風を道連れに

☆あるボッチローディーの独り言☆

危なかったけど・・・

 

この冬は、ライドに出る頻度が少なかった(左足の具合があまり良くなかった)せいもあって、昨秋より体重が3kgほど増えてしまった。

風呂に入って腹周りを視ると”ぼってり”とした感じで、どうりでズボンのベルトを穴1つ半(約4cm)相当緩めないとキツクて仕方がなかった筈だ。

今は冬用ジャケットで腹の出っ張りを隠せているが、春用ジャージとなるとそうもいかないので、この”みっともない”体型を世間に晒す前に何か手を打つ必要がある。

 

体重を減らすにはカロリー摂取の収支をマイナスにすれば良い訳で、まず頭に浮かんだのは「最近増えたなぁ」と自覚する間食を止めること。

数年前から食事は朝夕の2回と決めており、日中はコーヒー等の飲み物だけで済ませていたのだが、最近では炭水化物系や糖質系の食べ物を合わせて口にすることもあって、いわゆる間食を摂る頻度が結構増えてきていたのだ。

 

それとやっぱり運動。

体内に余分に蓄積された脂肪を減らすには ①無酸素運動(筋肉量の増加)で基礎代謝を上げる+②有酸素運動で燃焼させる のが効率的だが、年老いた小生に①はチョットつらいので、ここは専ら②の運動に注力するのが良さそうだ。

しかし、そうは言っても花粉症の小生だから、この時期に外乗りのライド回数を増やすのはこれまた厳しいのも事実。

そうなると”ローラー台でバイク漕ぎ”の頻度と時間を増やすしかない。

幸い左足の具合も良くなってきたので、早速明日からやってみることにした。

 

果たしてこれで1ヶ月後には体重3kg減が達成できてるかなぁ?・・・。

 

さて、今日は久々(2ヶ月振り)に美濃方面へ走ることにした。

行先は大矢田神社で、先々週と同様に山登りの下見(登り口確認)を兼ねてのライドという次第。

 

街中を金華山に向かって走り、長良河畔からは左岸沿いの自歩道を上流へと向かう。

しばらくは金華山の陽陰となって幾分肌寒いが、日野まで行けばまた暖かい陽光が身体を照らしてくれるので、あと少しの辛抱とペダルを踏む脚に力を込める。

長良川岸の道を行く(納涼台付近)

それから数分後の自歩道が途切れて狭まった車道が50mほど続くところでのことだ。

車道を走る危険箇所なので、急いで通過しようと路肩寄りをスピードを上げて走行していると、後から近付いてきた車が小生の身体に触れんばかりの間近を減速もせずに追い抜いていった。

「うわっ」突然のことに思わず驚声が漏れると共に、無意識にハンドルが振れて危うく転倒しそうにもなった。

「何て運転をするんだ!」小生の怒りの眼差しが車を追うが、そんな視線が遠ざかる車の運転手に届く筈も無い。

車通りの多い道の路側帯を走っていると、珠にこの様な目にあうが、当の運転者はこの行為の危険性(もし自転車が転倒すれば死亡事故になる可能性だってある)に気付いて無いんだろうか?

長良川沿いから武儀川沿いへと走り継ぐ

危険運転する車にヒヤッとさせられたので、そこからは車通行の多い道はなるべく避けて三輪まで走ってきた。

しかし、これから走るr-94の5kmほどの区間は適当な代替道が無いのが実情、しばらくは後方に気を配りながら走るしかない。

こんな時に威力を発揮するのがハンドルに付けたバックミラーで、視線を瞬間下に向けるだけで後方が確認できるので、頻繁に後方を見たい時は大いに助かる。

小生は10年来このバックミラーを愛用しているが、5年ほど前まではバイクにミラーを付けているローディーは少数派だった。

それが最近では付けてるローディーを頻繁に見る様になったので、ようやくにしてその便利さが浸透してきたと云うことなのだろう?

バイクがダサくなるという見映えや「俺はそんなもん必要ない」と云ったローディーの見栄より、自分自身で安全確保して走る方が重要だからね。

小生にとってバックミラーは安全走行の必需品

r-94から別れて大矢田神社へ向け道を北上する。

正面の山懐に神社があり、そこに今度登る予定の”天王山”への登り口がある筈なので、それを下見しておくのが今日のライドのもう一つの目的。

ズ~と続く緩い坂道を、息を上げない様ゆっくりクランクを回して淡々と進み、辺りが木立で覆われ出した頃にようやく視線の先に楼門が見えてきた。

思わず「着いたぁ」とボソッと呟いた声が、辺りを包む静寂に溶け込んでいく。

大矢田神社への道(延々と続く緩い坂)   荘厳な佇まいの楼門が迎えてくれた

楼門の脇にバイクを停め、奥まったところにある拝殿へと向かうことにした。

森閑とした人気のない境内が小生を神妙な気分へと誘い、拝殿へと続く長い石段が森の中へと何処までも続いていく様な錯覚を覚えさせる。

「正に神域だなぁ」そんなことを思いながらゆっくり石段を上がっていると、突然傍らを1匹のプードルが駆け抜けていき、それを追う様におばさんが続いた。

「おっと、元気な1匹と1人だなぁ」と何とも場にそぐわないその情景に、小生の気分も和らいで思わず笑みが漏れる出来事だった。

  拝殿へと続く長い石段         本殿は木々に溶け込んでいた

拝殿で参拝を済ませてから天王山への登り口を探していると、若者4人連れの登山者が現れたので、これ幸いと様子を見ることにした。

すると本殿の脇へと向かうので、少し離れて後を追うと山中へと続く細道があり、そこが登り口だった。

「なるほどここか、ありがとう」遠ざかる若者たちの背にそっと感謝の声を投げた。

想えば小生が山登りを始めたのもあの年頃だ、末永く山登りに親しんで欲しいもんだと続けてエールも送った。

山道へと消えていく若者達をしばらく見送った

帰路は幾つかあるルートの中から武芸川⇒高富⇒岐阜市街へと走る山県ルートを選択。

往路に比べて少し遠回りになるが、なるべく車通りの多くない道を走りたいので、距離の多寡はこの際無視ということ。

山辺(権現山麓)から川辺(武儀川沿い)へと、車に煩わせられることなく快適に走り継いで、馬坂トンネルを貫けた先からは鳥羽川沿いを南へ。

権現山麓の道から             武儀川沿いの道へ

馬坂トンネルを貫けて高富へと走る

この辺りも年々市街化が進んで気楽に走れる道が少なくなってきたが、まだ山沿いに道を探せば何とか走れるのは助かる。

まぁ市街地に「自転車乗りのために道を残せ」と言っても無理な注文だろうから、何れは快適な走り場所を求めて”輪行ライド”することになるのかな?

 

高富の先で畜産センターへとハンドルを切り、山間の道をスピードに任せて下れば岐阜市街はもう近い。

視線の先に岐阜市街が見えてきた

あとは街中を走って居宅を目指すだけ。

今日はチョットばかり危ない目にもあったが、まぁソコソコ愉しいライドだったと総括しておこう・・・。