風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

参ったなぁ

 

砂埃が舞う様なオフロードは殆んど走らないのに、バイクのチェーンやスプロケットは何故あんなに汚れるんだろう?

先日もフロントでチェーン落ちしたので、何気に手を添えて直したら、無残にも真っ黒な油汚れが手袋に付いて酷く後悔した。

そんな訳で、面倒だが急遽チェーンとスプロケットの清掃(10ヶ月ぶり?)を決意。

バイクは4台あるが、1度に全部やると疲れるので古いものから順にCorratecとDeRosaの2台をまず綺麗?にすることした。

Corratecは11年前から乗っている最古参バイクで、今はローラー台用として使っているのだが、外を走らない割には汚れている。

一方のDeRosaは外乗りで最も頻繁に使うバイクなので、その分砂塵を含んだ油汚れで チェーンもスプロケットも黒ずんでいる。

「丁度潮時だったな」と自分を納得させることも必要で、それが済んだら早速作業だ。

今もローラー台専用バイクとして健在のcorratec
DeRosaは7年も乗っている現役最古参のバイク

”洗剤を付けたブラシをチェーンに当てクランクを回す”この作業を何度も繰り返すと、最初黒ずんでいた泡が次第に白くなってくる。

しかしDeRosaのチェーンをよく観ると、継ぎ手プレートに黒い油汚れがこびり付いて おり、これを落とすにはプレート毎にブラシを当て擦り取る面倒な作業が必要だった。

Corratecにはそんな汚れは無いので「やっぱり外を走ると汚れが酷いな」と得心。

それはつまり、外乗りバイクは「清掃頻度を増やさなくちゃな」云うことだ。

 

チェーンリングそしてついでにフレームも、洗剤を付けて”ゴシゴシ”したあとは、いよいよ後輪を外してスプロケットの分解清掃の番。

自転車に乗り始めた頃は、こういうパーツを分解するのに ”不安” を覚えたものだが、 最近では何の躊躇もなく出来る様になった。

慣れというのは有難いものだが、それは慢心や注意力散漫の裏返しでもあるので、取り返しのつかない失敗をしない様に自戒しなくっちゃ・・・。

 

スプロケット1枚ずつを洗剤で洗って歯の状態も確認するが、CorratecのものもDeRosaのものも特に欠けや損耗は視られない。

Corratecのチェーンとスプロケットは一度交換しているが、次に古いのがDeRosaなのでそろそろと思っていたが、まだ交換の必要は無さそうと判ってひと安心した。

あとは各パーツを天日で充分に乾かしてから組付けるだけだが、なんのことは無い半日仕事になる感じ。

コーヒーを飲んで一服してから残りの作業をすることに決めた・・・。

スプロケットを洗剤で1枚づつ洗ってから天日で乾燥させる
チェーンもスプロケットも黒ずみが無くなり綺麗になったと自己満足

 

さて今日は、養老から海津⇒桑名辺りへと走ることにして、バイクは平地走り用のDeRosaを準備した。

先日分解清掃したスプロケットの組み具合や、その他の調子を走って確かめるのが今日のライドのもう一つの目的という訳だ。

 

まず市街を抜けて向かったのは墨俣で、ここの長良川右岸の自転車道は平日はほゞ無人なので、バイクの状態を診るのには最適の走路。

走りながら ”ガチャガチャ” と変速を繰り返してギアの入りを確認するが、これまでと 同様スムーズに切り替わるので取り敢えず問題は無さそう。

「よし完璧!」と自己満足しながらペダルを漕ぐ脚に力を込めると、スピードがグンと上がって風を切る感触が実に心地良い。

自転車道からは今日も伊吹山が良く見える

2kmほど走って自転車道から離脱し、そこからはr-219と並走する裏道を安八⇒輪之内へと向かう。

この辺りはチョット道が入り組んでおり裏道は ”くねくね” と曲がるが、それでも車と 並走しなくちゃいけないr-219を ”ヒヤヒヤ” しながら気を配って走るよりは益し。

