風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

それって危ないよ

 

Dellに注文したLaptopが届いたので、早速に荷を解いて中身を確かめた。

何の機能付加もない超廉価版なので、梱包されていたのはPC本体と電源コードのみというシンプルさ。

「取扱説明書も無いのか」と思ったが、今のPCは電源を繋いで起動ボダンを押せば、setup操作の大部分を自動的にやってくれるので、取扱説明書その物がもう不要ということなのかも知れない。

そんな訳で30分ほどでsetupは完了して、Webサイトにもmailにも無事繋がった。

昔(と言っても僅か10数年前まで)は、PCを入れ替えるとなると、そのsetupに時間と手間をかけさせられたので、それを思うと正に”雲泥の差”を実感した。

 

それから数日、他のPCからDataを移植している時に変事?は起こった。

”OneDriveの容量を超えたのでグレードアップして下さい”といきなりの警告表示。

「ん、何だコレ」と調べてみると、無料ストレージ5G が一杯になって、このままだと色んな機能が使えなくなるので、”有料で容量upしろ”ということだった。

「そんなところにData保存した覚えは無いし」と更に調べると、どうやらOneDriveのHolderにDataを入れると自動的にストレージに保存される仕組みになってるらしい。

「そう云うことか」と事態は理解できたが、SSD容量は十分あるし、消えて困るDataは適宜USBメモリーに保存しているので、有料ストレージなんて必要ない。

そこで対応として、OneDriveが起動しない様にしてから別Holderも新設し、そこに全てのData保存することにした。

これで問題解決1件落着した訳だが、こういう新しい機能はこれからも出てきそう。

何でも無分別にOKせず、見極める感度を高くしておかないと「飛んだことになるぞ」と自戒した次第である。

 

 

さて今日は、このところ ”足が遠のいているな” 感のある東の方角へと走ってみることにした。

行先は苧ヶ瀬から迫間にかけての”各務原アルプス”としたが、何せ基本ヒルクライムは好きじゃ無いので、現地に着いた時の気分でどうなるかは分らない・・・。

 

いつもは木曽川沿いを上流へと走ることが多いが、今日は趣向を変えてまずは長良川へと向かう。

苧ヶ瀬への距離が近いのは岐阜市街を東に突っ切るルートだが、10km以上を煩雑な道の走りでイラつかされるのは嫌なので、多少は遠回りでも川沿い走路を採るのは小生にとっては合理的な判断だ。

 

長良川河川敷は走り始めの足慣らしにはもってこいの走路。

風は北東よりの弱風があるが、走りを邪魔するほどではないのでちょっと安心しつつ、ギアを1段軽めにしてケイデンスを上げて走る。

頬を撫でていく風が心地良いし、目に入る見慣れた景色も何故だか新鮮に映る。

「いい日になりそうだ・・・」と手前勝手に思って悦に入った。

長良川河川敷では秋桜が風に揺れていた

金華山の北麓を抜けたあと岩田山南麓に回り込み、さらに三峰山麓を西から南へ走って蘇原(各務原市)まで来ると、ようやく辺りは田園の広がる優しい(小生の主観)風景へと変わった。

むかし里山だったところがどんどん開発されて、住宅街や工業団地に変わっていくのは少し淋しい気もするが、所詮これも”世の流れ”で致し方なし。

かくして小生の様な”自称自然愛好派?”の人間は、むかし懐かしい風景を求めて各所を彷徨い走ると云う次第なのである。

山の中腹まで住宅が(尾崎団地)      ようやく里山らしくなってきた

左手に連なる各務原アルプスの山々に沿って東へと走ると、正面奥手に迫間山が見えてきた。

今は脚の調子も良いし幸い?気力もあるので、予定通り各務原パークウェイの苧ヶ瀬口へとバイクを向ける。

これから走る山道の標高差は僅か?160mなので、如何にヒルクライム嫌いの小生でも恐れるに及ばない?のだが、そうは言っても心拍数が上がった時に、前触れもなく突然襲ってくる”全身の凄い脱力感”を思うと、やっぱり少し心配というのが本音だ・・・。

パークウェイは右手の山麓から奥の山へと延びる

緩急を繰り返す坂に合わせてギアを調整しながらゆっくりと上る。

以前走った時と季節が違うせいか?薄暗く枯葉の多い登路にはちょっと気が滅入るが、それほど心拍が上がらないのでそれはそれで助かる。

いつも立ち寄る迫間不動はスルーしてそのまま山道を進むと、この走路の名所?である峠の素掘りトンネルはもう少し、此処まで来れば、あの恐れていた脱力発作は起こらず済みそうだ。

峠に着いたところで水分補給を兼ねて小休憩。

木立が邪魔をして展望は開けない場所だが、その隙間から垣間見える山稜の連なりが、稜線近くに居る確かな実感となって、小生に微かな至福感をもたらしてくれた。

パークウェイの登路を行く          多賀坂を峠へと向かう 

トンネルを貫けて坂を慎重に下る。

晴れた日には右手奥の山稜線上に雄姿を見せる御嶽山が、今日は煙霧のせいで見えないのはちょっぴり残念。

そんなことを思いながら、加速するスピードを抑えるためにブレーキングしつつ下っていると、後ろから来たローディーが小生をかなりのスピードで追い越していった。

「オイオイ!この先ヘアピンがあるぞ」遠ざかる背中に呟いたが、本よりそんなお節介な声が彼に届く筈もない。

トンネルを貫けてその先へ

青山の連なりは遠く信州へと続く・・・

迫間の集落が見えると下りも終わりで、路地をゆっくりと走って三叉路に出る。

さてこの先どう走るかなぁ?

