風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

私の自転車遍歴

ロードバイクを始めて約9年になる。

最初に乗ったバイクはアートサイクルスタジオのクロモリロードだ。

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クロモリロード(メーカーカタログより)

初心者の頃は誰でも経験する事だが、ロードバイクのライディング姿勢は結構キツイ。

小生の場合、尻は痛くなかったが、慣れない前傾姿勢のせいで1時間も走ると腰や前腕が痛くなった。

当時、まだカーボンは高価で初心者が手にするのは憚られたし、アルミは固く乗り心地が悪いらしい?と云うことで、あれこれ考えて無難なクロモリに乗ることにした。

サドルやハンドルバーの位置調整で少しは痛みが和らいだので、後は慣れるしかないと自分に言い聞かせたものである。

そして最も困ったのが、指先が次第に痺れてきてブレーキをかける感覚が麻痺する事。

前傾を支える筋肉を鍛えると共にハンドルバーの持ち手箇所を頻繁に変えて対処する事とにした。

乗り慣れるにつれて色々と不満を覚える最初のバイクだったが、それにも増してロードバイクに乗る楽しさを覚えそれにハマるきっかけを与えてくれた1台でもあった。

 

2台目のバイクはCorratec CCT Temeだ。

振動吸収性が良いとの触れ込みを鵜呑みにして買った1台目のクロモリロードだったが、舗装路のひび割れをサドルやハンドルへの衝撃として伝える乗り心地の悪さに耐えかねて、2台目は多少値は張る(と言っても型落ちの大幅値引品を海外通販で購入したのでそれほどでもなかった)フレーム・フォークがカーボンのバイクを選んだ。

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Corratec CCT Teme

後から気付くのだが、実はこのバイク、小生の身長(169㎝)には1サイズ大きく、適正なライディングポジションを出すのに随分と苦労することになった。

「大は小を兼ねる」との言があるが、これはロードバイクのサイズ決めには当てはまらない。

自分の体型に合ったサイズもしくは1サイズ下を選ぶべきと自戒した次第である。

それでもこのバイクは6年程を外乗りで使い、今はローラー台でのトレーニング専用車として現役を続けている。

これまでの総走行距離は4万㎞超で、地球を1周以上走ったことになる小生愛着の1台だ。

それだけにトラブル(故障)にも何度か見舞われたが、最大のトラブルは何と言ってもディレイラーハンガーの破損だろう。

バイク各部の調整と故障修理は自前でやってきたので正直言ってバイクの具合は完璧とは言い難い状態。

フロントとリアのディレイラーは素人調整で不完全、走行中のチェーン落ちも幾度とあり、後輪スポークも何本かが折れて交換後のテンション調整も適当という調子だ。

そんなことが災いしてか?ある時走り出しでギアチェンジした直後にガッガァと異音を発して後輪がロック。

何が起こったのかとみると、リアディレイラーがフレームエンドから外れてぶら下がっていた。

何?何?更によく見るとディレイラーハンガーという小さな部品が破損しているのが判った。

このタツノオトシゴ に似たパーツの交換でロードバイクに乗れない空虚な3週間を過ごした事と、次のエピソードが3台目バイクを購入する理由になった。

木曽三川公園を目指して長良川左岸堤防道路を南進していた時のこと、一人の中年ローディーと一緒になり、道すがらバイクの自慢話を聞くことになった。

150万円をかけたというそのバイクはLookのフレームにGokiso特注ホイールとハブを履き変速系は電動ということだった。

興味を持ったのは良く回るというGokiso特注ホイールではなく電動化された変速系。

日頃気になっていた変速がスムーズにできると聞いて俄然欲しくなってしまったのは必然の成り行きだろう。

 

3台目のバイクはDe Rosa Idol(4年前に購入)で今も現役だ。

雑誌には、ホリゾンタルフレームはロングライド向きでスローピングフレームはレース競技向きなどと書いてあったりするが、レースとは無縁ながら小生はスローピングスタイルが好みである。

そこで①フレーム等がカーボンでトップチューブがスローピングであること ②変速系が電動であること ③総額45万円以内で収まることの3点を条件に海外通販サイト方々を探して見つけたのがDe Rosa Idolだった。

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De Rosa Idol

梱包を解いてバイクフレーム現物を見て感じたのはそのフォルムの美しさ、さすがデザインのイタリアと感心したものである。

念願の電動変速機(Ultegra Di2)は思い描いていたほどのスムーズ変速ではなかったが、急な減速から加速へのギアチェンジが簡便なシフト操作で出来るメリットは大きかった。

このバイクの取り回しにも慣れて扱いが多少ぞんざいになった頃にその事件は起きた。

赤信号での停止後にやおら動き出そうとした時、またしてもあのガッガァという異音でストップ。

「すゎ。ディレイラーハンガーの破損か」と思ったがそうではなく、リア側でチェーンがインナーに落ちているだけ。

チェーンをギアに掛け直して終わりと思ったが、どうもガイドプーリーの位置が変で、正常位置からギア2枚分インナー側にズレている様子。

やむを得ずガイドプーリーを手で捻って強制的に正常位置に直した。

この処置が間違っていたのだろうか?このトラブルの発生以降リアスプロケの最小ギア(11T)が入らなくなった。

ネットには同トラブルの対処法が幾つか挙げられているが、どれを試してもこの不具合が直ることは無く全くのお手上げだった。 

以来De Rosaは22段変速から20段変速のロードバイクになったまま走っている。

「所詮ホビーローダーのトップギアは無用の長物的存在だぁ」と納得して・・・。 

 

4台目のバイクはLa Pierre Zelius SL Ultimate(2年前に購入)でこれも現役だ。

ある日、暇つぶしにPCで自転車の海外通販サイトをみていた。

折しも値引きセールが始まる時期で、気になるロードバイクを見付けてしまった。

そんな風に衝動的に購入してしまったLaPierre Zeliusだが勿論後悔はない。

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LaPierre Zelius SL700 Ultimate

このバイクはSL700でフレーム剛性自体は若干硬めの仕様だが、履いているホイール(Ksyriym Pro Exalith)が影響してか、走行時に感じる振動はソフトだ。

エアーサス付きMTBで舗装路を走った時の感触に似て、セミロングな距離をストレスなく走りたい小生がロードバイクに求めていたものだった。

今のところこのバイクに何らトラブルらしきことは起こって無いが、走行距離が伸びると共に不具合が出てくるのは自明だろう。

トラブル(故障)を楽しむ稀有な御仁もいるが小生は残念ながらそんな人では無いから、その時に備えてバイク構成各部品の仕組みを勉強しておかなくては・・・と思う。

さあ、明日はどっちのバイクで「風と逢いに」行こうかな。