風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

気儘なライド

 

ShimanoのホローテックⅡクランクが ”負荷時に破断する恐れがある”  と云うことで、米国とカナダでリコールそして欧州と日本では無償点検・不良品のみ交換(何で米国等と同じ全数交換じゃ無いの?)が実施されることになった。

小生の現有バイク4台は全てShimanoのクランクセットなので、もしやと思って調べたところ、なんと2台のクランクが点検対象に該当する不運。

「こりゃ面倒なことになったぞ」と早速メーカーに問い合わせて対応を聞いたところ、「業者を決めて11月中旬以降から点検実施出来る様にするので、その詳細は次のプレスリリースを待って欲しい」とのことだった。

 

クランクは踏力が最もかかるパーツなので、走行時にそこが不意に破断したら、身体はバランスを崩してバイクごと転倒する可能性が極めて高くなる。         (特に小生の様な老人は反射神経が鈍くなっているので猶更だ)

「もしそれが車と並走する路側帯で起きたら・・・」と思うとゾーっとするが、それが決して”杞憂”とは言い切れないだけに、この不具合は小生にはチョット深刻だ。

そこで、取り敢えずこの2つのクランクを素人判断的に点検しておこうと、明るい場所に出して接着箇所をつぶさに見たり、叩いたり(異音確認)して剥離の兆候が無いかを確認したが、どうやら今のところ問題となる箇所は無さそうだった。

素人目には問題無さそうなクランクだが・・・

「一先ず安心・・・」と言ったところだが、業者による本番の点検はどんな感じになるんだろう?

クランクの脱着や業者への持ち込みの手間等を考えたら、それに見合う点検内容を小生としては期待したいのが本音。

目視点検や打音確認だけなら小生の点検と然して変わりはないので、欲を言えば超音波を使った検査程度のことはして貰いたい。

何はともあれ、今後どうするかは次のプレスリリースを見てからだなぁ・・・。

 

 

さて今日は心もち秋めいた感じの好天、誰に言うともなく「谷汲の山間を気儘に走ってみるか」と、居間の窓ごしに西方の青空を見上げながら独り呟いた。

ヒルクライムというほどの山道は無いが、低い峠越えはあるのでバイクは山仕様(34T×32Tギアとディスクブレーキ)のVaracan specialにして(フレームが硬いので)少し低めのタイヤ圧で調整する。

それでもタイヤ2本にポンプでAirを入れるのは、最近の小生にとってはかなりしんどい作業で、毎回これをやる度に心肺機能の衰えを思い知るという有様だ。

 

河渡橋を渡って進路を北にとる。

谷汲方面へ向かう時の走路は大きく真正ルートと西郷ルートの2つがあり、最近は西郷ルートで舟木山北東麓を通って本巣へ走ることが多いが、今日はその道を走りたくない気分なので、北方から進路を変えて舟木山南西麓を行くことにした。

この辺りは名産の富有柿の果樹園が広がっており、その少し色付いた実に時々眼を遣りながらのんびりペダルを漕ぐと、いつの間にか妙に気持ちが安らいできた。

小生が田舎道を好んで走るのは、街中の喧騒や煩わしさを嫌うのもあるが、そこで見聞するものにある種の”温もり”を感じるからだ・・・。

 河渡橋から谷汲方面を遠望する      路傍のお地蔵さんも優し気に見える

本巣を通過して根尾川に架かる万代橋詰まで来た。

橋を渡って谷汲へと向かうかor 直進して根尾川沿いを鍋原辺りまで行くかで迷ったが、此処から谷汲に走るのはあまりに軟弱?に思えて、結局は鍋原経由の遠回り走路を選択することにした。

まぁ遠回りすると言っても高々13kmチョットの距離なので、多分40分とはかからずに谷汲への道に戻れると計算したが、途中での道草も大いにあり得るので、果たしてどうなることやら・・・。

ローカル感を醸して木知原駅に停まる養老鉄道気動車

案の定、景色の好いところで川風景を眺めたり、簗で落ち鮎捕りに興じる人達を見たりして道草したので、予定を15分ほども超過して長瀬のT字路に戻り着いた。 

”捕らぬ狸の皮算用”とは正にこの事、小生のライドにはよくあることなのだが、居宅への帰着予定時間が押されたので、それを取り戻すべくこの先は少しHarry upする必要があるかも知れない。

様々な表情を見せる根尾川にはいつも癒される

r-40を谷汲(華厳寺山門前)まで走り、左折してr-251(巡礼花街道)を南へ向かう。

この先は山越えになるが、その道は花立峠or 本谷トンネルor 牛洞峠or 小野坂トンネルの4本、トンネルは走りたくないので除外すると花立峠か牛洞峠のどちらかになる。

「うーん、どうするかなぁ」と走りながら考えたが、花立峠は標高差100mを登らねばならず、ヒルクライムの苦手な小生には辛いし、何と言ってもその峠越えの道程が長く時間がかかってしまうので、時間の無い今日は、標高差も小さく道程も短めの牛洞峠が妥当と結論した。(最近はこういう選択が実に多くなったなぁ・・・)

景色を惜しむ様に四ツ谷ビオトープ公園で一休み

九十九折れの道をゆっくり下ると山間の道とはお別れ「さぁ此処からどう走るか?」と一旦停まって考えた。

南に走れば大野(グライダー)滑空場先の揖斐川堤防に出るので、そこから巣南⇒穂積と走り継ぐと、その先穂積大橋を渡れば岐阜市街だ。(だけどこれはチョット遠回り)

一方、三水川沿いを南東に走って大野温泉の先で根尾川を渡るルートは、その先を真桑⇒北方⇒河渡と繋ぐので、此処からは岐阜市街方向に向かって走ることになり、相対的には距離は短い。

視線を南東に向けると遠く金華山が望見され「こっちだぞ~」と呼んでる様にも思えて「やっぱり三水川だな」と決めバイクをその方向に向けた。

ライドも終盤、根尾川(真大橋)から根尾・谷汲方面の山並みに別れを告げた