直進してR-248かor左折してr-367か?だが、道の走り易さに車の交通量を加えて総合的に評価すると「やっぱr-367だな」と結論(多分に気分的なものも影響?)した。

1つ決まれば後の走路は大体決まる、まぁ時々途中で心変わりして全く違う走路を走ることもあるにはあるけど・・・。

r-367は山間を縫って走る道

山間の道を終えて大洞の平坦路を快走中のこと、前方30mほどの位置で横道からの車が顔を出し、運転手がこちらを見てからすぐに反対車線を見た。

それに気付いた小生は即座にブレーキングして減速すると、案の定その直後に車は車道へと進入して小生の進路を塞いだ。

急ブレーキをかけて止まって衝突は免れたが、運転手のあの動作から「出て来るな」と判断しなかったら、事故になっていた可能性はかなり高かった。

やれやれ「運転手さん気を付けてね、あんたが思うよりロードバイクは速く進むのよ」と独り言を愚痴た出来事だった。

 

長良川に架かる藍川橋まで戻ってきた。

ここから右岸堤防沿いを長良橋まで走り、その先を左岸河川敷に走路を変えれば1時間ほどで居宅に帰り着く。

「最後にどこかで一休みするかぁ」と静かな川面を眺めながら呟いた・・・。 

藍川橋上からの野趣豊かな眺め

川辺で小休憩をとってから帰途についた



 

 

 

 

快適な道?

 

1週間ほど前からLaptopの具合が良くない。

起動して10分もすると冷却ファンが回り出してなかなか止まらないし、そのせいか?Microsoft Edge関連の複数のソフトが固まって動かないことがしばしば。

PCは前触れもなく突然壊れることが多い(小生の場合はコーヒーを溢して壊した以外は全てそれ)が、このPCは購入してから5年近く経つので、「そろそろ寿命だぞ」との事前警告を発しているのではないかと疑っている。

PCはこの他にDesktopとipadがあるので、たとえこれが壊れてしまっても途方に暮れることはないが、Laptopは使用頻度が高いだけに無くなるとやっぱり困る。

使い勝手が良いのは何と言ってもLaptop(imege)

そこで、異例だが新Laptopの購入を急遽決めて、早速リサーチを開始した。

小生はGameは全くしないので、2~3のWebサイトを同時閲覧出来てOffice機能が付いていればそれで充分と云う訳で、選んだのはDellのInspiron15なる廉価版のPC。

Dellの直販サイトにアクセスして購入手続きをサッと済ませたまでは良かったのだが、電送されてきた請求書を基に代金の振り込みをする時点で躓いた。

何と、降って湧いた様な “全銀ネットのシステム障害” でDellの指定口座への振り込みが出来ない・・・「なんてこったぁ」と呆れながら、多分明日にはトラブルは直るだろうとその日は送金を諦めたのだが・・・。

しかし、翌日も “システム障害は解消されず復旧目途も立たない” という状況は続いて、これじゃ埒が明かないと、結局はDellに連絡を入れて送金方法の変更(指定銀行内での送金)をお願いする羽目になった。

とんだところで手間のかかった新Laptopの購入だが、「どんなのが届くのかなぁ」と今から少し楽しみではある。

 

 

さて今日は、久々に「伊自良辺りを徘徊?してみようかな」と思い立ったので、なにはともあれ出掛けることにした。

昨日は強い北西風が吹いて、自転車乗りには酷な日だったが、今日は穏やかな “秋日和” なので、ちょっとばかり遠出してもそれほど疲れる心配は無さそうだ。

 

河渡橋を渡って北へと走る。

正面に広がる美濃山地南端の山々を望見しながら、西郷に向かうかor黒野へ向かうかで迷ったが、何となく黒野方面が明るく見えてバイクをそちらへと向けた。

人間の判断なんてのは大概そんな些細なことで決まるもので、あまり拘ることはないと云うことだ。

黒野山辺では東海環状自動車道岐阜ICの造成工事が進んでいた

黒野の先で山間の隘路を抜けて安食へと進むと、辺りの景色は山辺のそれへと変わる。

居宅を出てから1時間ほど、ようやく身体も気分も解れてきて軽快に走れる様になってきたので、少し気合を入れて走ることにした。

これからの走路をざっと頭に描いて、杉坂峠手前の信号交差点までならスピードをそれほど緩めずに一気に走れそうだなと皮算用

さてどうなることやら、その結果は”天の神様”だけがご存じと云う訳だ・・・。

田園風景の中を伊自良(山の向こう)へと走る

伊自良の集落を抜けて伊自良湖へと向かう。

路傍の畑ではソバが白い花を咲かせており、それを横目に眺めながら「そう云えば妻が友達と蕎麦を食べに来たと言ってたなぁ」「あの店は確かこの辺りだった筈・・・」と周囲を見回して独り言を呟く。

遠くで枯草?を焼く白煙がもやっており、その情景が小生の心象風景を刺激したのだろうか?妙に気分が落ち着いて“実に良い感じ”だ。

緩い坂をゆっくりペダルを漕いで山際へと走り、短い急坂を一気に上がって伊自良湖畔に出ると、山を背景にして静かな湖面が拡がる“明るい景色”が視野一杯に見えた。

ボートを浮かべて釣りを楽しむ人達も居て、「実に長閑だなぁ」との独り言がここでもまた漏れ出た。

伊自良湖ではゆったりとした時間が流れている?

伊自良湖のチョイ先に在る甘南美寺へと走る。

宗教心の欠片も持たない小生が寺参りとはおこがましいが、室町末期創建というこの寺の、風雪を経た仏閣の古色風情が小生の好み。

山懐に抱かれて陰った静謐な空間は、この不信心者を神妙な顔つきの老人へと変える力を秘めていた。

傍からだと小生も信仰心篤い人間に見えるのかな?

10数分のち、身も心も幾らかは浄化された気分になった小生は、そそくさと古寺を後にした。

山門をくぐって奥まった本堂へ        路傍の石仏にも癒される  

さて此処からどう走ろう?平井坂トンネルor豈坂?

結局、その先の走路を頭に思い浮かべて豈坂に向かうことにした。

何といっても坂を下った後の、開けた田園風景を突っ切る直線が好い、其処をスピードを上げて快走する気持ち良さは捨て難い。

豈坂峠に居並ぶ観音菩薩(山中の小道に点在した仏を此処に集めたらしい)
 豈坂を下ると大桑の田園風景が拡がる      山の際には名産の利平栗畑も   

大桑から高富へ向かう一方通行の鳥羽川堤防道、車が来たので路肩に寄って道を空けるが、何故か追い抜いて行かない?

