニング開始
②リアのシフトアップに合わせてケイデンスも徐々に上げ、開始13分位で7段目 (14T)ケイデンス85~90rpmまで上げる
③開始から15分が経過したら8段目(13T)にシフトアップし、ケイデンスも90rpm前後を維持してそのまま1時間漕ぎ続ける
④クーリングのため5分位かけて徐々に最大ギア(28T)までシフトダウンして終了
この80分のトレーニングでそれなりに汗は掻くが、心拍数はあまり上がることは無い ので身体負担は多分中程度だろう。
それでも、これで気持ちも身体も一応スッキリという訳だ。
<余談その1>
フロントインナー(34T)・リア8段目(13T)・ケイデンス91rpmでペダルを回すと サイコンのスピード表示は30㎞/hrを示す。
ローラー台で30㎞/hrを維持するのは比較的容易だが、実走では結構大変だ。
以前鈴鹿サーキットをロードバイクで走ったが、5.8㎞のコースを1周目は10分台で走れたものの2周目は12分台に落ち込んだ。
道路の起伏は当然ながら走行スピードに関係するが、影響が大きいのは何と言っても 空気抵抗。
20㎞/hrでは感じなかった抵抗を、25㎞/hr超あたりから感じ始め30㎞/hrでは結構強い。
これに向い風が加わるとスピード維持は容易じゃない。
もっとも、ロードバイクで走る醍醐味は「風を感じて走る」ことだけどね。
<余談その2>
ローラー台でペダルを漕ぐ時には次の2つが必需品だ。
1つ目はヘッドバンド。
1時間半ほどペダルを漕ぐと、最初は額に汗がにじみ始めそれが次第に頭髪部からの 発汗に変わる。
上体の汗はウェアが吸ってくれるが、頭部の汗は顔を伝って滴り落ち、時には眼にも 入って煩わしいので、これを防ぐのがヘッドバンドの役割だ。
トレーニングを終えヘッドバンドを外して絞るとかなりの汗を吸っているのが分かる。
汗の塩分濃度は0.4%程度でそれほど塩分は含まれないが、チリも積もれば山となるで「バイクがいつの間にか腐食していた」というマヌケな話しを防ぐ一助でもある。
2つ目はMP3プレーヤー。
インターバルトレーニングはやらないし、一心不乱にペダルを漕ぐ性分でもないので、トレーニング中はプレーヤーで録音した音楽を聴く事にしている。 (ながら運動?で集中力散漫になるから、3本ローラーは欲しいが諦めている)
聴いてるジャンルは、ロック・R&B・J-pop・フォーク・演歌と一貫性は無いが、あくまで小生の感性にあったものを厳選?しYouTubeなどからダウンロードしたものだ。
音楽を聴きながらペダルを回していると、曲のテンポがケイデンスに影響するのがよく解る。
例えばQueenの We Will Rock Youを聴けば自然とケイデンスは高く(94~95)なり、 ClaptonのTears In Heavenを聴けばケイデンスは無意識に抑え(85~86)られる。
これは身体が音楽に勝手に同期していくから仕方が無いことだが、不可解なのはこんな時はケイデンスが上がっても身体は疲労を自覚しないことだ。(ケイデンスを90から95に意識的に上げたら脚はもろに疲労を感じる筈なのに)
身体というか意識というか、本当に不思議なものだといい歳をして思う・・・。