風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

2022始動だ・・・

 

あまり信心深くない性質なのだが、何故か初詣には行く。

と言っても人出の多いところは嫌いなので、三が日には滅多に出掛けず、専ら10日を 過ぎて人出が落ち着いた頃を見計らって行くのが常だ。

今日(12日)は西風に乗って小雪が舞う生憎の天気だったが、外出のついでに片付け たい用事もあったので、予定通り犬山成田山(名古屋別院大聖寺)へと向かうと、意外にも途中で雪は止んで青空が拡がる好天?まあまあのドライブ日和となった。

大聖寺裏手の坂道(自転車だとチョット辛い勾配だ)を上がって駐車場に着くと、思いの外に車が一杯で「どう云う事こと?」と自問するが、どうやら団体関係者の加持祈祷がおこなわれていると気付き「仕事始めの一環だな」と自答して勝手に納得。

小生はご祈祷して戴くほどの切実な願望も無いので、本堂前で手を合わせながら、遠く(米国テキサスと東京)離れて暮らす二人の娘家族の平穏無事、老母と妻の健康、自身が受けた手術の早期平癒をお願いした。(わずかなお賽銭であれもこれもと色々お願いし過ぎたかな?) 

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参拝を終えて境内からの展望を愉しむ

さて、人工関節を入れた左足首だが、施術から3ヶ月が経って、ようやく普段の生活が支障なくこなせるまで回復してきた。

この間色んな事を我慢してきただけに「長かったなぁ」という思いと共に、歳をとると新陳代謝が酷く衰えるもんだと、身をもって実感した次第である。

「そろそろリハビリ第2段階に入るかな」まだ少し腫れが残る足首を眺めながら、誰に言うともなくボソッと呟いてしばし沈思黙考・・・。

 

そして迎えた受診日、X線の画像を診ながら「人工関節のずれは無いし、切った腓骨の癒合も始まってますよ」と主治医が太鼓判を押すので、兼ねて用意していた質問を満を持して切り出した。

「先生、そろそろローラー台で自転車を漕ぎたいんですがどうでしょう?」

主治医は一瞬険しい顔をしたが、しばらく考えて”駄目と言ってもどうせやるだろう”と小生の内心を見透かして得心したのか「くれぐれも無理はせず、足に違和感を覚えたら止める様に」と釘を刺した上で、渋々ながら認めてくれた。

こうして、曲がりなりにも主治医の諒解が得られたので、早速翌日からローラー台でのトレーニング(いやリハビリ第2段階です)を始めることに相成った。

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車庫にローラー台を置いてトレーニングを開始

ローラー台にセットしたバイクとはいえ自転車に跨るのは実に3ヶ月半ぶりのこと。

レーパンを通して臀部に伝わるサドルの固い感触が、何か場違いに感じられるのはそのブランクの反映なのだろうか?

しかしそんな思いもたちまち忘れ、ペダルを漕ぐ左足首に意識を集中して違和感の有無を確かめるが、ギア比1.42の軽いペダルでは負荷も小さく、脚がクルクル回るだけ。

そこで、足首の具合を確かめながら徐々にギアを上げて、ギア比2.43(34T×14T)で しばらく漕いでみることにした。

このギア比でケイデンスを81に保ってクランクを回すと、スピードは25km/hrになり、小生が普段走っている時の巡航速度より2割ほど遅いが、ここで無理をして足首に異常をきたしては元も子もないので、当分はこれをリミットにした方が良さそうと結論。

 

約10分間漕いで足首の様子を見たが、ここまでは手術箇所の痛みは全くと言って良い ほど無いので取り敢えず一安心。

おまけに、ペダリング時に左足の母指球がペダルを押している感触(足裏がフラットにペダルを押している証左)が久々に戻ったのは嬉しいお土産。

これなら関節部の内外反を防ぐ足首サポーターだけで「ペダリング時の変な負荷は防げそうだな」とこれまた一安心。

 

ややもすると徐々に上がっていくケイデンス値を、時々サイコンへと眼を落しながら 80前後に抑えてクランクを回し続けること30分、大粒の汗が額を伝って落ちた。

そして更に15分、一定のリズムでクランクを回していると、大腿部に微かな疲労感を 覚える様になってきた。

「なんだそれしきのことで」と他人はせせら笑うだろうが、全く運動しない3ヶ月半をおくった後だから、脚の筋肉量は相当落ちているのは明らか。

時計を見ながら「そろそろ止め様かな」と呟いてギアを1段落とし、ケイデンスも70 ほどに下げた。

それから数分かけてギアを28Tまで落としてクーリング完了。

いきなりの無理は後悔を呼ぶ「まずは慣らし運転からだ」と自分に言い聞かせてバイクを降りた。

 

足の具合は取り敢えず問題なしと判ったので、しばらくはこの調子でローラー台での トレーニングを続けることに決めた。

さぁいよいよ”ロードバイク2022始動”だ。