手で追い抜く様に合図して更に路肩に寄るが、やっぱり来ないのでもう一度合図するも車は猶も後ろを付いて来る。

「ん、俺に停まれって言う訳?」抜く道幅はある筈なのに「どうして停まんなきゃいけないの」と小生も少しムキになる。(今から思うと大人気ない対応だねぇ)

この攻防は1分ほど続き、道幅が少し広がった所で小生が三度路肩に寄り車を抜かせて終わった。

やれやれ、お互い様だけど「もう少し車の運転に習熟してよ」と遠ざかる車に向かって小さく毒づいた・・・。

 

高富からは山手へと走路を変えて、畜産センター⇒城田寺へと走る。

小生がこのルートを採るのは、煩雑な市街地の走行を出来るだけ少なくしたいからで、その為には多少の遠回りや坂(と云ってもゆる坂)は我慢の範囲内と云うこと。

畜産センターから先の緩い下り道を城田寺まで一気に走ると、この快適な走路も終わり間近だ 。

畜産センターはむかし子供を連れてよく遊びに来たなぁ・・・

岐大キャンパスの近く、微かな “パタパタ” という音に上空を見上げると、ヘリが1機 こちらに近づいて来るのが見えた、どうやら大学病院へ急患を運んできたらしい。

4年前に足の手術で2ヶ月近く入院した時、いつも病室から眺めていた情景が走馬灯の様に頭に浮かんだ。

あれから紆余曲折があったが、今こうしてバイクで走り回れるのは、あの最初の手術のお蔭とも言えそうだ・・・。

大学病院に降りるドクターヘリ

さぁ此処からは市街地の走りになるので気を引き締めていこう。

何事も最後が肝心というからね・・・。

最後に河渡橋を渡って・・・

 

 

 

 

 

 

 

思い通りにいかないね

 

先日のこと、かかり付けの医院で診察が終わって隣接する薬局で薬を貰うと、これまでの薬(先発薬)がジェネリック品に替わっていた。

薬剤師さんに「何故替わったの?」と聞いたら、これまでの薬は「在庫が無いので」との返事で、それならばと、次回までには先発薬を仕入れて貰える様にお願いした。

 

実を言うと、小生はジェネリック薬をあまり好まない。

それは、これらの薬製造業者の品質管理に ”?” が付く(ここ数年でも、何社かが問題を起こして製造許可取り消しになっている)こともあるが、薬そのものの効き方にも疑問を感じているからだ。

薬には有効成分(主剤)の他に各種添加剤が加えられているが、これは薬を飲み易くしたり、主剤の有効性や安定性を高めたりする目的があり、その配合には各メーカーなりのノウハウがある。

先発薬は、開発時だけでなく発売後も追加研究されるので、それにより主剤や添加剤も様々な改良が成され、そういうことをほゞしないジェネリック薬とは、やはり薬の効き方が違うと思うのだ・・・。

国はジェネリック薬の使用を推奨してるけど・・・

余談だが、先刻ラジオを聴いていたら某有名ジェネリックメーカーのPRが流れた。

曰く、「ジェネリック薬は”新薬”と同じ有効成分を含んでいるので・・・」その刹那「ん、それってチョットおかしくない?」と少々偏屈な老人である小生は思った。

新薬メーカーでの薬の開発には、10数年の期間が費やされ、幸運にも薬効が認められて新薬として発売されると、およそ7~10年は特許でその製造販売を独占できる。

ジェネリックメーカーが、その先発品と同じ有効成分の薬を製造販売できるのは、特許が切れた以降なので、その薬自体は、開発からは実に20年以上も経った(古い)代物という訳だ。

果たしてそれが”新薬”と言えるのか?

ましてや、A社が新薬(先発品)を製造販売して特許が切れる頃には、B社がそれより薬効のある本当の意味での新薬(当然これは特許に守られていてジェネリックメーカーは製造販売できない)を出している公算が高いだろうから、その疑問は猶更だ。

まぁ ”新薬と同じ有効成分” と言っておけば「最新の薬を安価に服用できる」と勘違い する患者も少なからず居るだろうから、それがこのメーカーの狙いだと、重々解ってはいるのだけれど。

 

 

さて今日は、残暑で開花が遅れていた(多分もう咲いてるだろう?)ヒガンバナ群生地を訪ねながら、その付近(行先は ”津屋川” なので養老から海津辺り)を漫遊してみる ことにした。

季節外れの暑さはようやく遠のいて、肌感覚でも秋らしくなってきたので快適なライドが出来そうだ。

 

市街地を南西に走って長良大橋を渡る(墨俣)と、視界が大きく開けて南北に長い養老山地の麓が一望できる。

その景色を漫然と見ながら「さて此処からどう走ろうか?」と今更ながらに考えた。

養老へのルートには大きく、大垣の南縁を通って養老(西→南)or輪之内を通って養老(南→西)があるが、何れもよく走るルートなので ”少し飽きた感” があって、今日は どうも乗り気になれない自分がいるのだ。

走路を頭に描きながらしばらく沈思黙考「そうだなぁ新しいルート開拓でもするか」と俄かに思い付き、バリエーションルートが多くある南へとバイクを向けて走り出した。

 

安八を経由して揖斐川左岸沿いの道を福束大橋に向けて走る。

小生の好きな田園風景の中を走る道で、拡がる視界がその快適さを数倍にも増幅してくれる感じがする。

そんななか西方向へと視線を投じると、収穫間近の稲穂の波の上に、伊吹から養老山地にかけての青い山並みが横たわっており、その風景を眺める内に、それは一幅の絵画の如きものへと化身して小生を魅せてくれた。