いつもの様にあれこれ物思いに耽りながら(と云っても周りに注意はしつつ)も適度なスピードで走り続けること20数分、やがて視線の先に大榑川堤の桜並木が見えてきた。

この並木道はサクラ色に包まれる季節も良いが、小生には新緑色に包まれた今の季節もまた好ましく、木洩れ陽の射す葉桜のトンネルを走り続けると、決まって気分が穏やかになっていくのが感じられる。

こういう道は ”疾走” するより20km/hrぐらいにスピードを落として ”ゆったり” 走るのがベスト。

視線を左・右・正面へと転じて景色を愛でながら”優しく”ペダルを漕ぐと、ささやかな幸福感で心が満たされた。

新緑の間から洩れる陽光も優しい大榑川堤の桜トンネル並木

大榑川堤を南西へと詰めると揖斐川に架かる今尾橋で、これを渡って右岸堤防道を下流に向かうのがこの先の走路。

”右に養老山地左に揖斐川その間を貫く1本の道” この広々とした絶好のロケーションはそうそう在るもんじゃぁ無い。

解放感を全身に感じながら ”風に化身” した気分で走ると、クランクを回す脚も何だか 軽くなった気がする・・・。

 今尾橋を渡ると養老山地も近い     展望の拡がる揖斐川右岸の1本道を走る

と、ここまでは至極順調に走ってきたのだが、福岡大橋を越えた先で突然にそれが暗転した。

少し下りの直線道、スピードを上げようとギアチェンジするがリアディレイラーが反応しない。

「ん?どうした」と上下シフター(電動)を何度か押すがやっぱり無反応。

「えぇバッテリー上がり?」と暗然するも「Diの充電は数日前にしたばかりだし?」とフロントディレイラーを操作するとこれは問題なく作動した。

と云うことは「コネクター外れか?」とリアディレイラーに入るケーブルコネクターを抜き差ししてから再度ギアチェンジを試みるが、やっぱり無反応状態は変らずで、結局「あぁお手上げだぁ」と相成った。

 

「仕方ない帰るか」とその場でバイクを反転。

ここまで35kmほどを走って来たので帰路は最短距離を選んでも30数kmはある、ギアは21T固定だからケイデンス90近くで漕いでもスピードは25km/hrが限界か?

「1時間半近くはかかるな」と暗算してチョット暗くなった。

何故かリアディレイラーが21Tから動かなくなった

居宅まであと5kmほどの距離を残す墨俣辺り、高ケイデンスでのクランク廻しに疲れてスピードを落として走っていると、後から迫ってきた中年ローディーに「なにユックリ走ってんの!」という感じで抜かれた。

その後ろ姿に「違うんだよギアが・・・」と小さく呟いても詮無いことで、追う気力も萎えたまま走り続けると、やがてその姿は小生の視界から消えていった・・・。

長良大橋まで戻ってきた、あと少しだ・・・

這う這うの体で居宅に帰り着き、早速リアディレイラー作動不良の原因調べに着手。

まずは以前漏電して破線したBB部のケーブルの状態とジャンクションBのケーブル接続状態を目視確認するが、これは何れも問題は無さそう。

ジャンクションAのシフトケーブル接続も問題ないので、後はリアディレイラー本体とジャンクションB⇔リアディレイラー間のケーブルに問題が無いのかどうかだ。

BB部周りの内臓ケーブルには問題は無さそう

そこでPCを立ち上げてe-tube project(Di2アプリ)で接続確認を実施すると、やっぱりジャンクションB以降のケーブルとリアディレイラー本体が、ユニット構成図上に表示されないので、そのどちらかに異常のあることが確実になった。

可能性の高いのはリアディレイラー本体で、先日洗浄した時にユニット内に水が入ってそれが何らかの故障に繋がったかも?

まぁケーブル断線の可能性も10%くらいはあるので、内臓ケーブルも抜き出して調べる必要もある。

しょうが無いから気長に構えて修理してみるか・・・。