風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

それって危ないよ

 

Dellに注文したLaptopが届いたので、早速に荷を解いて中身を確かめた。

何の機能付加もない超廉価版なので、梱包されていたのはPC本体と電源コードのみというシンプルさ。

「取扱説明書も無いのか」と思ったが、今のPCは電源を繋いで起動ボダンを押せば、setup操作の大部分を自動的にやってくれるので、取扱説明書その物がもう不要ということなのかも知れない。

そんな訳で30分ほどでsetupは完了して、Webサイトにもmailにも無事繋がった。

昔(と言っても僅か10数年前まで)は、PCを入れ替えるとなると、そのsetupに時間と手間をかけさせられたので、それを思うと正に”雲泥の差”を実感した。

 

それから数日、他のPCからDataを移植している時に変事?は起こった。

”OneDriveの容量を超えたのでグレードアップして下さい”といきなりの警告表示。

「ん、何だコレ」と調べてみると、無料ストレージ5G が一杯になって、このままだと色んな機能が使えなくなるので、”有料で容量upしろ”ということだった。

「そんなところにData保存した覚えは無いし」と更に調べると、どうやらOneDriveのHolderにDataを入れると自動的にストレージに保存される仕組みになってるらしい。

「そう云うことか」と事態は理解できたが、SSD容量は十分あるし、消えて困るDataは適宜USBメモリーに保存しているので、有料ストレージなんて必要ない。

そこで対応として、OneDriveが起動しない様にしてから別Holderも新設し、そこに全てのData保存することにした。

これで問題解決1件落着した訳だが、こういう新しい機能はこれからも出てきそう。

何でも無分別にOKせず、見極める感度を高くしておかないと「飛んだことになるぞ」と自戒した次第である。

 

 

さて今日は、このところ ”足が遠のいているな” 感のある東の方角へと走ってみることにした。

行先は苧ヶ瀬から迫間にかけての”各務原アルプス”としたが、何せ基本ヒルクライムは好きじゃ無いので、現地に着いた時の気分でどうなるかは分らない・・・。

 

いつもは木曽川沿いを上流へと走ることが多いが、今日は趣向を変えてまずは長良川へと向かう。

苧ヶ瀬への距離が近いのは岐阜市街を東に突っ切るルートだが、10km以上を煩雑な道の走りでイラつかされるのは嫌なので、多少は遠回りでも川沿い走路を採るのは小生にとっては合理的な判断だ。

 

長良川河川敷は走り始めの足慣らしにはもってこいの走路。

風は北東よりの弱風があるが、走りを邪魔するほどではないのでちょっと安心しつつ、ギアを1段軽めにしてケイデンスを上げて走る。

頬を撫でていく風が心地良いし、目に入る見慣れた景色も何故だか新鮮に映る。

「いい日になりそうだ・・・」と手前勝手に思って悦に入った。

長良川河川敷では秋桜が風に揺れていた

金華山の北麓を抜けたあと岩田山南麓に回り込み、さらに三峰山麓を西から南へ走って蘇原(各務原市)まで来ると、ようやく辺りは田園の広がる優しい(小生の主観)風景へと変わった。

むかし里山だったところがどんどん開発されて、住宅街や工業団地に変わっていくのは少し淋しい気もするが、所詮これも”世の流れ”で致し方なし。

かくして小生の様な”自称自然愛好派?”の人間は、むかし懐かしい風景を求めて各所を彷徨い走ると云う次第なのである。

山の中腹まで住宅が(尾崎団地)      ようやく里山らしくなってきた

左手に連なる各務原アルプスの山々に沿って東へと走ると、正面奥手に迫間山が見えてきた。

今は脚の調子も良いし幸い?気力もあるので、予定通り各務原パークウェイの苧ヶ瀬口へとバイクを向ける。

これから走る山道の標高差は僅か?160mなので、如何にヒルクライム嫌いの小生でも恐れるに及ばない?のだが、そうは言っても心拍数が上がった時に、前触れもなく突然襲ってくる”全身の凄い脱力感”を思うと、やっぱり少し心配というのが本音だ・・・。

パークウェイは右手の山麓から奥の山へと延びる

緩急を繰り返す坂に合わせてギアを調整しながらゆっくりと上る。

以前走った時と季節が違うせいか?薄暗く枯葉の多い登路にはちょっと気が滅入るが、それほど心拍が上がらないのでそれはそれで助かる。

いつも立ち寄る迫間不動はスルーしてそのまま山道を進むと、この走路の名所?である峠の素掘りトンネルはもう少し、此処まで来れば、あの恐れていた脱力発作は起こらず済みそうだ。

峠に着いたところで水分補給を兼ねて小休憩。

木立が邪魔をして展望は開けない場所だが、その隙間から垣間見える山稜の連なりが、稜線近くに居る確かな実感となって、小生に微かな至福感をもたらしてくれた。

パークウェイの登路を行く          多賀坂を峠へと向かう 

トンネルを貫けて坂を慎重に下る。

晴れた日には右手奥の山稜線上に雄姿を見せる御嶽山が、今日は煙霧のせいで見えないのはちょっぴり残念。

そんなことを思いながら、加速するスピードを抑えるためにブレーキングしつつ下っていると、後ろから来たローディーが小生をかなりのスピードで追い越していった。

「オイオイ!この先ヘアピンがあるぞ」遠ざかる背中に呟いたが、本よりそんなお節介な声が彼に届く筈もない。

トンネルを貫けてその先へ

青山の連なりは遠く信州へと続く・・・

迫間の集落が見えると下りも終わりで、路地をゆっくりと走って三叉路に出る。

さてこの先どう走るかなぁ?

直進してR-248かor左折してr-367か?だが、道の走り易さに車の交通量を加えて総合的に評価すると「やっぱr-367だな」と結論(多分に気分的なものも影響?)した。

1つ決まれば後の走路は大体決まる、まぁ時々途中で心変わりして全く違う走路を走ることもあるにはあるけど・・・。

r-367は山間を縫って走る道

山間の道を終えて大洞の平坦路を快走中のこと、前方30mほどの位置で横道からの車が顔を出し、運転手がこちらを見てからすぐに反対車線を見た。

それに気付いた小生は即座にブレーキングして減速すると、案の定その直後に車は車道へと進入して小生の進路を塞いだ。

急ブレーキをかけて止まって衝突は免れたが、運転手のあの動作から「出て来るな」と判断しなかったら、事故になっていた可能性はかなり高かった。

やれやれ「運転手さん気を付けてね、あんたが思うよりロードバイクは速く進むのよ」と独り言を愚痴た出来事だった。

 

長良川に架かる藍川橋まで戻ってきた。

ここから右岸堤防沿いを長良橋まで走り、その先を左岸河川敷に走路を変えれば1時間ほどで居宅に帰り着く。

「最後にどこかで一休みするかぁ」と静かな川面を眺めながら呟いた・・・。 

藍川橋上からの野趣豊かな眺め

川辺で小休憩をとってから帰途についた