「うん、この道正解だな」と独り満足げに呟く。

何処か郷愁を誘う風景が拡がっていた(安八町

福束大橋を渡り牧田川右岸堤防道を南へ3km、”希望の道”に入ると後は真っ直ぐ進めば養老だ。

片側1車線のこの道は、車通りが少ない(信号交差点も2ヶ所だけ)ので自転車乗りには嬉しく、「こんな道がもっと在ればなぁ」と思いながらスピードを上げると、先刻まで遠かった山麓がもうすぐのところまで近づいていた。

ところがその先のT字路で事態は暗転する。

真っ直ぐ進む心算でいた道(農道)は、東海環状自動車道の高架工事のため通行止め、止む無く向かった近くの迂回路もこれまた通行止めで、結局は大きく迂回して養老へと向かわざるを得なかった。

「何でこんなに遠回りさせるのよぉ」と愚痴ったが、それを誰かが聞き耳立ててる訳でも無い。

福束大橋を渡って養老へと走る

ともかく養老駅に着いて駅舎待合の椅子に腰かけて一休み。(電車には乗らないけど、誰も居ないから許して頂戴)

静かな田舎駅?を満喫しながら休んでいると、乗客と思しき3人連れが駅舎に向かって歩いてきたので、それを機に席を立って(滞在5~6分か?)次の目的地の津屋川へと 向かうことにした。

レトロな風情が漂う養老駅

下り基調の坂を10分ほど走って、集落左手の路地を下ると津屋川に出た。

「さてヒガンバナはどうかな?」と小橋の上で停り、やおら下流方向へと視線を投げてそこに見えた景色に大いに落胆する。

その辺りから見える筈の堤防法面を覆う紅い絨毯が”殆んど無い”のだ。

と云うことは、まだ”見頃じゃない”ってこと?

お彼岸はとうに過ぎた10月初旬にヒガンバナが咲かないなんて、もう”彼岸花”とは呼べないかも?

これは今年の酷暑が尋常じゃなかった証拠で、こう云う生態系を狂わす事象がこれからも増えていくのは確実。

「人間よ、この世界をこれ以上壊すな」と天上の声が必死に叫んでる気がする・・・。

紅い絨毯で覆われてる筈が・・・      これじゃ群生とは言えないなぁ

僅かに咲いたヒガンバナに別れを告げて堤防道を海津へと向かうことにしたが、なんとこの道も件の高架工事で通行止め・・・「なんてこったぁ」

この辺りは池と川が多く、道が複雑に絡むので迂回するのも容易じゃない。

仕方無いので「全くぅ、何処まで邪魔するのよ」と愚痴りながら、バイクを反転させて幹線道を今尾へと向かったが、本音を言うとこの道は車通りが多くて好きじゃない。

 

今尾からは揖斐川右岸の細道を福岡大橋へと走る。

前方に拡がる山から川へと続く重層する緑濃い景色は、小生の好きな風景の一つ。

こういう場所は、上体を起こして空気を胸いっぱい吸い込みながら、ゆっくり走るのが好い。

あぁ実に爽快、そして良い気分だ・・・。

この快適な細道は揖斐川沿いを3kmほど続く

海津からは広域農道を平田へ、そして大榑川堤へと走路を変えて輪之内へ向かう。

帰路はいつも何故か気が急くので、何処へも寄らず休憩も取らずで走ることが多いのは性癖か?

もう歳なんだから「そろそろこの走り方変えなくっちゃ」と思うが、長年?身に付いた行動様式は簡単には変わらないもんだ。

 

大藪大橋を渡って長良川左岸河川敷の河川管理道路に入る。

2ヶ月前まで3つに分断されていたこの道が1本に繋がった御蔭で、15kmほどの距離を車に煩わされず走れる様になった。

これは小生には有難いことで、「よーし、気合を入れ直して走るぞぉ」とギアを1段upした。

路傍に咲くヒガンバナの遠景に伊吹山があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気儘なライド

 

ShimanoのホローテックⅡクランクが ”負荷時に破断する恐れがある”  と云うことで、米国とカナダでリコールそして欧州と日本では無償点検・不良品のみ交換(何で米国等と同じ全数交換じゃ無いの?)が実施されることになった。

小生の現有バイク4台は全てShimanoのクランクセットなので、もしやと思って調べたところ、なんと2台のクランクが点検対象に該当する不運。

「こりゃ面倒なことになったぞ」と早速メーカーに問い合わせて対応を聞いたところ、「業者を決めて11月中旬以降から点検実施出来る様にするので、その詳細は次のプレスリリースを待って欲しい」とのことだった。

 

クランクは踏力が最もかかるパーツなので、走行時にそこが不意に破断したら、身体はバランスを崩してバイクごと転倒する可能性が極めて高くなる。         (特に小生の様な老人は反射神経が鈍くなっているので猶更だ)

「もしそれが車と並走する路側帯で起きたら・・・」と思うとゾーっとするが、それが決して”杞憂”とは言い切れないだけに、この不具合は小生にはチョット深刻だ。

そこで、取り敢えずこの2つのクランクを素人判断的に点検しておこうと、明るい場所に出して接着箇所をつぶさに見たり、叩いたり(異音確認)して剥離の兆候が無いかを確認したが、どうやら今のところ問題となる箇所は無さそうだった。

素人目には問題無さそうなクランクだが・・・

「一先ず安心・・・」と言ったところだが、業者による本番の点検はどんな感じになるんだろう?

クランクの脱着や業者への持ち込みの手間等を考えたら、それに見合う点検内容を小生としては期待したいのが本音。

目視点検や打音確認だけなら小生の点検と然して変わりはないので、欲を言えば超音波を使った検査程度のことはして貰いたい。

何はともあれ、今後どうするかは次のプレスリリースを見てからだなぁ・・・。

 

 

さて今日は心もち秋めいた感じの好天、誰に言うともなく「谷汲の山間を気儘に走ってみるか」と、居間の窓ごしに西方の青空を見上げながら独り呟いた。

ヒルクライムというほどの山道は無いが、低い峠越えはあるのでバイクは山仕様(34T×32Tギアとディスクブレーキ)のVaracan specialにして(フレームが硬いので)少し低めのタイヤ圧で調整する。

それでもタイヤ2本にポンプでAirを入れるのは、最近の小生にとってはかなりしんどい作業で、毎回これをやる度に心肺機能の衰えを思い知るという有様だ。

 

河渡橋を渡って進路を北にとる。

谷汲方面へ向かう時の走路は大きく真正ルートと西郷ルートの2つがあり、最近は西郷ルートで舟木山北東麓を通って本巣へ走ることが多いが、今日はその道を走りたくない気分なので、北方から進路を変えて舟木山南西麓を行くことにした。

この辺りは名産の富有柿の果樹園が広がっており、その少し色付いた実に時々眼を遣りながらのんびりペダルを漕ぐと、いつの間にか妙に気持ちが安らいできた。

小生が田舎道を好んで走るのは、街中の喧騒や煩わしさを嫌うのもあるが、そこで見聞するものにある種の”温もり”を感じるからだ・・・。

 河渡橋から谷汲方面を遠望する      路傍のお地蔵さんも優し気に見える

本巣を通過して根尾川に架かる万代橋詰まで来た。

橋を渡って谷汲へと向かうかor 直進して根尾川沿いを鍋原辺りまで行くかで迷ったが、此処から谷汲に走るのはあまりに軟弱?に思えて、結局は鍋原経由の遠回り走路を選択することにした。

まぁ遠回りすると言っても高々13kmチョットの距離なので、多分40分とはかからずに谷汲への道に戻れると計算したが、途中での道草も大いにあり得るので、果たしてどうなることやら・・・。

ローカル感を醸して木知原駅に停まる養老鉄道気動車

案の定、景色の好いところで川風景を眺めたり、簗で落ち鮎捕りに興じる人達を見たりして道草したので、予定を15分ほども超過して長瀬のT字路に戻り着いた。 

”捕らぬ狸の皮算用”とは正にこの事、小生のライドにはよくあることなのだが、居宅への帰着予定時間が押されたので、それを取り戻すべくこの先は少しHarry upする必要があるかも知れない。

様々な表情を見せる根尾川にはいつも癒される

r-40を谷汲(華厳寺山門前)まで走り、左折してr-251(巡礼花街道)を南へ向かう。

この先は山越えになるが、その道は花立峠or 本谷トンネルor 牛洞峠or 小野坂トンネルの4本、トンネルは走りたくないので除外すると花立峠か牛洞峠のどちらかになる。

「うーん、どうするかなぁ」と走りながら考えたが、花立峠は標高差100mを登らねばならず、ヒルクライムの苦手な小生には辛いし、何と言ってもその峠越えの道程が長く時間がかかってしまうので、時間の無い今日は、標高差も小さく道程も短めの牛洞峠が妥当と結論した。(最近はこういう選択が実に多くなったなぁ・・・)

景色を惜しむ様に四ツ谷ビオトープ公園で一休み

九十九折れの道をゆっくり下ると山間の道とはお別れ「さぁ此処からどう走るか?」と一旦停まって考えた。

南に走れば大野(グライダー)滑空場先の揖斐川堤防に出るので、そこから巣南⇒穂積と走り継ぐと、その先穂積大橋を渡れば岐阜市街だ。(だけどこれはチョット遠回り)

一方、三水川沿いを南東に走って大野温泉の先で根尾川を渡るルートは、その先を真桑⇒北方⇒河渡と繋ぐので、此処からは岐阜市街方向に向かって走ることになり、相対的には距離は短い。

視線を南東に向けると遠く金華山が望見され「こっちだぞ~」と呼んでる様にも思えて「やっぱり三水川だな」と決めバイクをその方向に向けた。

ライドも終盤、根尾川(真大橋)から根尾・谷汲方面の山並みに別れを告げた

 

 

 

 

 

 

 

曼珠沙華・・・

 

例年、お彼岸の頃になると近所の土堤に ”ヒガンバナ” の紅い群生が見られるのだが、 今年はまだ数輪の花が見られるだけで、それを多少なりとも心待ちしていた小生としては、少し淋しい感じがしないでもない。

ヒガンバナは中国原産の帰化植物で、北海道と東北の一部(青森、秋田、岩手)を除く日本全国に分布しているらしいが、その何処でも開花が遅れているのは、9月に入っても全国的に高温が続いており、それが蕾(花茎)の成育を抑えていることが原因だ。

津屋川土堤のヒガンバナ(昨年)

この高温、花の開花時期を少し遅らせるだけなら然して問題は無いが、大型台風の発生や集中豪雨あるいは異常乾燥や大規模な山火事といった災害事象を、地球的規模で頻発させているとしたら、これは誰が判断しても由々しき問題に間違いない。

ところが、これらの事象の主因を”地球の温暖化”と認めない人々が、事ここに至っても少なからずいるのはどうしてだろう?

これらの人々が主張するのは、”気温の上昇は軽微だから、環境保全よりも経済活動を優先すべきだ”ということ。

果たしてそうか?

人間は有史以来、気候変動、大気汚染、水質汚濁、森林減少、生態系破壊などに繋がる愚行を繰り返してきた。

あくなき ”経済優先” の主張はこれらへの反省無き態度表明であり、それは謂わば幾億万種という生命の共同体たる地球の総意?に背くことに他ならない。

地球ガイア理論(地球は自己調整能力を持つ一つの生命体という考え)からすれば、今地球で最も求められているのは、人間という害悪しか生み出さない生物の駆除なのかも知れない・・・。

 

 

さて今日は、「桑名辺りまで走ってみるか」と物置からDeRosaを引っ張り出した。

このバイクは平地走り用(カーボンホイルにキャリパーブレーキ)なので、走路の地形からいえば妥当だし、走行時のフィット感も3台(他にはLapierreとVaracanSpecial)の中では一番良いので、勢い乗る頻度も多くなる。

バイクの各部位置は3台ともほゞ同じに調整しているが、Lapierreはハンドル幅が若干(20㎜)長く、またVaracanはフレームが少し硬いという欠点?があり、その僅かな差が各バイクの出動頻度に影響するというのも、長い距離を走るロードバイクならではの事情という訳だ。

 

長良川左岸堤防道路に出てそのまゝ南へと走り、日置江で河川敷の河川管理道路へ走路を変える。

走り易さと安全性からいえばもっと手前で河川管理道路に下りたいが、以前の工事個所が(終わって2ヶ月経つのに)フェンスで道路遮断されており、そこの迂回が煩わしいので、已む無くその遮断箇所の先で下りる仕儀となった訳。

公共工事って、こんな風に意味なく工事期間?を長引かせて利便性を妨げることがまゝあるけど、それらの工事の管理者の公共意識ってのはどうなってんだろうねぇ・・・。

河川管理道路に走路を変えて南へ走る(岐阜市日置江付近)

河川管理道路を軽快に走って桑原(羽島市)まで来ると、普段は人気のない防災船着場の広場に数人の人影が見えた。

どうやら県警白バイ隊がスラローム訓練の準備をしているらしく、コースに赤いコーンを並べて、そこを訓練生らしき数名が指でなぞりながらコースを頭に叩き込んでいる。

「昔あんな風にして自動車学校で教習コースを覚えたなぁ」などと思い出しながら傍らを通り過ぎたが、それにしてもあの大排気量(750cc?)のバイクでスラロームをするなんて、「相当の技量が必要なんだろうなぁ」とオートバイ免許を持たない小生はただ単純に敬服した。

 

久し振りに ”木曽長良背割堤” を走ろうと北詰ゲートまで来たのだが、無情にもそこは 工事により全面通行止になっていた。

傍にいた警備のおじさんに聞くと「土日祝日を除いて当分の間通れないよ」との悲しい答えが返ってきた。

まだ半年ほど前に工事通行止めが解除されたばかりなのに「もう次の工事かよ」と少なからずガッカリ。

此処が長期間走れないと桑名や長島へのライドに際して小生としては随分困るのだが、そんな個人の思いは河川管理事務所のお役人には届かない・・・。

  木曽長良背割堤へと向かう       背割堤が走れないのは結構痛い

仕方無いので馬飼大橋へと迂回して木曽川左岸堤防を南へ走ることにした。

背割堤ほどには快適に走れないが、東海大橋以南は車通りもほゞ無くなるので、視線を周りに投げて、そこに映る景色に癒されながら走ることは最小限可能だ。

馬飼大橋を渡って木曽川左岸へ        左岸堤防道は視界が広がる 

立田大橋の下を潜って弥冨までやってきたが、この先でR-1に出て混雑する道を桑名へと走るのは「何だか億劫だな」との思いが急に脳裡に浮かんだ。

どのみち桑名まで行く必然がある訳じゃないので、ここはあっさりUターンを決断して立田大橋詰まで戻ることにした。

こういう事は最近の小生にはよくあるので、特に”自責の念”を感じることは無いが、昔は決めたことをやらないと、少し落ち込む気分になったもんだ。

人間は年老いると共に”鈍感さが増す”と云うことの証左かも知れない・・・。

立田大橋を渡ると養老山地南端の山稜が大きく迫ってくる

木曽三川公園センターで一休み。

夏の名残の積雲がきれいな空を背景にして、スクッと立つ展望タワーが何故だか今日の小生の眼には新鮮に見える。

今あの塔上から周囲を眺め、遠くまで拡がる濃尾平野の展望を楽しんでいる人はいるんだろうか?

老眼の眼を凝らして見たが、そこに人影らしきものは無い様だった。

三川公園センター広場で物思いに耽りながら一休み

10分ほど後「さて帰ろうか」と独り言。

帰路は揖斐川沿いを行くか?長良川沿いを行くか?でチョット迷ったが、ここでも走路の煩雑さを天秤にかけた結果、「やっぱり長良川沿いが好いな」となった。

 

折角なので公園付属長良川センターの自転車周回コースを、軽めのスピードで1周してから帰ることにした。

この周回路は、KINAN AACA Cap戦や国際トライアスロン大会などが開催されるコースなのだが、5年前にここで初トライアスロン大会を経験した義息(長女の夫)は、今年ニースで開催されたアイアンマン世界選手権に参加資格(アマチュアエイジ枠)を得て出場し、見事完走(Swim3.8km, Bike180.2km, Run42.2km)を果たした。

Timeこそ11h30mと振るわなかったが、長時間にわたって自分と戦い続けたその体力と精神力には正に”脱帽”といったところだ。

先日LINEで話をしたら、今度はボストンマラソン(来年4月)に出ると言っていたが、 そのバイタリティーを是非とも小生も見習いたいなぁ・・・。

人影のない静かな三川公園長良川センターを独り満喫した

海津⇒輪之内⇒羽島と走って日置江まで戻ってきた。

9月初旬に比べ炎暑の陽射しが軽くなった分、身体から体力と水分が奪われ難くなったので、大してダレることなく走ってこられた。

あと少し、どうやらこのままの調子でいけそうだ・・・。

ここまで来れば岐阜市街も近い(岐阜市日置江)

 

 

 

 

 



秋の気配が

 

”忘れる” と云うことは、絶えず新しい情報を処理しなければならない ”脳” には必然的な行為である。

だが、今しなければならない(しかも重要な)ことを忘れて、他のことをしてしまうとしたら、それは多分正常な脳の働きとは言えず、まずは病気(アルツハイマー認知症や軽度認知障害等)を疑うべきじゃないかと、岡山の幼児置き去り事件の報道を聞いて思った。

小生も近頃 ”物忘れ” をすることが多くなったが、これは単に身体の老化と共に脳機能も衰えた(と勝手に認識している)からで、対抗策として、本を読んだり初めてのことに挑戦してみたりして、ニューロンシナプスそれに情報伝達物質の減少に若干なりとも歯止めを掛け様としているが、果たしてその効果のほどはどうなんだろうねぇ。

 

人の名前を思い出せないのは今に始まったことでは無いが、最近顕著になったのは地理感覚の劣化。

以前(10数年も前?)なら「ここをこう行けばあそこに出る」と地図を見ずとも正確な道程を脳裡に描けたが、今は「あれ?あそこに着く筈なのにこんな所に出たぞ」という想定外な結果にガッカリすることがまゝある様になった。

小生はサイコンにナビを入力しておらず、専ら頭に描いた地図に従ってバイクを走らせるので、この感覚の劣化はチョットまずい。

まぁ全く知らないところであっても、スマホGoogle Mapを見れば現在地は解るので、適宜走路を修正しながら走ることは出来るのだが・・・。

 

 

さて今日は、前日までの雨が上がって晴れ間が広がるとの天気予報なので、最近とんとご無沙汰している木曽川サイクリングロードを走ることにした。

近場なので急ぐことは無いと、ゆっくり準備してAM10時少し前に居宅を出発、まずは木曽川CRを走る時の通例で、羽島へと向かってバイクを走らせる。

風はほとんど無く少し蒸し暑い気温だが、走行風を受ける身体の体感温度はどちらかと云えば”快適”で、季節は晩夏から初秋へと移り行くそんな気配が感じられる。

ついこの間年始の挨拶をしたばかりなのにもう9月とは「時の流れはどんどん早くなるなぁ」と感慨とも愚痴ともとれる言葉が口から洩れた。

濃尾大橋上からの木曽川上流方向の眺望

濃尾大橋で木曽川左岸(愛知県側)へと渡り、堤防道路をCRの南端(一宮市加賀野井)へと向かう。

小生の陳腐なこだわりで、こういう区間の決められた走路は”端から端”まで走らないとどうも気が済まないからだ。

尾西グリーンプラザの先で河川敷に下りると、そこがCRのスタート地点、これで当分の間は車に煩わされず走れるので、気分は謂わば”肩の荷”が下りた感じ。

ペダルを軽快に回しながら、灌木に囲まれた走路を抜けると視界が一気に開けた。

眼前に拡がるその清新な景色は小生の視覚を刺激し、それによって生じた脳内スパークが、安らぎの感覚となって束の間小生を包んでくれる。

この様なささやかな至福感は、自動車に乗っていては決して得られないもので、自転車を駆る者だけが感じられるご褒美だと、小生は自己満足的に思うのだが・・・。 

↑ 灌木の繁る道  様々な表情のCR  視界の拡がる道 ↑

北方(一宮市)から扶桑(江南市)までの15kmは、この木曽川CRのメイン走路。

休日ともなれば多くのローディーが行き交うが、今日は平日なのでこれまで3人とすれ違っただけ。

実は小生としてはこういう状況の方が好ましい訳で、行き交う人に頻繁に挨拶しなくて良いし(大した手間ではないが)、前走する人を抜くか着いていくかで迷う煩わしさも無いのだから、自分の本来の走り方をこの区間ずーと通せると云うことだ。

そんなことで、あれこれもの思いに耽りながらCRを独り占めして走るのは結構愉しいもので、周囲の景色を愛でていた視線を何気に空へと上げると、綺麗なすじ雲(巻雲)が青空を彩っていた。

「空はもう秋の気配だな」清々しい感じの雲を見て、素直にそう思った。

蛇行して流れる木曽川           秋の気配を運ぶすじ雲

扶桑緑地公園の樹陰の休憩場所で一休み。

外国(インドorパキスタン?)の子供2人が目前の遊具で楽しそうに遊んでいる。

それをボーッと眺めながら疲れ?を癒していると、右隣のベンチで話し込んでいた両親らしき男女2人連れが、突然大きな声を上げて子供の所へと近づいていった。

どうも「帰るぞ!」と言ってるみたいで、子供はまだ遊びたそうに遊具を指さしてる。

「もっと遊ばしてやれば?」と思ったが、ひょっとしてあの両親には、小生が家族団欒へ闖入した邪魔者に見えたのかのかも知れないと思い直した。

「ゴメンゴメン」と立ち去る家族の背に届かぬ声を投げ、「小生はいたってリベラルな人間なのにね」と独り静かに思った。

 

犬山緑地まで走ったあと、Uターンして堤防道路を江南緑地公園まで戻る。 

いつもなら犬山橋を岐阜県側に渡って、木曽川右岸側を川島(各務原市)辺りまで走るのだが、今日はその走路の煩雑さが何だか嫌な気分で、それならば”来た道を戻る”ので良いやとなった次第。

昔は煩雑さをそれほど厭わなかったが、歳と共に気力が衰えるにつれて、そういった類のものを避ける様になった。

これからもこういう傾向が強まっていくんだろうなぁと少し淋しく思う・・・。

いつもは子供達の歓声が響く無人の運動場がチョット淋しげに見えた

20km余りを一気に走って北方まで戻ってきた。

ここで木曽川橋を渡り笠松から居宅を目指せば近いが、何だかもう少し走りたい気持ちが顔を覗かせるので、この先の尾濃大橋へと遠回りして帰ることにする。

あと10kmチョットだが身体が水分を欲しているので、どこかの自販機で飲み物を手当しなくちゃいけないなぁ・・・。

北方広場も無人だった・・・

 

 

 

 

 

夏も終わるなぁ

 

コロナワクチンの接種券が届いた。

どうするかチョット迷ったが、お盆過ぎに風邪を引いた(感染経路は全く不明)こともあって、「コロナウイルスを何処かで拾う?可能性もあるな」と懸念して接種することにした。

最近の世相を観るとコロナは”もう過去のもの”と云った感があるが、これはメディアがその感染状況などの報道をしなくなった事が大きく影響しており、実際には第5類移行以前の第8波(2023/1頃)の罹患数を超えそうな勢いで、第9波が押し寄せているのが今現在の実態だ。

今流行しているウイルスはオミクロン株派生型のXBB株というもので、このウイルスはワクチン接種や感染で体が獲得した抗体を効かなくする”免疫逃避”能力が高いらしく、それはつまり、今回のワクチン接種の効果が半減?することを意味するが、まぁそうは言っても”打たないより打った方が増し”程度の症状軽減効果は期待できるだろう?

 

それにしてもウイルスは何とも不可思議な存在だ。

生物か無生物か判然としない0.1㎛(電子顕微鏡でしか見れないサイズ)ほどの極小の物が、地球上の色んな生き物の脅威(病原性ウイルス)になったり、その進化を蔭で 支えたりしている。

人間の体の細胞数は37兆個ほどらしいが、そこには40兆個の細菌と380兆個のウイルスが共生(その大多数は無害)しているという。

これは取りも直さず、人間は細菌とウイルスによって生かされている?と云うことで、その意識をチョットだけでも頭の片隅に留めておくことが、これからの我々の日常生活には必要かも知れない・・・。

 

 

さて今日は「美濃の板取川を訪ねてみるか」と急に思い立ったので、時間は遅い(AM9:45)が出かけることにした。

9月を迎えて酷暑の夏の感じは幾分薄れてきたが、ウェアに着替えてバイクを準備するだけで、もう少し汗ばむほどの気温に変わりはない。

「4時間ぐらいで帰ってくるよ」と希望的時間を妻に言い残して、急ぎ居宅を出発することになった。

 

金華山麓を北に回りこんで長良川左岸沿いを日野へと走る。

居宅を出てからまだ30分ほどしか経ってないが、この辺りまで来ると周囲は山辺の風景に変わるので、こういう景色が好きな小生の気分は、いつも決まって安らぐ気がする。

地方都市に住む良さは直ぐ近くに豊富な自然が在ることで、こういう所は大都市に居ては味わえない”特権”みたいなもんだと独り得心して微笑んだ。

千鳥橋から岐阜市街方面を望む

千鳥橋を渡って長良川右岸側へ走路を変えると、ここから暫くは車と並走する路側帯の道なので、少し緩んだ気持ちを引き締める必要がある。

ハンドルグリップ部に付けたバックミラーの角度を、後方が良く視認できる様に再調整したら準備OK、後は危険な目に遭わない様に神様仏様に祈るしかない・・・。

 

大矢田(美濃市)の市場交差点まで走ってきた。

今日はここを直進し ”大矢田もみじトンネル” を貫けて板取川へ向かうのがあらかじめ 決めた走路。

2.6kmほど緩い斜度の登りが続くので、30km近い距離をほゞNonstopで走ってきた脚には堪えるが、ここは我慢してクランクを廻し続けるしかない。

峠に向かって緩い傾斜の坂が続く

滴る汗にサングラスを曇らせながら登っていると、前方に旧道との分岐が見えてきた。

この2月までは斜度のある九十九折れの旧道を通って山越えしていたが、新トンネルの完成でこの旧道は3月以降通行止めになってしまった。

Tour of Japan美濃ステージの山岳pointとして、多くのローディーに親しまれた旧道なのだが、もう二度と走れなくなってしまったのは残念至極と言うしかない。

門外漢の小生は、新トンネルを造るより旧道を改良して使った方が”費用対効果”の点で優れている思うのだが、どうも行政にはそういう観点は無かったらしい・・・。

 大矢田もみじトンネル         新トンネル手前の旧道分岐

新トンネルを貫けると、そこから板取川までは約3kmのDownhill。

45km/hrで飛ばせば登りで掻いた汗も一気に引くが、不測のパンクにより操舵不能から転倒となる事態を恐れる小生は、それ以上のスピードは怖くて出すことが出来ない。

「誰が見てる訳じゃ無いから安全走行だ」とブレーキングしながら下っていると、後方から来たローディーが、無言のまゝ俊速で小生を追い越していった。

「おいおい、そんなに飛ばして大丈夫かい?」と負け惜しみじゃ無く、遠ざかっていく見知らぬ相手を気遣って、ボソッと一言呟いた。

(上流洞戸方面) 板取川の澄んだ流れ (下流美濃方面)

睦橋を渡って左に行けば洞戸だが、今日は右折して美濃へと戻るのが既定の走路。

美濃和紙の里会館に向かって走るこの川沿いの快適な直線は、件の美濃ステージ最終Lapで、各チームの主力選手が最後の力を振り絞ってTop争いを繰り広げる道。

そこを漫然と走るのは詰らないと、小生もそれに倣って束の間スピードを上げてみたが、結局はこの貧弱な脚力では40km/hrを出すのが”精一杯”というお粗末さだった。 

 

大人げない無理?をして無駄に掻いた汗を路傍の清水で洗い流した後は、板取川の清澄な水辺で遊ぶ人達を眺めつつ、適度なスピードを保って長良川との合流点へと向かう。

やっぱりこれが小生本来の走り方で、先刻の様に気分任せに無理して走ると、そのツケは倍返しになって戻ってくることを、そろそろ自覚しなくちゃいけないなぁとつくづく思う今日この頃である・・・。

汗を流した山清水(中に沢蟹がいた)        板取川原で遊ぶ人達   

給水ボトルが空なので、飲み物の補給も兼ねて美濃橋に立ち寄って一休み。

普段は人影のあまり無い静かな橋下の川原だが、今日は清涼を求めて集った人達が多数居て、それぞれが思い思いに川辺での娯楽を愉しんでいる。

それを遠目に見ながら思ったのは、この夏休みに東京から遊びに来た孫達を、2週の間で一度も川遊び等の外遊び(近所のプールには4回行った)に連れ出さなかったこと。

あの孫達も成長すればやがてじじばばの所など来てくれなくなる、「想い出作りに失敗したなぁ」と今更ながらに後悔した。

橋上から川を観ながら・・・      夏の終わりを愉しむ多くの人達

「さぁ帰ろう」とバイクに跨る。

物思いに耽って少し長めに休んでしまったので、帰路は寄り道をせずに休みも1回3分 だけにしようと決めた。

そうすれば帰着予定を30分とは超えずに「ただいま~」と言えるだろう・・・。